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パナソニック ホームズ > ライフスタイル マガジン > 未来につながる暮らし > インタビュー 蜂須賀公之さん

Lifestyle Interview-2

身近な自然から
楽しみを見つけると
人はもっと
幸せになれる

NPO birth
レンジャー・環境教育部長

蜂須賀公之さん

Profile ● はちすかまさゆき

1962年東京生まれ。武蔵野美術大学卒。初代東京都レンジャーとして国⽴、国定公園の管理に就き、現在は多摩部の都立公園 環境教育、環境保全を担当する。森林インストラクター。同時にノンフィクションライターとして、北欧を中心に自然とつながり⽣きる⼈たちの姿を追いかけ、アウトドア誌等に執筆多数。著書に『ハチスカ野⽣⾷材料理店』(小学館)がある。
www.npo-birth.org
●公園だより tamaparks.com/blog-komiya-takiyama

家の近くの公園だって
いのちあふれる宝島

 「公園とか、雑木林とか。身近な自然は、見るほど触れるほどに楽しくなりますよ」と教えてくれたのは、森林インストラクターの蜂須賀公之さんです。
 訪れたのは、東京都八王子市の都立小宮公園です。ただ歩くだけでもいい。木漏れ日の踊るベンチでお昼を食べたり、葉っぱや木の実を集めてもいい。ここは里山の原風景。草むらや水辺には、多様ないきものが関わりあって生きる、豊かな世界が広がっています。
 「最初は虫を怖がる子もいます。でもここで遊び、いろんないきものが生きている様子を見た後は『虫なんていないほうがいいって、思う?』と聞いても、みんな『いたほうがいい!』って言うんですよ」
 里山では、人にも役割があります。雑木を薪にして切り出せば、森に光が差し、下草が育ち、いきものの住処ができていく。絶滅危惧種が、ちょっとしたきっかけで増えることもあります。「自然のバランスって、崩れたかと思っても持ち直す力があるんです」と蜂須賀さん。自然の力に勇気づけられます。
 「お金をたくさん使って刺激を求めるのではなくて、本来僕たちのまわりにあった自然から、幸せを感じ取り、人生の喜びを見つけていく。そんな幸福度の高いライフスタイルが育まれるといいなと思っています」

都立小宮公園(東京都八王子市大谷町、暁町2)。湧き水が流れ、雑木林が広がる丘陵地で里山を体感できる。

園内では、いきものや自然について学ぶワークショップが開かれることも。

秋になると傾斜地に落ち葉を集め、自然のすべり台をこしらえる。

地域の子どもたちがいきものや自然に親しめるようなイベントも行われている。

蜂須賀さんに教えてもらった
身近な自然の楽しみ方

近くの公園にも、雑木林にも、いのちの息吹があふれています。
あなたも散策しながら、身近な自然の豊かさを感じてみませんか。

いきものを探そう

草の茂み、落ち葉の下、木の上…。
さあ、何がいましたか。
どんな小さないきものも、
互いに関わり合いながら
生きています。

チョウやハチは、蜜を吸ったり集めたりしながら、おのずと草花の受粉を助けている。こちらはウスバシロチョウ。ステンドグラスのように透ける羽が、なんとも美しい。

草むらはバッタのゆりかご。子どもの背丈まで目線を下げると、まだ羽の生えていない、ツチイナゴの赤ちゃんが飛び出してきた。成長すると、トノサマバッタにも負けない大きさになる。

地面の色にカムフラージュされた、トラツグミ。落ち葉をせっせと踏みしだく、通称「トラダンス」を踊りながら、葉の下から這い出してきた虫をついばむ。

野草や花を観察しよう

花や草を見つけたら、
そっと観察してみましょう。
どんな色をしていますか。
どんな香りがしますか。

センニンソウが、甘い香りを漂わせている。森に咲く花の色は、季節とともに移ろう。春は黄色、初夏は白、秋になると紫が多い。今日はどんな色の花に出会えるだろう。

森にあかりをともすように、ウグイスカグラの実がなっている。甘くておいしいので、子どもたちの人気が高い。野鳥ももちろんついばんで、種を遠くまで運んでいく。

夏のコブシ。梢を注意深く見てみると、ふわふわの産毛に包まれた冬芽が付いていた。まだまだ暑い日が続いていても、木々は早くも、次の季節の準備をしている。

光や風を感じよう

木漏れ日や風の音も、
季節とともに変わっていきます。
耳を澄ませ、目を開いて
自然を感じてみましょう。

晴れた日は、木漏れ日を探してみよう。木漏れ日は、自然のピンホールカメラ。細かい葉の間から降り注ぐ木漏れ日は、丸い太陽の形をたくさん映している。

草むらを眺めると、風の通り道が見えてくる。葉ずれの音も耳に心地よい。草地を踏んで細い道をつくり、迷路にして遊んでいると、時折バッタやカエルが飛び出てくる。

顔なじみの木を1本、心に留めて暮らしてみよう。季節ごとに素敵な景色に出会える。晴れた日も、雨の日も、雪の日も、同じ光景は1日もなく、それぞれに美しい。

季節のかけらを集めよう

枯れ枝や葉っぱや木の実は、
季節がくれる宝物。
手に取ってみると、
自然ともっと親しくなれます。

見た目にかわいいどんぐり。穴の開いた実は、中に虫が入って生きているので持って帰らないこと。縦に割れている実も、これから芽が出るのでそっとしておこう。

子どもたちと一緒に落ちていた葉っぱを集めたら、お皿に見立てた板に盛り付けてみよう。植物の形や色から想像をふくらませて遊ぶのも楽しい。

強い風の吹いた翌朝は、木の葉や小枝が散らばっている。落ちていたコブシの枝を組み合わせて、魚の形にしてみた。壁やドアに飾って、自然の造形を楽しむのもおすすめ。

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