伝統の味わいと現代の快適を求めて。
構造から設備まで、家まるごとのリフォーム。
古民家 奈良県 Nさま邸
堂々たる日本建築のN さま邸。築43 年を過ぎて水まわりの老朽化が目立ってきたこともあり、将来を見据えて、間取りや動線も含めた全面的なリフォームを実施しました。
キッチンは土間続きで床が他より低く、壁向きで他と孤立してる状態だったため、人が集える一体となったLDK 空間をご検討。
動線など様々なお困りごとを解決するため、まず建物をスケルトン(骨組状態)にして、入念な耐震補強や断熱改修を徹底。家中にあった高くて危ない段差も、バリアフリー設計で解消しました。
間取りや設備も一新。通り土間だった玄関は、土間を縮小してゆったりとしたホールに。家族が集うLDK は、ダークブラウンの梁とライトウッドのフロアでメリハリの効いた大空間に。「どの部屋もクロスにはこだわりました」とご主人がおっしゃるように、花柄が浮かび上がる黒いクロスがインテリアのアクセントになっています。不便だったキッチンは、パナソニックのショウルームで奥さまがひと目惚れされた開放感あふれるアイランドタイプに。活用されていなかった2階も、隠れ家のようなご主人の部屋など、3 つの個室を実現。古さと新しさがバランスよく調和したリフォームとなりました。
リフォームポイント
- 梁を生かしたLDKなど、こだわりの空間設計
- 家中の高い段差を解消して安全・安心に
- あまり活用されていなかった2階を使いやすい動線に
- 壁紙にこだわり遊び心をいれた
- 建物を骨組状態にして耐震補強と断熱改修
お施主様の声
どんどんきれいになっていく工事過程を見るのは楽しくて、仕上がりも素敵な空間になって満足しています。危ない段差もなくなり安心。ここは寒くて有名な地域ですが、複層ガラスや断熱材でとても暖かくなりました。
クロス選びにもこだわり、写真などで施工事例を見せてもらったのでイメージできましたが実物はもっと素敵でした。リフォームを機に片付けができたのも良かったです。
奥さまお気に入りのベリーレッドのアイランドキッチン。真上にある2階の部屋の壁を一部明かり取り窓にすることで、1階に朝日が差し込み、明るくなりました。
LDKとお父さまの部屋の間に設けられた畳スペース。竪格子の3枚引き戸を閉めると、独立した和室になります。天井は濃いめの色のクロスを選び落ち着いた空間に。
南側の二間続きの和室は、畳の入れ替え程度の改修にして、元の味わいを極力生かしました。
元の納戸は、応接室に生まれ変わりました。一面の壁は、梁と調和するシックな黒のアクセントクロス仕上げに。明かり取りの窓を新たに設け、明るい空間に。
2階のご主人の部屋は“大人の隠れ家”をイメージして設計。勾配天井と梁を生かした、遊び心のある空間です。
2間続きの和室部分を洋室に変更。レトロな雰囲気のフラワー&リーフ柄、その他は淡いイエローのクロスを採用。
2間続きの洋室があった部分をつなげ、廊下スペースを確保。全面にクラシック柄のピンクのクロスを。
納戸として使っていた洋室部分をウォークインクロゼットに変更。クロスはアクアブルーで華やかに。
玄関脇にトイレを新設し、クロスは爽やかなグリーンでまとめた。
日本家屋の魅力である木の感性あふれる玄関ホール。素敵なクロスでつくった壁飾りプレートが、訪れる人を迎えます。
和の雰囲気を生かすために、鎧張りの戸袋を残し、木の雨戸を使いました。
担当者の声
古民家は解体してみないと分からないことが多いので、現場で少しずつ調整しながらご希望に沿うようにアイディアを出しました。性能を高めながら、立派な梁を生かした空間に仕上げることができたと思います。
舩本真一郎(営業)、平田もと子(設計)
リフォームプラン
Before
物件情報
- 都道府県
- 奈良県
- 築年数
- 43年
- 家族構成
- ご主人・奥さま・ご長男・ご次男・お父さま
- 構造
- 木造
リフォーム概要
- 工事面積
- 162.91m²(49.28坪)
- リフォーム費用
- 約2,590万円
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