築300年という貴重な古民家。
伝統の趣にマンションのような快適さを加えて。
古民家 滋賀県 Mさま邸
最も古い部分が築300年を超えるというご実家を継がれたMさま。「先祖代々の大切な屋敷ですが、老朽化していて不便で使い勝手も悪いのでリフォームを決意しました」とご主人。
こだわられたのは、それまでお住まいだったマンションのような快適性を実現しながら、古きよき古民家を住み継いでいくことでした。くらしに合わせて間取りを一新し、先進設備を導入、一部断熱改修も実施。お住まいの機能性と快適性を高めながら、古民家の趣を残すことで心地いい住空間を実現されました。
伝統の味わいと先進技術が融合したMさま邸のリフォームは、平成25年度「第30回住まいのリフォームコンクール」でも高く評価され優秀賞を受賞。Mさまご夫妻も「納得のいく仕上がりです。自然を身近に感じながらスローライフを楽しめそう」と満足されています。
※公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター主催。優秀な住宅リフォーム事例の表彰を通じて住宅リフォームの推進と水準向上を図っています。
リフォームのきっかけ
- お風呂やトイレが寒く、震えながら使っていた
- 間取りが今の生活スタイルに合わず不便だった
リフォームポイント
- 古民家の趣を残しながら、先進の快適性を実現
- 重厚な梁や土壁を生かしたインテリア
- 土間空間を心地いい団らんスペースに変更
- 土間の吹き抜けや古井戸などを趣ある風景に
お施主様の声
「街かどモデルキャンペーン」のチラシを見て問い合わせをしました。大手ですし、話を聞いてみて信頼できると思いましたのでお願いしました。築年数が約300年と、今までに取り扱ったことのないような物件だったでしょうし、大変だったと思いますが、試行錯誤しながら営業、設計、大工の皆さん尽力してくれたと思います。
以前は通り土間だった空間を、大きな掃き出し窓に面した明るいリビングに。窓の外には新設したウッドデッキと庭が続きます。
リビングの分厚い土壁におしゃれなスリット窓を新設。「慎重に穴を開けたため約1カ月かかりましたが、その甲斐あって、奥行きのある面白いデザインに仕上がりました」とMさま。
IHクッキングヒーターを採用。周囲の壁はすべてキッチンパネルにしたので拭き掃除がラクに。キッチン収納は低めにし、小柄な奥さまでも使いやすいようになっています。
キッチンのダイニング側にはバーカウンターを新設。キッチンが丸見えにならないように少し高さを付けて。「気に入ってよく使っています」と奥さま。
段差をなくして琉球畳を敷いた畳コーナー。梁は見せず、天井をクロス張りにしてダウンライトを採用し、上品な和モダンに仕上げています。
ゆったり湯船に浸かりたいというご要望から、広めの浴槽を採用。浴室乾燥機能を付けられ、雨天時の洗濯物干しや冬場の予備暖房としても重宝されています。
広めに設けた空間に、先進の洗面化粧台を配置。「機能も充実していますし、使い勝手もいいですね」とお喜びです。
玄関土間の窓から取り込んだ光が入るように、トイレにも窓を採用。「日中なら、電気が点いているのではと思うほど明るいですね」。
玄関ホールは、味わいのある建具や調度品でレトロな風情を演出。
古い井戸や吹抜けを生かした玄関ホール。玄関土間とホールの間には30センチほどの段差があったため式台を設け、収納も充実させました。
トイレや浴室があった場所を減築してウッドデッキを新設。リビングから庭を眺めることができ、自然とふれあうくらしが楽しめます。
もともとは杉板張りになっていた外観を焼杉風の建材でリフレッシュ。古民家の風情を大切にした、街並みや景観に調和する佇まいに。
担当者の声
Mさま邸は途方もないほどの規模のお屋敷で後世にも残していきたい貴重な古民家。当初は戸惑いましたが、試行錯誤しながら慎重に作業を進めました。非常にすばらしい仕上がりになったと思います。(高田)
日本古来の大変貴重な古民家ですので、その趣をしっかり残しつつ今の時代に適した住み心地を実現しました。今回は部分リフォームでしたので、リフォームしない部分とのバランスを考えながら進めました。設計だけでなくインテリアコーディネートも担当させていただきましたが、思った以上の仕上がりで、よい古民家再生ができたのではないかと思っています。(山本)
高田和彦(営業)、山本隆行(設計)
リフォームプラン
Before
物件情報
- 都道府県
- 滋賀県
- 築年数
- 約300年
- 家族構成
- ご主人・奥さま
- 構造
- 古民家
リフォーム概要
- 工事面積
- 125.45m²(37.94坪)
- リフォーム費用
- 3,268万円
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