営業担当はまずお客さまから住まいづくりの計画をお聞きします。お客さまの半分ぐらいは土地から探される方ですので、私も土地探しをお手伝いしています。ご要望に合う土地が1～2ヵ月で見つかることも結構あるんですよ。

特に土地を早く見つけたいと、計画に前向きな方の場合は早いですね。私がこれまで経験した中では、お客さまと出会って1週間で決まったこともありました。

最初に言われることが多いのは、通勤のしやすさや実家からの距離など、エリア的なものです。次は教育環境や街並みなど環境的なものか、ここは分かれるところですが駅からの距離、利便性を希望されるかですね。

特に意外と多いのは街並みで、きれいに揃っている街並みを見て共感されて決められる方も多い。そこで暮らす自分たちの姿がイメージしやすいのだと思います。

土地代と建物代を含めた総額で考えている方がほとんどですね。その予算も、お話を聞くと無理なくもっといい土地を選べる場合も多いので、私はお話をしっかり伺ってからお客さまにとって一番いい土地をご提案するようにしています。

今までご紹介した土地では、狭いもので23坪ぐらい、広くて60坪～70坪ですが、平均すると40坪前後が多いでしょう。

住まいを建てるには土地が必要ですが、いい土地ほどやはり売れるのが早いので、お客さまには準備運動が大切ですというお話を最初にさせていただきます。準備運動とは、土地の大きさの感覚を掴み、その土地にどのぐらいの建物が建てられるかをしっかりとお客さまご自身でイメージしていただけるようにすることなんです。

パナソニック ホームズの分譲地には宅地もありますし、建物も建っていますから、参考のためにご案内することも多いですね。

土地を探すとなった時には、お客さまの価値観を大切に、どういったところにウエイトを置かれているのか、しっかりヒアリングするように心がけています。

価値観が合うなと思えば自社分譲地をおすすめすることもありますし、条件的に合わない場合は一般の仲介物件や他社物件も調べます。私の場合、3～5物件、時には10物件近くをピックアップし、現地の下見を済ませてからおすすめできるところを2、3物件に絞ってお客さまにご提案しています。

土地の形状や日当たり、前面道路の交通量など、チェックポイントはたくさんありますが、土地は価格以外の費用についても注意が必要なんです。

例えば、道路と高低差があってそこに擁壁が必要になると、何百万円も費用がかかる場合もありますし、給水・排水の引込みをやりかえないといけない場合なども別途費用がかかったりします。

“見えている価格”だけでなく、土地にはそういった思わぬ費用がかかる場合もありますから、住宅会社の営業と一緒に見に行くことをおすすめします。