憧れのマイホームを建てるなら これだけは知っておきたい住まいづくりの流れ

住まいづくりでまず最初に必要なことは、暮らしのイメージを固めること。どんなふうに暮らしたいのかを家族でしっかり話し合い、全員で暮らしのイメージを共有しましょう。イメージが固まってくると、希望の間取りや必要な条件を絞り込むことができ、情報を集めやすくなります。

情報の収集は、ホームページから資料を請求したり、メールマガジンに登録したり、住宅展示場や分譲地のモデルハウスを見学するのがおすすめ。住まいづくりの知識を養いながら、実際の建物を見ることで、より具体的にイメージすることができます。

次のステップとなるのが、プランの作成です。依頼先の営業担当者・設計担当者には、どんな暮らしをしたいのか、新居への要望や条件などをできるだけ詳しく伝えましょう。趣味や好きな色、現在の住まいでの不満点なども話しておくとベター。好みを反映したり不満点を解消するプランが提案してもらえるので、暮らしのイメージはしっかり伝えることが重要です。

また、設備や部材は住宅全体の建築費用に大きく関わってくるため、希望があれば早めに伝えておくのがポイント。キッチンや浴室のサイズを後から変更しようとすると、大幅な設計変更になる場合もあります。希望商品がある場合は、事前に展示場や設備メーカーのショールームなどで、実物の質感や使い勝手などを確認しておくといいでしょう。

契約が終われば、いよいよマイホーム建築がスタート！建築中は資材の搬入や騒音の発生など、何かと近隣に迷惑をかけてしまうこともありますから、トラブルを未然に防ぐためにも事前の挨拶回りは重要になります。挨拶する時には業者任せにするのではなく、完成後のご近所づきあいも考えて、施主として営業担当者や工事責任者と一緒に回る方がいいでしょう。

工事が始まる直前には、現地で地縄張りと地鎮祭を行うのが一般的。地縄張りは建物の位置などを確認する大切な作業ですから、必ず立ち会うようにしましょう。地鎮祭は土地の神々の霊を鎮め、清め祓い、工事の安全を祈願する儀式です。

また、柱や梁などの骨組みが完成して屋根がかかった段階で工事の安全を願って執り行われる上棟式という儀式もあります。最近は地鎮祭や上棟式を省略するケースもあるようですが、関係者が一堂に会する機会にもなるため、住まいづくりの思い出にめったにない体験を楽しんでみてはいかがでしょう。

工事が始まったら時々は足を運んで進捗状況の確認を。出来上がっていく様子を見ると、ますます“わが家”に愛着が生まれること間違いなしです。

工事完了後は、工事責任者と一緒に建物をチェックする竣工検査の立ち会いが必要です。図面を見ながら詳細に確認するのが竣工検査ですから、不具合があればきちんと指摘して補修してもらいましょう。