失敗しない土地の探し方・見分け方とは 広さや立地以外で確認したい土地探しのチェックポイント

住まいは長く住み続ける家族の暮らしの場。それだけに、理想の住まいをつくるためには、納得のいく土地を選びたいものです。そのためには、まずはどんな暮らしがしたいのかをご家族で話し合ってイメージすることが大切です。

例えば、共働きのご夫婦であれば、それぞれの勤務先への通勤時間や交通アクセスが、育児休暇あけに仕事復帰を考えているファミリーなら、保育園などの教育施設の充実度が気になるのではないでしょうか。

「自然に囲まれて子どもをのびのび育てたい」「都心エリアで便利に暮らしたい」「休日はスポーツやレジャーを楽しみたい」など、初めにこれからのライフスタイルをイメージしておくと、自ずと条件や優先順位が整理されて、希望する土地が探しやすくなります。

生涯で一番大きな買い物となる住まいづくり。だからこそ土地探しでは、広さや立地だけでなく、長く住み続けられる環境であるかどうかも重要になります。勤務先までの距離や子どもの学区、実家との距離など、優先する条件は人によって異なるものですが、暮らしやすい住環境であるかにも、目を向けて探したいものです。

希望する土地が見つかり、現地へ見学に出向く際には、周辺の様子を確認することをおすすめします。最寄り駅やスーパー、コンビニ、病院や学校など、暮らしに関わる生活施設の種類や数、さらに現地からの距離や交通アクセス、現地周辺の交通量などは要チェック。

実際に暮らしてから後悔しないためにも、その土地の周辺は歩いて見て回ることが大切です。小さなお子さまがいらっしゃる場合は、公園や通学路、歩道や街灯の有無なども確認しておきたいポイントです。

希望するエリアでお気に入りの土地が見つかっても、実は法的規制により、思い通りに住まいが建てられない場合もあります。敷地となる土地がどんな地域にあるか、どんな特性や環境にあるかによって、建築できる建物の規模や形状は変わってくるのです。

主なものでは、用途地域や建ぺい率・容積率、斜線制限などが挙げられます。用途地域は都市計画法に基づいて、その土地にどんな建物が建てられるかを定めたもので、住居専用地域など13種類に分類されています。建ぺい率・容積率は、どのぐらいの規模の建物が建てられるかに関わる重要な要素。斜線制限は建物の各部分の高さに関する制限で、日照・採光・通風を確保するために定められたものです。

また、敷地となる土地の前面道路は幅が4m以上ないと建物を建てることができないため要注意。土地探しでは、これらの法的規制もしっかりと確認する必要があります。

住まいには水道・電気・ガス・下水など、生活に欠かせないライフラインが必ず必要です。例えば購入したい土地に、ライフラインが埋設されていなければ、本管から使用者が敷設する必要があります。もし、引込みがなかったり、その土地から離れていたりすると、引込み工事費がかかって思わぬ出費になることも。

無駄な出費を防ぐ意味でも、暮らしと直結する重要なポイントという意味でも、土地を探す際には、ライフラインが整備されているかどうかも忘れずにチェックするようにしましょう。