住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
関東大震災の被害を踏まえた
防災力強化の重要性
およそ100年前の1923年9月1日に発生した関東大震災の死者·行方不明者は10万5千人余り。主たる死因は、住宅の倒壊による圧死を遥かに凌ぎ、約87%が火災(強風による大規模な延焼火災)による焼死でした※1。日本での自然災害史上最悪といわれる同震災の惨禍を教訓に、現代においては、耐震性·耐火性はもちろん、被災後の生活維持も含めた住宅における防災持続力が強く求められています。
※1.国土交通省「平成22年度国土交通白書」より
東京都品川区の戸越銀座商店街があるこのエリアは、狭い路地が入り組んだように張り巡らされ、地震発生時に火事が燃え広がる危険性の高い木造住宅が密集しています。東京都ではこうした木密地域を、防災力を高めるために不燃化特区と位置づけ、耐火·準耐火建築物を建てる際に必要な工事費用などを助成しています。
パナソニック ホームズはこのような地域特性を踏まえ、2016年より「災害に強いまち」への啓蒙を行う『戸越不燃化プロジェクト』を地域の皆さまとともに進めてきました。戸越地区の住民と強固な結びつきを持つ戸越銀座商店街連合会と連携し、不燃化特区支援制度の周知を図りながら地震や火災に強い住宅への建て替えを推進しています。
イベントを通して地域の防災意識を
高める取り組みを継続

戸越エリアに住んでおられる方々の防災意識の向上、さらには災害に強い家づくりへの関心を持ってもらうために、さまざまな企画を実施しています。そのひとつが小学生以下の子どもたちとその保護者を対象に行う「まちなか防災サッカー」。スポーツを楽しみながら災害への備えを学ぶイベントです。住まいをテーマにした防災に関するクイズの出題や、災害時に必要な備蓄品について実戦形式の練習やミニゲームを通じて学習していただくもの。小学校の体育館では、避難所生活を体験。実際に設置される間仕切りテントで⽣活空間を体感し、水やお湯だけで食べられるアルファ米を使った防災食を試食するなど、日頃からの備えについて考える場を提供しています。

「街を、家でまもろう」をキーワードに
防災街づくりフェアを実施
また、戸越銀座商店街連合会が主催する「防災街づくりフェア」に出張ブースを設け、不燃化特区支援制度の周知を図ることで、耐震·耐火性能を持たせた住宅へ建て替えることは、安心して暮らせる街づくりにもつながることを周知してきました。子どもたちには、当社が独自に制作した絵本「4ひきのこぶた」を通して、災害後も安心して暮らし続けることができる「災害に強い家」こそが、“日々の生活を安心して楽しむ”ための重要な基盤となり、加えて“災害時の在宅避難”にも対応できることを伝えています。

商店街と一体になって
安全な街づくりに貢献
防災力向上を目指した街づくりを考える戸越銀座商店街連合会の皆さんと、災害に強い家を提供したいというパナソニック ホームズの想いが合致した戸越不燃化プロジェクト。2023年9月から、商店街の一角に期間限定で「よろず相談所」を開設。不燃化住宅に建て替えることの重要性をより多くの人に知っていただけるよう、戸越エリアの住民の方と日常的に接することができる拠点を設けました。当社の住宅は、変形地・狭小地においても、⾜場を設けない無⾜場⼯法での建築や、15センチ単位の設計対応力で敷地を有効活用することが可能です。また、構造の強さから柱間隔が最大10.8mと間口が広く駐車場スペースを広々と確保できるなど、戸越エリアの敷地特性に沿ったご提案ができる当社の特長を、分かりやすく発信することで、継続した防災意識の啓蒙に取り組んでいます。


近畿でも商店街·地域密着の
取り組みが進行中
近畿エリアの大阪府堺市でも昨年7月から、地元・堺市の商店街振興組合との関係を強化。1月からは戸越銀座と同じ「街を、家でまもろう。」のメッセージが印刷されたフラッグを中百舌鳥駅前通商店街に掲示するなど、地域とともに防災への取り組みを広げています。

戸越銀座商店街での
防災まちづくりの取り組みが受賞!
総務省消防庁主催
第28回防災まちづくり大賞「消防庁長官賞」
商店街だからこそできる地域に密着した、さまざまな防災啓蒙活動が評価され、受賞につながりました。
内閣府による 令和6年「防災功労者内閣総理大臣表彰」
商店街のお祭りを「まちなか防災訓練」として防災イベントに切り替え、幅広い世代の参加を得ることにつなげ、地域住民の防災意識・地域の防災力向上に多大なる貢献をしたことが評価されました。