高槻市・茨木市のアパート経営は難しい？カギになるのは、ニーズの見極めと実績あるパートナー選び

【目次】

交通の便が良い大阪のベッドタウン、高槻市・茨木市

大阪のベッドタウンとして知られる高槻市と茨木市。北摂エリア（大阪府北部）の中で京都にも近く、大阪・京都どちらにも通勤・通学に便利な街です。そんな街の中心は淀川北岸に沿ったエリアで、北に向かうにつれて、北摂の山並みが広がり、自然にも恵まれています。

・大阪の中心、京都へのアクセスに便利
大阪・京都を結ぶJR線、阪急線が走る高槻市と茨木市。大阪駅・京都駅へのアクセスは、ともにおよそ15～20分程度。茨木市には大阪モノレールも走り、伊丹空港（大阪国際空港）へ向かうにも至便です。鉄道だけでなく、国道171号線や名神・新名神高速道路などもあるため、大阪・京都の中心部あるいは郊外への車移動にも便利と言えるでしょう。加えて市内各駅を結ぶバスも充実しており、市営バスや阪急バス、京阪バスのネットワークが放射状に伸び、駅から離れたエリアをカバーしています。

・市南部の駅を基点に、人口が集中

両市に存在する駅の大部分が、市の南部に位置します。鉄道路線のある南部から、中央部の台地にかけて住宅街が広がり、人口が集中しているのが特徴です。北部には山が控え、自然豊かな「竜仙峡」や「摂津峡」といった観光名所、「萩谷総合公園」「高槻城公園」「彩都西公園」「耳原公園」「若草公園バラ園」のほか、ゴルフ場なども点在。週末には大阪中心部でのショッピング、近場でレジャーも楽しめます。
高槻市の人口は約35万人、茨木市は約29万人と全国でも100位以内にランクイン（2023年時点）。年齢別の比率は15歳未満が高槻市約12％、茨木市約14％。15～64歳が高槻市約57％、茨木市約60％。65歳以上は高槻市約29％、茨木市24％。労働の中心的担い手である生産年齢人口（15～64歳）の比率は全国平均約59％前後ですので、両市ともに平均的な値と言えるでしょう。

・年齢を問わず生活しやすい環境

大阪・京都へのアクセスの良い駅を基点に人口が集中する両市ですが、商業施設や医療施設が充実していることも特徴のひとつです。高槻市にはイオン、万代、マックスバリュなど、およそ50ものスーパーマーケットがあり、大阪府内では屈指の店舗数を誇ります。茨木市にもイオン、食品館、平和堂などの多くのスーパーマーケットがある他、コンビニエンスストアも多く、主婦層、学生層、一人暮らしの会社員など、幅広い層にとって暮らしやすいエリアであることがうかがえます。加えて、大阪医科薬科大学病院をはじめ、高槻病院、北摂総合病院、大阪府済生会茨木病院などが沿線に並び、クリニックや医院も点在。ファミリー層や高齢者も安心して暮らせる街であると言えるでしょう。

高槻市・茨木市の土地活用は立地が重要。ニーズに合わせたアパート経営

利便性のある高槻市と茨木市は、1970年に開催された大阪万博前後に急速に宅地化が進められました。すでに50年以上が経過した2023年現在、建物の老朽化に伴う建て替えだけではなく、相続などによる土地活用を考え始めているオーナーさまもいるかもしれません。商業施設、医療施設が充実し、立地としても恵まれた地域なだけに、このエリアでのアパート需要は今後も高まっていくと予想できるのではないでしょうか。

・駅からの距離によって入居者ターゲットを考えてみる

バスを利用せず自転車やバイクで駅まで通う人もいるので、駐車場や駐輪場を併設すると良いかもしれません。また、市内各所にあるスーパーマーケットへ自転車などを利用した買い物が多くなることを考えると、駐輪場は必要かもしれません。市の南部エリアではなく、北部地域の土地活用の場合には、駐車場を考えておくと良いでしょう。

・所有する土地の周辺情報を得る

前述したように両市はバス路線が充実しています。そのため、駅からやや離れた場所でも大阪中心部や京都へ通う学生、会社員なども十分入居者ターゲットとして考えられます。
所有する土地周辺にすでに賃貸住宅などがあれば、地域の不動産会社などから賃料や間取りなどの相場情報を収集してみましょう。加えて、周辺にはどういった施設があるか、今後の再開発なども含めたチェックも必要です。

入居者ターゲットやニーズを理解できれば、具体的な間取りなどのイメージができあがってくるのではないでしょうか。新型コロナウイルスによる外出自粛などを経験したことで、自宅にいる時間が増えている人も増加傾向にあるとも言われています。今後は住環境の充実、暮らしやすさを求める人が増えていると推測できるでしょう。

高槻市・茨木市で賃貸住宅経営に実績のあるパートナー選びが重要

オーナーさま以上に情報を有しているのは、賃貸住宅経営のプロであるハウスメーカーや賃貸管理会社です。豊富な知識や情報だけでなく、経験も持ち合わせており、プロのアドバイスは理想的なアパート経営には不可欠です。

・エリアを理解している賃貸住宅経営のプロの選定

アパート経営においてどんなパートナーを選ぶべきか、見極めは難しいかもしれません。そんな時には、高槻市・茨木市で実績のあるハウスメーカーや賃貸管理会社にまずは問い合わせてみましょう。インターネット上で検索すれば、地域で実績のあるハウスメーカー、賃貸管理会社が比較的スムーズに見つかるかもしれません。アパート経営を始めようとするエリアで、信頼度の高いハウスメーカー、賃貸管理会社を探し、数社に相談してみるようにしましょう。
すでにアパートを経営されている知人がいれば、オーナーさま自身でヒアリングするのも一案です。

・人気エリアでのアパート経営はターゲット分析が重要

高槻市・茨木市のように、古くから住環境が整っているエリアは競合も多く、アパート経営は難しいと感じてしまうかもしれません。そんな状況で重要なのは、エリアをよく知るプロの意見と、明確なターゲット層の設定です。ターゲット層のニーズに応えられる間取りや好印象を与えるポイント、長期で入居してもらえる設備、競合に負けない強みなど、パートナーとなるハウスメーカーや建築会社などプロの意見も取り入れるようにしましょう。

・複数の不動産会社と組むのか、一社に依頼しアパート経営を始めるのか

高額なアパートローンを長期間にわたって返済することを考えると、しっかりと利益を出すため理想的なアパート経営に向けて信頼できるパートナーは必須です。利益だけでなく、日々のアパート経営においてそのパートナーがアパートの建築、入居者募集、管理などの賃貸住宅業務にどこまで関わるか、明確に理解しておく必要があります。
また、会社によっては、賃貸住宅経営に関わるすべての業務を依頼することも可能です。賃貸管理費用は割高になりますが、オーナーさまが本業を抱え、時間的余裕がない場合には、業務の一切をお願いできるため、全ての管理業務をお願いできる環境は理想的かもしれません。

【まとめ】

大阪中心部、京都にもアクセスの良い高槻市と茨木市。北部に山が広がり自然豊かな場所でありながら、利便性もあるエリアです。古くから宅地化が進み、住環境の整った地域としてライフスタイルや年齢を問わず需要のある街のため、賃貸住宅経営においても競争の激しいエリアと言えるかもしれません。
このように人気があるエリア環境でのアパート経営は難しいと諦めるのではなく、まずは街の特性をよく理解して入居者ターゲットを絞り、ニーズを把握することが大切です。さらに、実績のあるハウスメーカーや賃貸管理会社などパートナーに協力を仰いでみましょう。