住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
お役立ちコラム
【目次】
雨や風から車を守ることができ、乗り降りも便利なビルトインガレージは多くのメリットがありますが、よく考えないで採用するとあとから後悔するかもしれません。今回は後悔しないビルトインガレージづくりのための、便利な設備や気を付けたいポイントを紹介します。
ビルトインガレージとは、車を格納するスペースを建物内に組み込み、シャッターや扉などを設置したガレージです。屋外の駐車場に比べて防犯性も高く、庭の一部をつぶして駐車場にする必要もないため、土地の狭い日本に向いている駐車場のタイプです。
ガレージの横に窓を設置すれば室内からも車を眺められるため、車好きの方の間でも人気があります。
ビルトインガレージとは?メリット・デメリットや注意すべきポイントを解説について詳しくはこちら
おしゃれなビルトインガレージ実例6選!メリットや注意点も紹介について詳しくはこちら
ビルトインガレージは車の乗り降りのたびに使う場所であるため設置して終わりではなく、以下のような設備をつけておくと便利に安全に使えます。
ビルトインガレージはシャッターを閉めると内部が暗くなってしまうため、車庫内が見える照明の設置が欠かせません。センサーライト等車が通るたびにしっかりと照らしてくれる照明はもちろん、必要であればガレージ全体を照らしてくれるタイプの照明も準備しましょう。
また余裕がある方は、エアコンや除湿乾燥機を設置しておくと、車のコンディションが良好に維持できます。特に日本の厳しい夏の暑さや冬の寒さを乗り越えるには、車のためのエアコンは早めに取り付けるとよいでしょう。
また後述しますが、ビルトインガレージは広さがあれば趣味のスペースとしても利用できます。趣味を楽しむための道具を入れておく収納などもあれば便利であるため、他にも自分の使い方によって必要な設備を考え、取り入れてみてください。
ビルトインガレージのメリットは、大きく以下の3つが挙げられます。
順番に見ていきましょう。
ビルトインガレージのメリットは、雨風から車を守ることができる点です。ビルトインガレージは家の中に組み込まれているため屋根があり、車を家の中に納めてしまえる特徴を持っています。
当然雨や風から車を守れるほか、雪の多い地域では除雪の手間もなくなります。雹の被害からも愛車を守れるでしょう。悪天候から車を守ることがメリットであれば、カーポートでよいのでは思うかもいるかもしれませんが、ビルトインガレージの壁やシャッターで閉鎖された空間は、愛車へのいたずらや盗難などの犯罪を防ぐ効果も持っています。雨風や雪、雹などの天候だけでなく犯罪からも守れるビルトインガレージは、ぜひ車を乗る方に検討していただきたい間取りです。
ビルトインガレージは、車の乗り降りがしやすいというメリットがあります。車に乗る人が自分ひとりだけであれば、少々の雨や風など気にならないかもしれません。小さなお子さまや高齢者が同乗していたり、大きな荷物があったりする際などは、雨や風を気にしなくて良いビルトインガレージは非常に便利です。
特に近年は夏の終わりにゲリラ豪雨が多発する傾向にあるため、屋根がありそのまま家の中に入れるビルトインガレージの利便性を感じる機会が多くなっていくのではないでしょうか。
ビルトインガレージのスペースを広く取れた場合、車庫としてだけではなく趣味のスペースとして使える点もメリットです。車好きの方であれば愛車の整備や鑑賞の場だけではなく、机や椅子を置いて読書空間にするなど、秘密基地のような使い方もできるでしょう。
照明やエアコンを設置すれば、時間を気にしなくてもよい自分だけの趣味の空間として使えます。自分だったらどんな空間として使おうか、など検討の段階で考えておくとより計画的にスペースが利用できるでしょう。
愛車を守れたり車の乗り降りがしやすかったりと、メリットが多いビルトインガレージですが、間取りや将来持つ車を考慮しなかったために、実際に作って後悔した人も少なくありません。後悔しないためにビルトインガレージで気を付けたいポイントは、以下の3つです。
順番に見ていきましょう。
ビルトインガレージは、家の1階部分の面積を多く占めるため、1階の間取りに制限が出てきます。1階につくれる部屋はいくつで、大きさはこのくらいになるとしっかり納得した上で、間取りを考えましょう。
場合によっては1階のほとんどを駐車場と割り切り、2階をキッチンやリビング、その上に個室を持ってくるなど、3階建て住宅を検討する必要があります。3階建ての家になると将来的にホームエレベーターの設置などの可能性も出てくるため、ビルトインガレージを設計する段階で、あらゆる可能性を話し合い、どのような場合でも対処できる家となるようにしておきましょう。
今後買う車選びを考慮して設計することも、ビルトインガレージの気を付けるべきポイントです。今はまだ子どもが幼いため軽自動車で十分足りている家庭でも、遠出をするようになったら大きな車に買い替えたり、車の台数を増やさなければいけないこともあるでしょう。
ビルトインガレージは一度つくると簡単に拡張できないため、ライフステージの中で車をどのように変化させていくか話し合い、考えられる範囲で余裕のある設計をしておきましょう。
ビルトインガレージは家の中に駐車スペースを設けているため、シャッターの上げ下げやエンジンをかける際の音、振動などが家の中に伝わりやすい傾向にあります。車を発車させるのが必ず家に人のいない時間帯であれば問題ありませんが、深夜などで家族が寝静まった中帰宅する際などは、エンジン音などで起こしてしまうこともあるでしょう。
ガレージと隣接する部屋を寝室にしないことや、音の伝わりやすい部分には防音対策を施しておくなど、音への対策はしっかりと検討し、過ごしやすい間取りを検討してください。
ビルトインガレージのメリットやデメリット、気を付けるポイントについて解説しましたが、ここからはビルトインガレージの実例を2つ見ていきましょう。どちらも魅力あふれるビルトインガレージであるため、ぜひ参考にしてください。
一つ目の事例は、2台の車が並列で止められるスペースのあるビルトインガレージです。二世帯で暮らしていくために家を建てられたオーナー様の邸宅は、3階はオーナー様ご家族
、2階はご両親、1階のガレージ横にはセカンドリビングと和室といったつくりとしました。
階段が負担にならないようホームエレベーターを設置したほか、将来的に高齢となったご両親が下の階に住み替えられるよう、1階には小さ目のキッチンも配置するなど、将来設計も完璧です。世帯ごとに玄関もフロアも分けて適度な距離感で暮らせるビルトインガレージのある住宅は、ご家族みなさんが住みよい家となるでしょう。
2台の車が並列で停めても余裕のあるこちらの住宅は、明るく開放的な空間が特徴のビルトインガレージの事例です。玄関に直通できるビルトインガレージは、まだ幼いお子さまを持つオーナー様ご夫妻に欠かせないアイテムとなっています。
クレイブラウンの外壁に馴染むよう、ガレージのシャッターも木目にしたため、柔らかな外観の雰囲気を壊しません。照明のほか、細長い窓から光が入ってくるため、いつでも明るく開放的なビルトインガレージが実現しました。
家の中に車を納められるビルトインガレージに憧れを持つ人は多いかと思いますが、いざビルトインガレージを設計して後悔した方も少なくありません。不便がない間取りや将来乗る車の大きさや台数を考えること、エンジン音やシャッター音への騒音対策は、設計時に考えなければいけないポイントです。
今現在どのようなビルトインガレージがほしいかも大切ですが、長く使うものであるため、将来のことを考えて後悔のないビルトインガレージを手に入れましょう。
平屋にビルトインガレージをつくりたい!必要な予算やメリットを紹介について詳しくはこちら