住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
ビルトインガレージは、家の中に車庫を設置するため、天気が悪い日や荷物が多いときなどに大変便利です。
しかし、車庫の分だけ居住スペースが制限されたり、振動や音などの問題もでてきます。ここでは、50坪台の住宅にビルトインガレージを設けることを想定した間取りや注意するべきポイントを、実例も交えて解説します。
建物の中に設けた車庫をビルトインガレージといいます。
また、ガレージが屋内にあることからインナーガレージと呼ぶ場合もあります。
土地が狭くて家の外に駐車スペースを確保できない場合や、愛車をインテリアの一部として室内から眺めながら暮らしたいといった理由で採用されています。
また、単に車を置くスペースではなく、趣味部屋として一日中過ごせるほど充実した空間づくりが可能です。
50坪台の住宅においてビルトインガレージをつくる場合、居住スペースの制限が大きくなります。そのため、事前によく考えておかないと、駐車スペースが不足したり、居住スペースの使い勝手が悪かったり、後から問題に気付くことも少なくありません。
住み始めてから後悔しないよう、抑えるべき注意点を把捉したうえで、ビルトインガレージの採用を検討しましょう。
将来大きな車に乗り換えても困らないよう、ガレージの広さには余裕を持たせましょう。
ライススタイルの変化にあわせて愛車を乗り換えていくことを想定して、できるだけ広めにしておくことをおすすめします。
車の大きさだけでなく、車椅子でも困らない乗降スペースや、予備タイヤの保管スペースなどを確保しておくと、より使いやすいガレージになります。また、車に乗らなくなり、ガレージを車庫として利用しなくなった後も有効に活用できるように、給水管・排水管・配線などについて備えておくのもおすすめです。
車の排気ガスがこもらないよう、排気口や窓を設置したり換気扇を設けるなどの対策も必要です。
また、車の振動や音が居住スペースに伝わらないような対策も必要です。シャッターの開閉音も思いのほか響くので注意が必要です。特に早朝、深夜の開閉は、自宅だけでなく近隣にも迷惑をかけることになりかねません。できるだけ静かなシャッターを選ぶようにしましょう。
ただし、ビルトインガレージは固定資産税の評価にも関わってきますので、電動式シャッターによって評価を高くしてしまう可能性がある点だけ、注意が必要です。
また、ガレージ横や真上に寝室を設けるのは避けた方が無難です。
ビルトインガレージを設置すると、その分1階の居住スペースが制限されるので、前述の振動や音の問題も考慮して、スペースを無駄なく使う間取りの検討が必要です。
土地があまり広くない場合は、2階建てでは十分な居住スペースが確保できないかもしれないので、3階建ても視野に検討した方がいいかもしれません。
ビルトインガレージは、建物の強度を確保するために窓を設けにくい場合もあります。その場合、採光不足で暗くならないよう、窓の位置を工夫したり、ライトを設置するなどの対策が必要です。
デザイン性の高いライトを設置すれば、おしゃれな空間を演出できます。
こちらの住まいは、延床面積が50坪台の2階建てでありながら、1階にビルトインガレージを実現しています。2階のLDKは、大きな開口を介して室内とバルコニーがつながる光あふれる空間。バルコニーとの一体感と勾配天井の開放感が、広々とした印象を与えます。
日が当たりにくい1階の採光を確保するために、シースルー階段や天窓・大開口窓を採用して、明るい空間を実現しています。また、ビルトインガレージのシャッターを外観と同系色にして、自然で落ち着きのある佇まいを演出しています。ガレージの大きさにも余裕があるため、車庫以外にもさまざまな活用ができるのではないでしょうか。
50坪の注文住宅にビルトインガレージを取り入れた建築実例を見る
土地が狭くて建物の外に車庫を設置できない場合や、室内から愛車の眺めを楽しみたい場合は、ビルトインガレージがおすすめです。ビルトインガレージは利便性の面でもメリットがありますが、逆に注意すべきポイントもあるので、採用にあたっては事前に対策を検討する必要があります。。
日常生活の中で便利に活用できるビルトインガレージは、対策と工夫によってオリジナリティ溢れる特別な空間にもできるため、j十分検討する価値があるでしょう。