住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
スキップフロアは、部屋に段差を設けて空間や部屋をつくり、活用する間取りをいいます。限られたスペースを使い空間を有効活用できるメリットがある反面、デメリットもあるので、特徴をよく理解したうえで採用を検討する必要があります。
本記事では、スキップフロアのメリット・デメリットや事例について詳しく紹介します。
スキップフロアとは、フロアに段差をつけてつくる空間や部屋のことです。
段差の上下を活用できるので、階数を増やすことなく使える空間を増やすことができます。部屋の一部をスキップフロアにしたり、スキップフロアを複数つくったりすることも可能です。
スキップフロアは、空間のアクセントになり、ライフスタイルに合わせて自由な使い方ができることもあって近年人気が高まっています。
スキップフロアのメリットを紹介します。
スキップフロアの最大のメリットは、スペースを有効に活用できる点です。スキップフロアを取り入れると、延床面積には算入されない床下収納やロフト、ルーフバルコニーなど、活用できる空間が増えます。
さらに、スキップフロアはフロアを分けるより空間の連続性が感じられ、アクセスもしやすくなります。たとえば、入り口しか見えない地下室よりも階段でつながっている半地下、普段は目に入らない屋上よりもリビングの半階上のルーフバルコニーの方が使いやすいのではないでしょうか。
スキップフロアは、段差によって区切られてはいますが、ひと続きの空間になっています。壁で空間を仕切らないので、開放感を損なうことなくある程度独立した空間をつくれるのもメリットのひとつです。
近年人気と言えども、まだ実際に採用している家はそれほど多くはないので、人とは違う洗練されたおしゃれな雰囲気の間取りにしたい場合にもおすすめです。
狭い土地で一定の部屋数を確保したい、デザイン性の高い間取りにしたいと考えるなら、スキップフロアを検討してみるとよいでしょう。
スキップフロアはメリットばかりではなく、デメリットもあります。詳しく見ていきましょう。
温かい空気は上に行く性質があるので、冬は下の方の暖房が効きにくく、夏は上の方の冷房が効きにくくなります。スキップフロアの上と下で温度差が生じやすいので、シーリングファンや全館空調を導入して温度差の解消を検討するのもいいかもしれません。
スキップフロアは、段差をつくるのでバリアフリーに反することになります。
若くて健康なときは問題ありませんが、年をとるにつれて使わなくなってしまう可能性もあります。将来のことも考えて採用を検討してください。
スキップフロアのある建築実例をいくつか紹介します。
お子さまの小学校入学に合わせてマイホームを建てたいと検討されたオーナー様。1階と2階の間に設けられた畳のスキップフロアは、お子さまが自由に遊べるスペースです。
リビングにおもちゃを持ち込まない代わりに、スキップフロアはどんなに散らかして遊んでもいいというルールを決めて、お子さまがのびのび遊べる空間になっています。キッチンからリビングダイニングやスキップフロアが見えるので、お子さまを見守りながら家事をしたりくつろいだりできます。
スキップフロアの下にはウォークインクローゼットを設けて、スペースを無駄なく有効に活用しています。また、玄関にはご主人のゴルフバッグやお子さんの三輪車などをすっきり収納できる大容量のシューズインクロークを設置し、「すべてが自分好みに作れたので、この家すべてが気に入っています」と満足そうなご様子でした。
スキップフロアをキッズスペースとして活用している建築実例を見る
広い敷地を生かして平屋を選択したオーナー様。デザインやインテリアにこだわり、人とは違うかっこいい家を建てたいと検討した結果、スキップフロアを採用されました。。
スキップフロアはリビングにし、家族の気配を感じながらもお気に入りの家具を置いてくつろげる空間にしています。
勾配天井をうまく生かしてあり、木の温もりを感じるフロアや建具、ダイニングテーブルも存在感のある木を使いナチュラルな風合です。また、あえて不揃いで取り付けた照明や椅子、アイアンの手すりなどはまるでカフェのような快適な空間に仕上がっています。
スキップフロアの床下部分は大容量の収納、玄関にも大型収納をつくって生活に必要なものをたっぷりしまえるようにしました。
スタイリッシュなのに快適な住まいづくりにこだわられたオーナー様の平屋です。勾配天井を活かしたダイナミックなリビングダイニングは、グレーを基調としたシンプルなインテリア、日差しがたっぷり入る明るくて開放感のある空間になっています。
リビングの一角にスキップフロアを設け、壁をつけて半個室タイプの空間にしました。家族の存在を感じながら集中できるため、在宅ワークのとき活用されているそうです。また、リビングとテラスの連続性に配慮されており、外への広がりが開放感を演出しています。
玄関のシューズインクロークや手洗い場から室内へ行ける生活動線のみならず、洗面室とは別に脱衣室とランドリールームをクローゼットの近くに配置するなど、家事動線にもこだわった間取りにすることで、以前よりも家事の負担が減らせたそうです。
生活動線がスムーズなスキップフロアのある平屋の建築実例を見る
スキップフロアは、段差をつけてつくる空間や部屋です。段差の上下を使えるので限られた空間を有効に活用することができます。
壁やドアで空間を仕切らないため、開放感を損なうことなくある程度独立した空間を確保できます。一方で冷暖房の効きが悪くなったり、将来的な段差への対策が必要になるデメリットもあります。
いろいろな魅力があるスキップフロアですが、デメリットも存在するので、専門家とよく相談しながら導入を検討してください。