住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
マイホームを検討するときに、自然や外とのつながりを感じられる住まいを希望する人も多く、庭やテラスを取り入れた間取りが人気です。半屋外や家の中にテラスをつくったインナーテラスも、内と外の両方の良さが味わえることから人気があります。
ここでは、インナーテラスのメリット・デメリットやインナーテラスをつくるときにおさえておきたいポイントを詳しく解説します。また、実際にインナーテラスを取り入れた家の実例も紹介するので参考にしてください。
インナーテラスとは、家の中や半屋外につくるテラスをいいます。建物の外側につくる庭やバルコニーとは違い、インナーテラスは室内や、半室内にあるので、天候に関係なく利用しやすいのが特徴です。
暑さや寒さ、雨や風などの影響を受けにくく、季節を問わず外の空間の心地良さを満喫できるセカンドリビングのような存在と言えるでしょう。コロナ渦で外出が制限されていた影響もあり、近年、安心して外の雰囲気を楽しめるインナーテラスに注目が集まっています。
インナーテラスは、天候を気にせずに外部空間を楽しめる、多目的に使える、広々とした空間を演出できるなどがメリットです。
インナーテラスは、テラスや緑など外の開放感を取り入れながらも、屋根や壁があるために天候に左右されずに外の空間を楽しめる点が最大のメリットと言えるでしょう。直射日光を避けながら、風通しもいいので快適に過ごせます。
一般的な庭やテラスは雨の日は使えませんが、インナーテラスなら雨の日や夏の日差しの強いとき、気温の低い時期などでも天候に左右されずに自由な使い方ができます。
また、インナーテラスに似たサンルームは屋根や壁がガラス張りなのに対して、インナーテラスの場合は室内と同じく天井や壁、窓などを使用している点が大きな違いです。部屋と同等の心地良いスペースをつくれます。
インナーテラスの魅力は、多目的にスペースを利用できる点です。テラスとして使わない時間は洗濯物を干したり、趣味スペースとして使ったりと、家族のさまざまな目的に使用できるでしょう。
室内や半屋外だからこそ、天候に左右されず年間通して家族全員がそれぞれの楽しみ方ができる場所です。使い道をイメージして快適な広さを考えるとよいでしょう。
インナーテラスをリビングに隣接させると、内と外がつながって、より広々とした印象を与えます。また、インナーテラスの入り口のドアや壁の仕切りを可動式のものや取り外し可能な仕切りなどにすれば、必要なときにリビングとインナーテラスを融合させたスペースとして利用できます。
家族全員が集まるときや友人を招いて食事をするときなど、シーンに合わせて臨機応変に部屋の広さやイメージを変えられるのも魅力です。インナーテラスにもテーブルや椅子を出せばより多くの人が集まれる賑やかなスペースになります。
インナーテラスにもデメリットはあります。通常のテラスやベランダよりも建築費用が高くなります。また、デザインによってはインナーテラスの部分が建築面積に含まれる場合もあるため、あらかじめ専門家とよく話し合って間取りを考えるようにしましょう。
インナーテラスは住宅の本体工事になるので、デッキやテラスを設置する外構工事とは異なり、本体工事と一緒に行う必要があるため、一般的なベランダやテラスをつくるときよりも建築費用がかかります。
インナーテラスの大きさや使用する建材などによっては、2倍以上のコストがかかる場合もあります。ただし、現在家の中にある部屋やベランダを活用してインナーテラスをつくる場合は、新たに土台からインナーテラスを設置する場合よりも費用を抑えられます。
いずれにしてもコストはそれなりにかかると認識しておいた方がよいでしょう。
インナーテラスをつくる場合、テラスやバルコニーとは異なりインナーテラスのスペースが建築面積に含まれるケースがあります。建築面積とは、壁や柱などに囲まれたスペースを上から見たときの面積をいいます。
建築面積は建ぺい率によって制限があり、たとえば1階と2階が70平米の場合は建築面積は70平米ですが、1階が60平米で2階が70平米の場合は建築面積は60平米になります。そのため、インナーテラスが建築面積に含まれてしまうと、ほかの部屋の面積を狭くする必要が出てくる可能性もあるでしょう。
インナーテラスをつくっても十分な居室スペースを確保できるか、専門家と相談しながら決める必要があります。
インナーテラスをつくる際には、プライバシーが確保できるような間取りにしましょう。また、外とのつながりを感じられ、広々と感じられるようなデザインにすることも大切です。
インナーテラスをつくる際には、プライバシーが確保できるか確認しましょう。開放的な空間を意識して道路や近隣の住宅に面した場所につくる場合は、周囲からの視線を遮れるような工夫をしてください。
壁を設けるだけではなく、植物や垣根など天然の素材や緑などをうまく取り入れることによって、つくり込み過ぎた印象をおさえてナチュラルに仕上げられます。外壁や家全体のイメージとバランスが取れるようなデザインにしましょう。
インナーテラスの最大のメリットである、外とのつながりを感じられ広々とした空間になるような間取りにしてください。
インナーテラスと室内は同じ建具や素材を使いフラットにつなぐことで広さを感じさせます。また、室内と大きな窓でつなげて室内から外まで一体感と奥行きを感じられるような視界にするのもおすすめです。
また壁や天井を設置するなら、それらも同じ建材や色合いのものを使いましょう。部屋の外と中の境目が曖昧になり開放的なスペースを演出できます。
ご友人を招いたホームパーティーがお好きなオーナー様のLDKは、団らんを楽しめる工夫がいっぱい詰まっています。シックでスタイリッシュなアイランドキッチンは、「料理をしながら会話が弾む」と奥様のお気に入りのスペースです。
リビングから続くテラスは、木目調のタイルフロアでLDとの一体感があり広々としたくつろげる空間になっています。塀の高さがあるのでプライバシーを気にせずゆったりと過ごせるスペースです。
2階に主寝室、さらにお客さま用の洋室、浴室、洗面などを設置しました。共働きのご夫婦が暮らしやすいよう洗面は2シンク、脱衣所からバルコニーに出られるようにするなどさまざまな工夫が詰まった家で快適な暮らしをされています。
インナーテラスは、屋外にあるテラスやバルコニーなどとは異なり、半屋外タイプなのでさまざまな使い方が可能です。壁や天井があるので、天候を気にせずセカンドリビングとして広々として間取りを演出できるでしょう。
洗濯物を干したり、趣味のスペースにしたり、バーベキューやガーデンパーティーをしたりと家族それぞれの楽しみ方を実現できます。広さや設置場所、コストなどを考えて専門家と相談しながら、家のデザインに合うインナーテラスを手に入れましょう。