住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
注文住宅の外観は完成後の姿をイメージするのが難しく、検討段階で苦労するポイントのひとつです。
ハウスメーカーの事例を参考にして設計を進めたけれども、建ててみたらイメージと違ったという声も少なくありません。
本記事では外壁や窓などの、外観にありがちな失敗例と対策を詳しく紹介します。外観を決めるときの大切なポイントを押さえて、今後の家づくりに活かしましょう。
まずは、色合いや外壁に関する失敗例と対策を紹介します。
ご自身の好きな色や素材にこだわるのも大事ですが、以下の内容を参考にしながら多角的な視点でデザインを検討しましょう。
外観を考えるときは第一に、周辺環境と調和するかどうかを意識してください。
田園地帯に派手な外観の家を建てたり、都市部に昔ながらの和風の家を建てたりすると周囲から浮いてしまう可能性があります。逆になじみやすさを気にするあまり、地味で個性のない外観になってしまうかもしれません。
あらかじめ建築予定地の環境をよく観察したうえで、ベースとなる色合いやデザインを検討しましょう。基本のデザインを決めたのち、逸脱しない程度に個性やアクセントを盛り込むのがおすすめです。
写真を見て外壁材やデザインを決めたけれども、質感や仕上がりがイメージと違ったという失敗もしばしば耳にします。外壁材にはさまざまな種類がありますが、写真だけで判断せず、実物サンプルや、できれば実際の建物を見たうえで判断しましょう。
また、見た目だけでなく、性能の違いにも目を向けましょう。たとえば同じサイディングでも、「金属系」「木質系」「窯業系」ではメリット・デメリットが異なります。ほかにも、近年人気の「ガルバリウム」という金属系素材は、耐久性や耐震性に優れている一方で傷付きやすいのが難点です。
事前によく比較したうえで、予算と相談しながら理想に近いものを採用しましょう。
外壁は、ホコリや雨風、直射日光など厳しい自然環境にさらされます。素材の特徴を知らないまま家づくりをおこなうと、思っていたよりも汚れが目立ってメンテナンスに手間や費用がかかるので注意してください。汚れにくい外壁材を採用すればメンテナンスにかかる費用や手間を軽減できるので、建築時に費用が高くなったとしても、長い目で見れば十分元がとれるかもしれません。光触媒タイルなど、汚れにくい外壁材を検討してみるのもいいでしょう。。
続いては、窓に関する失敗例と対策を紹介します。
窓の数や位置も、外観の印象を左右するポイントですので慎重に検討しましょう。
近年は断熱性や防犯性を高める目的で、窓を減らしたり、小さくしたり、窓を設けない住宅が増えています。
しかし窓が少なかったり、窓のタイプがワンパターンであったりすると、どことなく単調な印象の外観になります。
室内だけでなく、外から見たときの配置のバランスも考慮しましょう。シンプルすぎると感じた場合は、異なるサイズや形、タイプの窓を取り入れてメリハリをつけるのがおすすめです。
窓には引き違い窓やすべり出し窓、FIX窓などさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるのでぜひチェックしてください。
メリハリは大事ですが、さまざまな大きさや形の窓をむやみに並べても、統一感のない落ち着かない印象になります。垂直のラインを意識しながら、窓の高さや場所をできるだけそろえて配置しましょう。
たとえば、2階部分に同じ規格の小窓を等間隔に複数並べ、1階部分にサイズの異なる窓を配置すると、統一感がありながらリズミカルな印象になります。ちょっとした工夫でスタイリッシュな外観になるので、さまざまな事例を参考に検討してみてください。
外観で起こりうる失敗は、色合いや外壁、窓だけではありません。設計をおこなう際に配慮すべきポイントを、いくつか解説します。
玄関の位置や外構への配慮が不十分であると、隣家や道路から玄関が丸見えになるリスクがあります。
玄関アプローチを長めにとってポーチを奥へ設置したり、植栽や柵で目隠しをつくったりして家族のプライバシーを守りましょう。外部からの見え方を意識しつつ、建物と外構の設計をセットでおこなうことがポイントです。
トレンドを取り入れたデザインや個性的な家は、年数が経ったときに飽きる可能性があります。これから何十年も住み続けることを意識しながら、ご自身が好むデザインや色を取り入れて満足できる外観に仕上げましょう。
設計担当者に提案されたからといって何でも取り入れるのではなく、一旦踏み止まって考えることが大切です。
ここからは、ぜひ参考にしてほしい外観デザインをいくつか紹介します。色や素材を考えるときのヒントにし、外観における失敗を回避しましょう。
外観に2色のタイルを使用することで、洗練された印象になります。
たとえばベージュとグレーのタイルを張り分けることで、モダンな雰囲気の外観が完成するでしょう。門まわりも色を統一してまとめれば、周囲の景色にもなじみやすくなります。
ハイウォールなどで、デザインにちょっとした個性を出すのもおすすめです。
ベージュの外壁には、見る人にシンプルな印象を与える一方で植栽が映えやすいという特徴があります。
緑だけでなく、赤や黄色の植栽でアクセントを加えると、よりおしゃれな外観に仕上がるでしょう。門まわりや前庭の花壇を白っぽい色にすれば、植栽の色が際立つのでおすすめです。
ツートーンのデザインにすると、家の外観がグッとおしゃれになります。
パキッとした印象になるのを避けたい方は、白や黒ではなくアイボリーやネイビー、ブラウンなどをうまく組み合わせるとよいでしょう。
たとえば片流れ屋根の家に、ツートーンでネイビーの吹付けとアイボリーのタイルを取り入れればスタイリッシュでおしゃれな外観になります。玄関ドアや門まわりをブラウンでまとめれば、どことなく親しみやすい雰囲気にもなるでしょう。
外観を決めるときは、理想のデザインを追い求めつつも、周囲とのなじみやすさやメンテナンスのしやすさを考慮しなければなりません。
目先のことだけでなく、何十年も先を見据えて後悔のない設計をおこなってください。
色づかいや素材について迷ったときは、ハウスメーカーの担当者に相談するのがおすすめです。実現したい外観デザインがある場合は、写真を提示してプロからアドバイスを受けるのもよいでしょう。