住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
バリアフリー住宅を建てる際、間取りの工夫を怠ると思わぬデメリットが生じることがあります。
住み始めてから後悔することがないよう、バリアフリー住宅の特徴やポイントを理解したうえで家づくりに取り掛かりましょう。
本記事では、バリアフリー住宅のメリットやデメリットを詳しく解説します。
実例をもとにした間取りのアイデアも紹介しますので、バリアフリー住宅の新築やリフォームを検討している人はぜひ参考にしてください。
バリアフリー住宅とは、その名のとおり「バリア(障壁)のない住宅」のことです。
日々の暮らしの支障となりうる段差をなくしたり、廊下や階段に手すりを設けたりすることで、小さな子どもから高齢者まで年代を問わず快適に生活できる住まいを実現できます。
被介護者や被介助者だけでなく、介護や介助をおこなう側の暮らしも考えられたうえで設計されているのが特徴です。
バリアフリー住宅を建てることによって、家庭内での事故を未然に防げます。
乳幼児や高齢者が、段差につまづいて転倒するリスクなどを軽減できるでしょう。近年はヒートショックに関連した死亡事故も増えており、暖房設備を備えたり住宅の断熱性能を高めたりすることで、入浴中の不慮の事故を予防することにもつながります。
またバリアフリー住宅は、将来自宅を売却することになった場合に有利に働く可能性があります。
暮らしやすさだけでなく、付加価値として大きなメリットもあるといえるでしょう。
ここからは、バリアフリー住宅の間取り実例を6つ紹介します。
バリアフリー住宅と聞いてピンとこない人や、具体的なアイデアが欲しい人は写真も参考にしながら設計のヒントを見つけてください。
まず紹介するのは、お子さまの独立をきっかけにリノベーションされたバリアフリー住宅です。
二間続きの和室を洋室に変更し、廊下との段差をなくして快適な住まいを実現しています。来客があった場合などは、引き戸を閉めるだけで空間を簡単に区切れる仕様になっています。
また窓には電動シャッターを設置し、開閉の負担軽減だけでなく防犯効果の向上を図っている点も注目すべきポイントです。
こちらは生活動線の改善や、使用していない部屋の有効活用を目的にリノベーションされた全室バリアフリーの住宅です。
廊下をなくしてLDKを一体化することにより、家族がゆったりと過ごせる広々とした空間が手に入りました。LDKと玄関ホールが直接つながっているため、室内の移動が最小限ですむのも嬉しいポイントです。
また生活動線に配慮し、高齢の家族の個室付近に洗面台とトイレを設置するという工夫が施されています。個室はリビングに隣接しているので、家族の目が届きやすいところで安心して生活できるでしょう。
さらに玄関前には、手すり付きの段差やスロープなどが設けられています。エクステリアのバリアフリー化も考えている人は、こちらの事例をぜひ参考にしてください。
将来車いすでも快適に暮らせるようにと、平屋のバリアフリー住宅へ建て替えた事例です。
寝室や水まわりのドアを引き戸にし、車いすであってもスムーズに出入りできる工夫が施されています。引き戸であれば出会い頭で家族とぶつかったり、開いたままの扉につまづいたりする心配もないでしょう。
またこちらの住宅には、玄関ホールや廊下、LDKとの間へ建具が設けられていません。LDKの壁掛けテレビが配置されている部分が目隠し壁となっており、緩やかに空間が仕切られているため、スムーズに移動できる設計となっています。
引き戸や全館空調を取り入れた平屋のバリアフリー住宅の実例を見る
こちらは、1階部分を親世帯夫婦の生活空間へとリフォームした、バリアフリーの二世帯住宅です。
暮らしやすい動線にするための配慮で、寝室の横にトイレが配置されています。また引き戸を開けると、寝室・和室・リビングがオープンにつながる点も工夫されているポイントです。
将来的なことを考え、浴室には広めのバリアフリー設計が取り入れられています。
バリアフリー住宅を建てる際は、このように介護や車いすが必要になった場合など、あらゆる可能性を考慮したうえで設計することが大切です。
2世帯住宅で快適な住まいを実現したバリアフリー住宅の建築実例を見る
こちらは1階部分のみで不自由のない暮らしができる、バリアフリー住宅の建築実例です。
リビングとダイニングキッチンの間にあった垂れ壁を撤去し、一体化させて広々としたLDKに仕上げました。写真手前のリビングスペースにはベッドやクローゼットが設けられており、生活のほとんどが一部屋で完結する設計になっています。
窓はサイズの見直しと高断熱の製品への取り替えをおこない、床暖房を3ヶ所に取り付けました。床の段差もリフォームを機に解消し、安心して生活できるバリアフリー住宅が完成しています。
1階で生活が完結する、暖かくて安全なバリアフリー住宅の建築実例を見る
車いすでも快適に暮らせる住まいを希望され、住宅全体のバリアフリー化を行った実例です。
和室をなくすなど、間取りを大幅に見直して、広々とした家族の団らんスペースや水まわりの空間を確保しました。車いすで室内をスムーズに移動できるよう、フロアの段差は解消されています。
また浴室や洗面室、トイレには車いす対応の福祉機器を採用し、家族全員が快適に生活できる住まいを実現しました。
開閉の負担が少なく、床にレールのいらない上吊り引き戸を採用している点や、車いすで生活する家族の個室がLDKと隣接している点もこだわりのポイントです。
なお、こちらのリフォーム実例は「第35回住まいのリフォームコンクール」で高い評価を得て、優秀賞を受賞しました。車いすでの生活を考慮した間取りを設計したい人は、こちらの建築実例をぜひ参考にしてください。
バリアフリー住宅を建てるにあたり、押さえておくべきポイントをいくつか紹介します。
家族全員が快適に過ごせる住まいを実現するために、よく理解したうえで設計を進めましょう。
階段の上下移動による負担を軽減させるために、バリアフリー住宅は平屋で建てるのが理想です。もし2階建て以上の住宅を建てる場合は、水まわりを1階にまとめてワンフロアで生活できる間取りを目指しましょう。
上階への移動が必要になる場合は、ホームエレベーターやリフトを設置するのがおすすめです。
リフォームで後付けするという選択肢もありますが、その場合は各フロアへ約180cm四方の空間をあらかじめ設けておいてください。
リフォームまでの間は、その空間を収納やキッズスペースとして有効活用するとよいでしょう。
快適に過ごせるバリアフリー住宅を建てるためには、生活動線をできるだけ短くすることも必要不可欠です。
寝室や浴室、トイレなどの水まわりは極力近付けて配置し、移動の負担軽減を図りましょう。室内をスムーズに移動できるよう、直角に曲がる部分をできるだけ減らして直線移動できる設計にすることも大切なポイントです。
家族が実際に生活する様子をイメージし、それぞれの動きを整理したうえで間取りを考えるとよいでしょう。
廊下をできるだけなくし、スムーズに移動できる設計を目指してください。玄関ホールとリビングを隣接させて、リビングから各部屋へと移動できるような間取りがおすすめです。
どうしても細かく区切りたい箇所は、パーテーションや目隠し壁を取り入れて空間を緩やかに分けるとよいでしょう。
リフォームでバリアフリー住宅へと改修する場合、一定の要件を満たすことで利用できる減税制度があります。所定の工事を行った年度の確定申告の際に手続きが必要になりますので、詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
所得税や固定資産税は長い目でみると大きな金額になりますので、リフォームでバリアフリー化を考えている人は要件などを事前に確認しましょう。
そのほか、介護保険の認定を受けている人がバリアフリー改修をおこなう場合、介護保険から「住宅改修費」として一部の費用が支給されます。
支給されるのはバリアフリー改修にかかった費用(上限20万円)の8割~9割(所得による)と、こちらも大きな金額ですので、該当する場合は忘れず申請しましょう。
対象となるリフォーム改修を考えている人は、事前に担当のケアマネージャーや自治体の担当窓口へ問い合わせるのがおすすめです。
詳しくは国税庁のページをご確認ください。(2023年9月時点の情報)
バリアフリー住宅で快適な住まいを実現するためには、間取りの工夫が欠かせません。
誰がどのような暮らしをしたいのか具体的にイメージしながら、家族全員が生活しやすい間取りを設計しましょう。将来的なことを考えてバリアフリー住宅を建てるのであれば、よりイメージを膨らませて設計を進めることが大切です。
本記事で紹介したバリアフリー住宅の間取り実例も、ぜひ参考にしてください。