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中庭の広さはどれくらい?間取りや設計時のポイントを紹介

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【目次】

中庭はプライバシーを確保しつつ、趣味やリフレッシュに活用できるスペースです。中庭のある家を検討しているけれど、どの程度の広さが必要なのかお悩みの方もいるでしょう。

そこで本記事では、中庭の最適な広さや種類を解説します。中庭のメリット・デメリットや、中庭のある家をつくる際のポイントも解説していますので、マイホーム計画に活かしましょう。

中庭の広さと種類

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中庭を活用するには、どれくらいの広さが必要でしょうか?ここでは中庭に必要な広さと種類を解説します。

中庭の広さ

中庭の広さは、テーブルと椅子などの家具を置くことも考えると5~6帖は必要です。もし家の広さや敷地の制限で5~6帖のスペースを用意できなければ、4~5帖程度確保できると良いでしょう。

中庭の広さは、使用する用途によって異なります。たとえば椅子と小さなテーブルを置いてリフレッシュするだけ、もしくは採光と少し植栽して緑を鑑賞したいだけであれば、そこまで広さは必要ありません。一方、友人とのバーベキューや子どもが遊べるスペース、ペットの遊び場などであればある程度の広さが必要です。

中庭が広ければその分メンテナンスも大変になるため、バランスの良い広さを検討しましょう。

中庭のある住宅の種類

中庭のある住宅は、主に以下の3つのタイプに分けられます。

  • ロの字型
  • コの字型
  • L字型

ロの字型は、「ロの字」のように居室や壁が中庭を囲むタイプです。四方を完全に囲われているため、プライバシーが確保された中庭が欲しい方に最適な形です。

ロの字型のメリットは、外の視線を気にすることなくプライベートな空間がつくれることと、窓を大きくとることで隣接するすべての部屋の採光が良くなる点です。デメリットは、四方が壁で囲まれているため、雨で水たまりができないように、しっかりとした排水対策が必要になる点です。また、反対側の部屋に行ききたいときは移動距離が長くなるという点も考慮する必要があります。そのほか、3種類の中で最も外壁の面積が広くなるので、建築費用も高額になります。

コの字型は、中庭の3方向を居室や壁で囲み、1方向は開放するタイプです。そのまま外に出られるため家庭菜園などには最適で、外の景色も見られて開放感があります。一方、プライベートな空間を作りたい場合は、立地にもよりますが工夫をしなければなりません。開放している方向に塀をつくることで、ロの字型のようにプライベートな空間として使用できるので検討しましょう。

L字型は、2面を外壁で覆うタイプの中庭です。ロの字型やコの字型に比べると、自由度が高く広さも確保しやすいといったメリットがあります。また他の中庭に比べると、建築費用も抑えられるでしょう。一方、ロの字型のようなプライバシーのある間取りは難しいといったデメリットがあります。

用途に合わせた中庭の種類を検討する必要があります。工務店やハウスメーカーとしっかり相談して決めましょう。

中庭のある家のメリット

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中庭のある家のメリットは、以下3つです。

  • 明るさを確保でき、通気性も良い
  • プライバシーの確保ができる
  • 充実した時間を過ごせる

順番に解説します。

明るさを確保でき、通気性も良い

中庭のある家は、明るさを確保でき通気性も良くなります。中庭があることで室内とつながる窓が増えるため、必然的に採光や通気性が向上するからです。大きな窓を設置すれば、隣接する部屋や廊下がより快適かつ開放的になるでしょう。

特に住宅密集地では、明るさの確保に悩むことがあります。中庭をつくることで直接採光をとれるようになるため、悩みが解消できます。さらに湿度が高いときや暑い日などでも、しっかり換気ができ心地良い家を実現できるでしょう。

プライバシーの確保

中庭は通常の庭に比べ、プライバシーの確保がしやすいメリットもあります。特に、ロの字型の中庭は誰にも見られないプライベートな空間が実現可能です。

プライバシーの確保ができれば、他人の視線を気にすることなく洗濯物を干したり、子どもたちを遊ばせたりできます。また夜遅い夫婦の晩酌なども楽しめるでしょう。

特に市街地などで人通りも多い場所であれば、防犯面や近隣の視線を気にせず活用できる中庭は、安心できるスペースとなるでしょう。中庭を室内と同じような感覚で利用できるのは嬉しいポイントです。

充実した時間を過ごせる活用スペース

中庭は、充実した時間を過ごせる空間としても最適です。中庭をつくれば趣味を存分に楽しむことが可能です。

例えば、子どもとプールで遊んだり、バーベキューを楽しんだり、家族団らんにも活用できます。そのほかテレワークや育児の合間に、中庭に出ればリフレッシュできそうです。

リビングに大開口の窓を設置し、中庭の床を同じ高さにするのもおすすめです。室内室外を一体にした広々とした開放的なスペースとなり、活用の幅も増えます。

中庭のある家のデメリット

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中庭のある家には、デメリットもあります。

  • 建築費用がかかる
  • 断熱性が低下しやすい

それぞれ解説します。

建築費用がかかる

中庭をつくるには建築費用はもちろん、メンテナンス費用もかかります。

なかでもコの字型やロの字型の建物に中庭をつくる場合は、家の形が複雑で外壁が多くなるため、壁材の建築コストが増えます。大開口の窓も通常の窓に比べ高額、かつ強度も高める必要があるため、量を増やせば増やすほど建築費用はかさむでしょう。

さらに、排水設備も追加で設置する場合は設置工事とメンテナンス費用がかかるので、費用面には注意が必要です。

断熱性が低下しやすい

中庭に隣接する外壁に多くの窓を設置することにより、断熱性能が低くなり空調の効きが悪くなりやすいといったデメリットがあります。

住宅の中でも、開口部は最も熱が逃げやすい部分です。冬場は開口部から58%もの熱が逃げ、夏は73%もの涼しさが窓から逃げています。

断熱性能を上げるには、外気温の影響を受ける窓をダブルガラスやトリプルガラスに変更したり、樹脂サッシに変更したりするなどの対策が必要です。対策を怠ると、冷暖房の効きが悪くなって光熱費がかさむことになりかねません。

中庭のある家をつくるポイント

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本章では、中庭のある家をつくる際に気を付けるポイントを解説します。ポイントをおさえて、住み心地の良い家をつくりましょう。

窓の大きさや中庭の位置

中庭をつくる際は、窓の大きさや中庭の位置を慎重に検討しましょう。窓の大きさと窓の位置を間違えると、思ったより風通りや採光が悪くなる場合があるからです。

また中庭の位置によっても、イメージよりも周りの視線を感じたり使い勝手が悪くなったりします。

通気性と採光、断熱性能・耐震性能・使い勝手など、トータルでバランスが良くなるような間取りを検討しましょう。

生活動線が長くならない設計

中庭の問題点として、生活動線が長くなる点が挙げられます。生活動線が長くなると、生活していく上で移動距離が長くなり住み心地が悪くなるからです。

たとえば、以下のような生活動線をイメージしましょう。

  • 玄関からキッチンまでの動線
  • 寝室からトイレまでの動線
  • 洗濯機から物干し場、物干し場からウォークインまでの動線
  • 玄関から洗面所までの動線

特にロの字型の場合、移動距離が長くなりがちです。たとえば寝室からトイレまでが中庭を挟む反対側にある場合は、夜トイレに行きたくても半周歩かなければなりません。

そのほか、玄関からリビングやキッチンまでが長いと生活がしにくいと感じる可能性があります。

生活したときの動線をイメージして、関係するスペースは最短距離で移動できるような間取りを検討しましょう。

排水設備を整える

中庭をつくる際は、排水設備を整える必要があります。また積雪地域の場合は、排雪方法も同様に検討しなければなりません。

特にロの字型の場合、雨の抜け道がなくなるため、排水管の施工や水はけが良い素材を活用することが大切です。積雪の対策としては、雪を溶かすための消雪パイプの検討なども必要でしょう。

排水設備は、設置だけでなくメンテナンスも重要です。メンテナンスを怠ると、局地的大雨に見舞われた場合に部屋に水が入ってくる可能性もあります。

中庭付き注文住宅の間取りを建築実例で紹介

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この章では、中庭付き注文住宅の間取りを建築実例で2つ紹介します。住みたいと考える中庭のイメージとすり合わせていきましょう。

全フロアから中庭の光や緑が楽しめるコの字型3階建て

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こちらの実例は3階建ての中心に中庭を設置しており、どの部屋からでも緑が楽しめる家です。隣接する建物の中には7階建てのマンションなどもありますが、コの字型の中庭を設置したことでどの部屋も採光を保てます。

玄関を入ると中庭のシンボルツリーが見え、食事中のリビングや寝室でも外の光や緑を感じられます。

季節によって表情を変えるシンボルツリーが見られる中庭は、都心でも心地良い家にするために大切なスペースです。

中庭に面したキッチンで料理も楽しくなる住まい

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この間取りは中庭を囲むようにリビングダイニングやキッチン、和室が配置されています。

大開口の窓はテラスや中庭とつながり、セカンドリビングとしても活用できます。キッチンからは開放的な中庭を見渡せ、季節によって表情を変える植栽を楽しむことが可能です。キッチンでの作業に色どりを与え、毎日の生活に潤いをもたらしてくれるでしょう。

目的に合わせて中庭の種類や広さ、間取りを検討しよう

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中庭をつくる際は、利用目的に合わせ中庭の種類や広さを検討する必要があります。テーブルや椅子などを中庭で利用する場合は、5〜6帖は必要です。バーベキューや子どもたちの遊び場として活用するのであれば広い方が良いでしょう。

採光や風通しが良くプライバシーの確保ができる中庭ですが、建築費用がかかりやすく断熱性能が下がるといったデメリットもあります。窓のサイズや中庭の位置をバランス良く調整しつつ生活しやすい生活動線を考えながら、住み心地の良い中庭のある家を検討しましょう。

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