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2階リビングで老後は大丈夫?安心して暮らすための工夫・対策を解説

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【目次】

近年2階にリビングのある間取りが注目を集めていますが、老後の暮らしを考えると躊躇してしまう人もいるでしょう。2階リビングの間取りであっても、老後に安心して過ごせる住まいを実現することは可能です。

そこで本記事では、2階リビングのメリット・デメリットや、老後も安心して暮らすための工夫・対策について解説します。2階にリビングのある住まいを検討している人は、本記事をぜひ参考にしてください。

2階リビングにするメリット

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2階にリビングを配置することによって、日々の暮らしが豊かで快適なものになります。2階リビングならではのメリットを紹介しますので、プランニングを進める前に理解しておきましょう。

日当たり・眺めが良くなる

2階リビングの最大のメリットは、家族の団らん空間であるリビングの日当たりや眺めが良くなる点です。

2階リビングは1階よりも高い位置にあるため、採光を確保しやすく、窓の位置によっては日中に照明器具を使わなくとも生活できるでしょう。自然光で過ごすことによって、光熱費の節約が期待できるのも嬉しいポイントです。

また、遠くの景色に視線が抜けることで、開放感のある空間を演出できる点も大きな魅力といえるでしょう。

外の視線が気にならない・音が伝わりにくい

2階リビングは、外部からの視線や騒音が届きにくいこともメリットのひとつです。

通行人と目が合うことがないため、日中も気兼ねなくカーテンを開放して生活できます。隣家が1階リビングの場合は、生活音による騒音トラブルを回避しやすくなるでしょう。隣家と生活圏をずらすことによって、お互いにストレスを感じにくい暮らしができるのは2階リビングならではの魅力です。

耐震性が上がる

2階建て住宅に2階リビングを採用する場合、リビングの広さによっては寝室や子ども部屋などの個室が1階へ配置されます。低い位置へ柱や壁が増えることで構造が安定し、耐震性の面でも有利と言えるでしょう。

1階リビングの場合は上階を支えるための壁(耐力壁)を必要とすることから、フロア全体をリビングにすることが難しいですが、2階であれば設計しやすいというメリットも持ち合わせています。

間取りによっては家事が楽になる

2階リビングにバルコニーやベランダを設置して、水回りを2階にまとめることによって家事がワンフロアで完結します。洗い終わった洗濯物を持って階段を上り下りする必要がないため、足腰への負担軽減につながるでしょう。

1階の屋外スペースに洗濯物を干すことに抵抗がある人や、スペースを確保しにくい場合の解決策にもなります。日当たりの良い場所に干したり、急に雨が降り出してもすぐに取り込めたりする点もメリットといえるでしょう。

狭小地でも理想の間取りが叶う

2階にリビングを配置することで、敷地の広さが限られている場合も理想の間取りを叶えられる可能性があります。狭小地でフロア全体を利用した広いリビングや、1階部分に駐車スペースを設けられるのは2階リビングならではのメリットです。

2階リビングにするデメリット

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2階リビングには多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。メリットとデメリットの両方を理解したうえで、リビングの配置を改めて検討しましょう。

老後は階段の上り下りが負担

年齢を重ねるにつれて階段の上り下りが負担になり、2階リビングへの移動が億劫になる可能性があります。場合によっては1階の自室へこもってしまい、体力や筋力が衰えるという悪循環に陥るかもしれません。

また、日常生活における高齢者や子どもの転倒リスク、重い荷物を持って移動するという負担が生じることも2階リビングのデメリットです。買い物から帰ってきた際に、買い込んだ食料品などを2階へ持ち運ぶ作業が大変だと感じる人もいるでしょう。

2階が暑く1階が寒いことがある

2階リビングには日当たりが良いというメリットがありますが、夏場は日差しの強さに悩まされる可能性があります。

暖気は、上昇して冷気は下降するという空気の性質があります。冬場は2階リビングのエアコンを稼働させると1階が冷え込むというデメリットもあるため、リビング階段や吹き抜けを組み合わせる場合は注意が必要です。空調設備を活用することで室温はある程度管理できますが、電気代が高額になる可能性があることを留意しておきましょう。

玄関の出入りや1階の様子に気づきにくい

2階リビングで過ごしていると家族の外出や帰宅に気付きにくく、来客時は毎回階段を下りなければなりません。2階にいると1階部分や玄関回りの様子を把握しにくいことから、防犯面でも不安があります。

家族のコミュニケーションがとりにくい

2階のリビングの場合、間取りによっては家族のコミュニケーション機会が減少する可能性があります。子ども部屋や書斎を1階に配置した場合、帰宅した家族がリビングを経由することなく自室へこもってしまうと、顔を合わせる機会が少なくなるかもしれません。

2階リビングがおすすめなのはどのような人?

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2階リビングは、1階の採光を確保しにくい住宅密集地や狭小地で家づくりを検討している人に向いています。眺望を楽しめることから、山や海、公園などが見える立地に家を建てたい人にも適しているでしょう。

また2階リビングは、1階部分に駐車場やガレージを設置したい人にもおすすめです。2階リビングであれば、1階に駐車スペースを設けても広々とした団らん空間を実現できます。

家づくりに対する家族の希望や立地条件を考慮しつつ、最適な場所にリビングを配置しましょう。

2階リビングの家で老後も過ごしやすくするには

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2階にリビングのある住まいは老後の暮らしにくさが懸念されますが、設計の段階で工夫や対策を施すことによって快適な生活ができます。老後も安心して暮らせる住まいを手に入れるために、設計時に取り入れると良い工夫や対策を紹介します。

階段への工夫

階段は踊り場があるU字型やL字型のタイプにし、一段ごとの高さを低くして幅を広げるのがおすすめです。踊り場があれば、万が一転倒した際に1階まで転落するリスクを抑えられます。

階段は勾配を緩やかにするほど必要な面積が大きくなり、段数も増えますが、日々の上り下りによる足腰への負担を軽減できるでしょう。また、階段に滑りにくい素材を採用したり、使用する人に合った高さの手すりを設置したりすることも有効なアイデアです。

老後の負担を少しでも軽減するために、階段の設置場所もあわせて工夫してください。たとえば玄関の近くへ階段を配置することで、外出・帰宅時の移動や来客時の対応がスムーズになるでしょう。

間取りへの工夫

老後の暮らしを見据えて、新築の段階で生活に必要な居室・設備を1階に配置するのも有効なアイデアです。トイレや浴室などの水回り、寝室として利用できる居室が1室あれば、将来的に1階のみで生活が完結するでしょう。

家族のコミュニケーション不足を懸念している人は、子ども部屋や書斎などの個室をリビングと同じ2階に配置するという方法もあります。リビング階段を組み合わせれば、帰宅した家族がリビングを経由するため必然的にコミュニケーション機会が生まれるでしょう。

老後の負担を軽減するために、ホームエレベーターを設置するのもひとつの選択肢です。必要に応じて後付けすることも可能ですが、その場合は新築の段階でリフォームがしやすい間取りにする必要があります。階段付近に畳1~2枚分の収納スペースを設けて、エレベーターを設置できるスペースをあらかじめ確保しておきましょう。

ただし、エレベーターの設置には200~400万円程度の導入費用に加えて、維持費や保守点検費用がかかることを留意しておいてください。

防犯対策

2階リビングで老後も安心して過ごすためには、防犯対策が必要不可欠です。玄関前などに視線を遮るための柵や植栽を設置し、不審者の侵入にすぐ気づけるようセンサーライトや砂利などを設置しましょう。

ライトはフラッシュ点滅するタイプ、砂利は軽く踏むだけで大きな音の出るものなど、防犯性に優れたアイテムを選ぶのがおすすめです。万が一に備えて、防犯カメラやカメラ付きのインターホンも取り付けておくと安心でしょう。近年は屋外の様子をスマホからリアルタイムで映像確認できる「家庭用防犯カメラ」なども流通しているので、ぜひ導入を検討してください。

暑さ対策

2階リビングで快適に過ごすためには、暑さ対策として断熱性・通気性を高めることが重要なポイントです。建物や窓に断熱性が高い建材を採用して、日差しの強い夏場も心地良く過ごせる空間を実現しましょう。

たとえば断熱材の量・厚みを増やす、あるいは樹脂サッシや複層ガラス入りサッシを採用することで断熱性の向上が期待できます。通気性を高めるために窓の数を増やしたり、上階へこもりやすい暖気の循環を促す目的でサーキュレーターやシーリングファンを設置したりすることも有効な対策といえるでしょう。特にシーリングファンは、逆回転によって下部の空気を上部へ吸い上げることもでき、デザイン次第で空間をおしゃれに見せることが可能です。

住まいの立地条件や日照時間、住環境、屋根の形状などを確認したうえで、適切な暑さ対策を施しましょう。

2階リビングにした住まいの実例を紹介

最後に、2階にリビングのある住まいの建築実例を写真とともに紹介します。設計時にこだわった部分や魅力的なポイントも紹介していますので、素敵だと感じた間取りやデザインがあればぜひ参考にしてください。

大開口の窓から眺めを楽しめる2階リビング

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まず紹介するのは、見晴らしの良い高台に建てられた2階建て住宅の建築実例です。立地を最大限に活用し、L字型のハイサッシを配した大開口から眺望を堪能できる2階リビングを実現しています。

「高台の2階リビングなので、人目を気にすることなくロールスクリーンを上げたまま過ごせる」とのことで、大満足の様子です。ワイドな開口部によって視界が外へ開けるため、開放感がもたらされて広々としたリビングに感じられるでしょう。

また、こちらの2階リビングは「夕暮れの空の変化を眺めたい」という家族の希望で、北西向きに配置されているのもポイントです。同じ2階リビングでも、どのような景色を楽しみたいかによって最適な配置が異なることを理解しておきましょう。

大開口の窓から眺めを楽しめる2階リビングの建築実例を見る

おしゃれで開放感のある2階リビング

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こちらの2階建て住宅は、2階リビングがバルコニーに面しており、屋外空間で気軽に食事や団らんを楽しむことができます。

デザインにこだわり、グレージュなどのニュアンスカラーで統一されたインテリアに、上質感のある家具を取り入れてホテルライクな空間が完成しています。内装だけでなく外からの見え方も考慮し、外観のアクセントとしてバルコニー部分にガラスの壁を採用している点も参考にしたいポイントです。また2階のLDKから洗面室、ランドリールーム、脱衣室へと移動できる、機能性にこだわった回遊動線もポイントです。

デザイン性と機能性を兼ね備えた、おしゃれで開放感のある空間を手に入れたい人はこちらの建築実例を参考にしてはいかがでしょうか。

おしゃれで開放感のある2階リビングの建築実例を見る

バルコニーにつながる広々とした2階リビング

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こちらは住み慣れたエリアの分譲地に建てられた、2階リビングの2階建て住宅です。

「人目を気にせず開放的に過ごしたい」という家族の希望で設置された2階LDKには、ハンモックやキッチンカウンターを設置しています。家族6人がコミュニケーションを楽しみつつ自由気ままに過ごせそうな住まいです。

家族のお気に入りはリビングダイニングからひと続きに配置されたバルコニーで、定期的にバーベキューを楽しみながらアウトドア気分を味わっているとのこと。インテリアにもこだわっており、色味を抑えたシンプルな空間に設置されたグリーンや家具、照明器具などが空間の良いアクセントになっています。

大人数で過ごせる2階リビングをプランニングしたい人は、こちらの建築実例を参考にしてはいかがでしょうか。

バルコニーにつながる広々とした2階リビングの建築実例を見る

老後も安心して暮らせる2階リビングの家にしよう

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2階にリビングのある住まいを計画する際は、老後の暮らしも見据えてさまざまな工夫を凝らすことが重要なポイントです。階段や間取りを工夫するだけでなく、十分な暑さ・防犯対策を施すことによって老後も安心して過ごせる住まいを実現できます。

まずは本記事で紹介したメリット・デメリット、2階リビングが向いている人の特徴などからリビングの最適な配置を検討しましょう。2階にリビングを配置する場合は、建築実例も参考にしつつ理想の注文住宅を実現してください。

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