住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
ガレージハウスは、車好きの方を中心に人気の住まいです。
しかし、ガレージハウスと聞くとガレージ部分の開口部が広い点が気になり、耐震性に不安を抱く方もいるかもしれません。
本記事では、ガレージハウスの耐震性や耐震性を高めるためのポイントをわかりやすく解説しています。ガレージハウスを採用している住宅の実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ガレージハウスとは、住宅と車庫が一体になった建築様式のことをいいます。大切な愛車を守るためのスペースとしてはもちろん、収納スペースとしても利用でき、多用途に使える空間です。
なお、ガレージハウスには3つのタイプがあります。
ガレージハウスは車の保護のみならず、生活する人にとっても快適性の向上が期待できるメリットの多い住宅スタイルです。ここでは、ガレージハウスの代表的なメリットを紹介します。
駐車スペースに屋根とシャッターを設置するガレージハウスは、車を雨風から安全に守れます。
一般的に屋根のみの駐車場だと、車を風や横なぐりの雨からは防げません。砂や周囲から飛んできた落ち葉などで愛車が汚れてしまうこともよくあります。また、寒冷地では車の窓が凍結してしまうこともあるでしょう。
しかしガレージハウスなら、屋根だけでなくシャッターも取り付けることによって、台風の多い地域や海風・風雪が気になる地域でも安心して車を駐車できます。特に、愛車をなるべくきれいな状態に保ちたい方や、洗車などのメンテナンスを頻繁にできない方にとってはうれしいメリットでしょう。
ガレージハウスは、車を目立たせずに停めたい場合にも役立ちます。たとえば、車上荒らしやいたずら、盗難といった犯罪は、車が屋外に停められているとなかなか防げないものです。
しかし、車を外から見えない状態で保管できれば、防犯性も格段に高まります。特に、住宅と車庫がひとつながりになっているビルトインタイプなら、車にもしものことがあってもすぐに異変に気づくことができるので安心です。
また、近隣で遊ぶ子どもがボールをぶつけたり、近くを通る車や自転車との接触事故からも車を守れます。
ガレージハウスの中でも特に人気のあるビルトインガレージは、日常生活を快適にしてくれるメリットがあります。
居住スペースと車庫がひとつながりになっているビルトインタイプは、車から降りて直接室内へ入っていけるのが大きなメリットです。たとえば、外が悪天候でも傘をささずに家に入れます。車と玄関との距離が近いため、荷物が多くてもあまり苦になりません。
また、小さい子どもがいる家庭では、子どもを車に乗り降りさせるのに不安を感じることもあるかもしれません。しかしビルトインガレージなら、周囲の安全も確保しながら子どもを車に乗せられます。
室内とガレージの間にスロープを設置すれば、介護中の家族がいても落ち着いて乗り降りさせることが可能です。
ガレージハウスはそうでない住宅に比べ、耐震性が低いという話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
実際、ビルトインガレージを建てた場合は1階に車庫、2階に住居の構造となるため、1階部分の開口部が大きくなります。1階の開口部が大きいと壁が少なくなることから、耐震性は低下してしまいます。2台分の駐車スペースを確保したい場合は開口部をさらに大きく取る必要があるため、耐震性はより低くなるでしょう。また、車を停める向きや柱の場所によっても耐震性は変化します。
そのため、ガレージハウスの欠点とも言える耐震性の低さをカバーするには、ガレージ自体の構造や住居部分のスペース、柱・梁の位置を意識して、バランス良く設計することが大切です。
ガレージハウスの耐震性を高めるには、弱点とされる部分を補えるような設計をすることが欠かせません。
具体的には、壁の建材にコンクリートや鉄骨といった強度のあるものを採用したり、柱や梁を太くしたりする対策が有効です。また、ガレージ部分の壁を強くするだけでなく、住宅全体の構造も考慮して、強度の弱すぎる部分や反対に強すぎる部分が発生しないよう調整します。
このようにバランスの取れた設計をすることで、ガレージハウスの耐震性は向上させることが可能です。
ここからは、ガレージハウスの建築事例を見ていきましょう。
ガレージの設置により、暮らしやすさを実現した住宅の実例をご覧ください。
ビルトインガレージを採用したこちらのお宅は、外観がブラウンで統一され、ガレージに設置した木目調のシャッターがさらにやわらかい雰囲気を与えています。
ガレージには2台の車を並べて停められるよう十分な空間を確保しました。ガレージ上部には居住スペースを設置せず、広々としたバルコニーを設置することで耐震性の問題をカバーしています。また、ガレージと玄関は直通になっており、生活動線も十分に確保できています。
子どもがのびのびと遊び、育つ2階建てガレージ付き住宅の建築実例を見る
こちらは、耐震性にこだわって建てられたガレージハウスです。ガレージはビルトインタイプを採用しました。ガレージの上部は屋根を設置し、安定性を高めています。
また、住宅とガレージを結ぶ動線は、住宅の勝手口とつなげてスムーズに室内に出入りできるようにしました。室内も玄関からダイニングまでそのまま入れるよう設計しており、住宅とガレージの一体感をさらにアップさせています。
自然石のようなタイルで風格のある外観を演出しているガレージハウスです。ガレージには2台分の駐車スペースを設け、広々とした空間に仕上げました。また、玄関アプローチからガレージまでの動線もスムーズです。
住宅1階部分には、開放感のあるLDKを設置し、2階部分は各個室のほかセカンドリビング、サウナ、トレーニングルームとこだわりの空間を配置しました。
くつろぎや趣味を存分に楽しむ2階建てガレージ付き住宅の建築実例を見る
こちらの平屋では、2台分の駐車スペースを確保したビルトインガレージを設置しました。住宅と一体感のあるガレージで、生活を邪魔せず邸宅感あふれる住まいになっています。
ガレージと住居の間には中庭やテラスを設け、光がたっぷりと差し込む開放感あふれる空間を確保しました。コの字型の住宅で周囲からの視線も気にならないようにしており、子どもものびのびと遊べます。
2台分の駐車スペースを確保したビルトインガレージ付き平家の住まいの建築実例を見る
ゆとりのある敷地を活用し、邸宅・庭・ガレージを広々と設計したガレージハウスです。
ガレージはコンクリートの外構に木目調のシャッターを採用し、モダンでナチュラルな印象です。
2台分のスペースを確保した独立型のガレージは、平屋の住宅部分とはアプローチでつながっており、動線もしっかりと確保できています。
コンクリート打ちっぱなしの外構に木目調のシャッターが印象的なビルトインガレージ付き平屋の住まいの建築実例を見る
ガレージハウスは車を安全に保護できるだけでなく、生活動線を向上できるメリットの多い住宅スタイルです。
広い開口部を設けるガレージの構造は耐震性が低くなってしまうことが懸念されますが、耐震性を高める設計ができれば、ビルトインガレージを採用しても安全に暮らせるでしょう。
また、紹介した実例のように、居住部分の間取りやガレージの配置によって耐震性の低さをカバーすることも可能です。
本記事で紹介した設計のポイントや建築実例も参考に、納得のいく家づくりを進めてみてください。