住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
住宅の防犯対策において、間取りや具体的なポイントを理解することが重要です。
死角を減らし、適切な照明や監視カメラを設置することで、犯罪抑止力の高い家を実現できます。
防犯対策を考える前に、まずどのような家が空き巣や侵入者に狙われやすいのかを知っておきましょう。
防犯対策を実施していない家は、空き巣に狙われやすいため注意しましょう。特に、古い鍵や窓、簡単に破られるドア、セキュリティシステムが未導入の家は危険です。こうした家は、侵入者にとっておいしい標的になります。
留守がちで家を空ける時間が多い家も狙われやすいので注意しましょう。侵入者は誰もいない時間を狙って侵入するため、共働きの家庭や長期旅行に出かける場合にリスクが高まります。そのため、留守時の防犯性を高める工夫が不可欠です。
外部からの視界が遮られるような家は、プライバシーの確保には有利ですが、防犯上のリスクは高まります。たとえば、高い塀や密集した植木があると、侵入者は外部の視線に注意を払うを必要がないので侵入しやすくなります。このような状況を避けるためには、塀や植木の高さ、その密度を調整し、適度な視界を確保することが大切です。
玄関は、防犯対策の要です。玄関ドアや鍵の防犯対策を5つ紹介します。
玄関ドアは、防犯性が高い材質の商品を選びましょう。強度の高いスチール製ドアや、断熱性と防犯性を兼ね備えた複層ガラス入りのドアを選ぶことが、物理的な侵入を防ぐ効果的な手段です。
スマートキーを導入することで、鍵の物理的な盗難や紛失リスクを大幅に軽減できます。スマートキーは、暗号化された通信プロトコルでドアの解錠をおこなうため、不正アクセスのリスクを下げることができます。
また、スマートフォンアプリと連動させることで、外出先からドアの施錠・解錠状態を確認することが可能です。特定の時間帯にしか鍵を使用できないようにする機能もあり、忙しい家庭の防犯対策に最適です。
ディンプルキーは、特殊な構造によりピッキングが困難な鍵と言われています。キー内部に複数のディンプル(くぼみ)が配置されており、複雑な施錠メカニズムを実現しています。
防犯対策の基本は、多重施錠にすることです。ワンドア・ツーロックとは、1つのドアに2つの異なる種類の鍵を設置する方法です。ワンドア・ツーロックを採用すると、泥棒がドアを破るのに時間がかかり、侵入を諦める確率が高まります。上部に1つ、下部に1つの位置に鍵を設置することで、より効果的な防犯対策になるでしょう。
脱着サムターンは室内からドアを施錠・解錠するためのつまみです。特に防犯対策を重視する場合は、取り外し可能なサムターンを使用するとよいでしょう。
取り外し可能なサムターンは、「サムターン回し」と呼ばれる解錠方法を防ぐために設計されています。サムターン回しとは、泥棒が郵便口やドアガードの隙間から特殊な道具を用いて内側のサムターンを回して解錠する手口です。取り外し可能なサムターンを使用することで、このような不正な解錠行為を未然に防ぎ、防犯性を高めることができます。
窓は住宅の中でも特に侵入されやすい箇所のため、十分な防犯対策が必要です。家づくりの際に、取り入れるべき窓の防犯対策を4つ紹介します。
防犯ガラスや防犯フィルムは、窓の防犯対策として非常に効果的です。防犯ガラスは通常のガラスに比べて破壊されにくく、侵入者が家に入る時間を稼げます。
防犯フィルムは既存の窓ガラスに貼るだけで簡単に強度を高めることができます。
窓にシャッターを取り付けることで、侵入を防ぎ窓ガラスの破壊リスクを大幅に減少させます。特に、夜間や外出時に効果的です。
シャッターには手動タイプと電動タイプがありますが、利便性を考えると電動シャッターがおすすめです。リモコン操作で簡単に開閉できるので、こまめな開閉も苦になりません。
防犯性の高いクレセント錠を採用すると、窓からの侵入リスクを抑えることができます。
防犯合わせクレセント錠は、通常のクレセント錠に比べて頑丈で、二重ロックが可能な構造が特徴です。この製品は内側から簡単に操作できる一方、外部からの強引な力でも開きにくく設計されています。
窓に警告音が鳴る防犯アラームを取り付けることで、侵入を防げます。防犯アラームは侵入者を驚かせるだけでなく、近隣住民にも異変を知らせます。また、侵入者に対する心理的な抑止効果も高いのがポイントです。
具体的には、窓や扉に簡単に取り付けられるセンサーアラームがあり、開閉を感知して警告音を発します。多くの製品は電池式で、設置も簡単です。
外壁や外構に施せる防犯対策を、4つ紹介します。外壁や外構の防犯対策を検討して、家の安全を高めましょう。
防犯カメラは24時間体制で監視でき、不審者に対する強力な抑止力となります。特に、スマートフォンと連携できる最新のタイプは、リアルタイムで映像を確認できるので外出中でも安心です。スマートフォンの操作でカメラのライトを点灯させたり、カメラのマイクから声を出せたりする防犯カメラもあります。
エントランス、玄関、庭、車庫など、死角ができやすい場所にカメラを配置することで、防犯効果が期待できます。
人感センサー付きのライトを敷地内に設置すると、不審者が近づけば自動的にライトが点灯し威嚇します。ライトによって、不審者は発見されるリスクを感じ、侵入を躊躇する可能性が高まるでしょう。
具体的には、玄関、庭先、ガレージ周辺など、不審者が侵入しやすい場所に設置しましょう。
庭や敷地内に砂利を敷くことも効果があります。人が歩くと砂利がザクザクと音を立てるので、不審者の侵入に気付けます。特に「防犯砂利」と呼ばれる専用の砂利は音が大きく、侵入に気付きやすくなります。
フェンスや壁をよじ登って侵入するのを防ぐために、フェンスを垂直に立てたり、上部が曲がっているデザインにするのも効果があります。
またフェンスや壁の上部に、とげや反り返りを取り付けることも有効です。その他、フェンス周辺に植物を植えることで、自然なバリアをつくり侵入しにくくすることができます。
外観や外構に施せる防犯対策を紹介してきましたが、間取りでも防犯対策をおこなえます。
家族の安全を最優先に考え、侵入経路になりやすい窓の配置には工夫が必要です。たとえば、死角になりやすい位置の窓は、人が通れないサイズにしたり、窓を設けないといった対策を検討するのもよいでしょう。
その代わり、侵入リスクの低い、高い位置に高窓や天窓を設置して、採光や通風を確保しましょう。
中庭には、ロの字、コの字、L字の3種類があります。
3種類の中で最も防犯性が高いのはロの字タイプです。ロの字タイプは、外部から中庭への侵入はできません。外側の侵入口の窓を極力減らし、大きな窓は中庭に設けるという方法は有効な防犯対策となります。
防犯対策は一朝一夕でできるものではなく、日常の習慣が鍵となります。基本的なことでも大きな防犯対策になりますので、家族みんなで心がけるようにしましょう。ここからは、日頃意識するべき防犯対策を紹介します。
鍵の管理を徹底しましょう。鍵を玄関のポストや植木鉢の下に置くのは避けてください。
また、窓の施錠を習慣づけることも大切です。2階や3階の窓であっても油断せず施錠しましょう。特にベランダに通じる窓は、侵入のリスクが高いので注意が必要です。
ご近所の方とは、定期的にコミュニケーションを取りましょう。ふだんの近所付き合いの中で、お互いの生活リズムや家族構成を理解でき、異常に気づきやすくなります。
そのほか、地域の防犯活動に参加するのもよいでしょう。地域の防犯活動に参加すれば、自身の家だけでなく地域全体の安全を強化できます。
SNSに投稿する際は、家の外観や位置を明らかにしないよう注意しましょう。家の外観写真や住所が特定できる情報を、ネットに公開すると犯罪や泥棒の被害に合う可能性が高まります。
また、旅行の計画を公開しないことです。泥棒に留守を知らせるようなものです。
家庭の防犯対策を考える際には、ソフト面とハード面の両方を考慮することが重要です。どちらか一方に偏ると、防犯効果は十分に発揮されません。
ソフト面とハード面の対策をバランス良く取り入れることで、家庭の防犯対策をより効果的に強化できるでしょう。