住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
家の建て替えを検討する場合、あらかじめ流れを理解しておくことでトラブルを避けスムーズに進めることができます。
本記事では、建て替えの流れや補助金などについて解説します。建て替えを検討している方は、それぞれの段取りや必要な期間、コスト面での情報を把握しておきましょう。
建て替えにおける具体的な流れと期間の目安について解説します。
建て替えを始める際には、家族での話し合いが大切です。現行の住まいでの不満点や新居に対する希望をしっかりと整理する必要があります。
理想の家を実現するためには、ハウスメーカー選びが重要になります。モデルハウスの見学や実績のある建築会社にいくつか問い合わせてみましょう。複数社から見積もりを取り、内容や価格を比較しながら選定を進めます。
その後、選んだハウスメーカーと契約します。信頼できる担当者のもと契約内容をしっかりと確認し、不明点を解決した上で締結することが、後々のトラブル防止にもつながります。
ハウスメーカーと契約が完了したら、設計プランの打ち合わせに進みます。この段階では、間取りやデザイン、間仕切りなど、住まいづくりの詳細を固めていきます。
まずは家族の生活スタイルをしっかり把握し、それに合った動線を意識しましょう。打ち合わせの際には、希望や条件をできるだけ詳しく具体的に伝えることで、より理想に近いプランを実現できるでしょう。
設計が固まったら、計画が適法であるかを確認する「建築確認申請」をおこないます。
また、住宅ローンの本審査もこのタイミングで実施します。本審査は、金融機関が資金の貸付けに関する最終的な判断をおこなう重要な手続きです。必要書類を揃えておくことでスムーズに手続きができます。
新しい住まいの工事開始前に、仮住まいに引越しする必要があります。仮住まいの選定は、工事期間や家賃を考慮しながら行うのがいいでしょう。
また大手ハウスメーカーでは、提携の不動産会社が仮住まい先を紹介してくれることがあります。プラン詳細の決定と引越し準備を同時に進めるため、エリアや時期によって物件が限られることもあるので、早めに相談することをおすすめします。
仮住まいへの引っ越し後、古い家の解体工事が始まります。解体工事が終わると、地盤調査がおこなわれます。基礎工事では、地盤がどのような状態かを確認することが重要です。地盤が軟弱な場合は、ハウスメーカーから地盤改良工事の内容が説明されるため、コストがどれくらい上がるのかも把握しておきましょう。
建物が完成したら「建物表題登記」をおこないます。この手続きは建物の所有権を公示するために必要です。
次に、住宅ローンを利用する場合は「抵当権設定登記」が必要です。抵当権設定登記が完了すると住宅ローンが実行され資金が手に入ります。
これらの手続きは通常、数日から数週間で完了します。入居は登記手続きが終わった後に可能です。
注文住宅完成までにかかる期間は?流れや完成までの期間を早めるコツも解説について詳しくはこちら
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家の建て替えのステップは、前章で解説した通りです。
ステップ1〜2の情報収集やハウスメーカーとの契約までは、約1カ月ですぐに決まる場合もあれば、1年程かけてじっくり探す場合もあります。
ステップ3〜5のプランの決定と仮住まいへの引越しまでは、約3〜4カ月ほど必要です。最後にステップ6〜7の解体~新築工事と登記手続きと入居までは、約4〜6カ月かかります。
このように検討し始めてから建て替えた家に住めるまでには、1年前後の期間が必要になるでしょう。
家を建て替える際には、さまざまな費用が発生します。家の建て替えにかかる費用の内訳について、詳しく解説します。
工事費用は、建物本体の建築にかかる費用を指し、坪単価に建物の延床面積を掛け算することで算出できます。
解体費用は、古い建物の撤去に要する費用であり、1坪あたりの料金が一般的に決められています。たとえば、解体工事は平均して5万~8万円程度が相場とされていますが、家の広さや構造によって異なります。
さらに本体工事費用には、給排水設備や電気工事などの別途工事費も追加されることが多いため、留意しておきましょう。
仮住まいの費用は、家賃だけでなく、光熱費や家具の賃貸などが必要です。新居が完成するまでの期間は、通常4~6カ月程度であるため、仮住まいの予算にも十分に余裕をもたせておきましょう。
また諸費用には登記費用や税金、住宅ローンに関連する手数料などが含まれます。これらの費用も全体のコストに影響を与えるため、事前に把握しておくことが望ましいです。
建て替えにかかる費用の支払いは、複数の段階に分かれています。一般的には、工事契約時に1割、着工時に2割、工事途中に4割、そして引き渡し時に残金を支払う流れです。
ローンを利用する際には、これらの支払いタイミングをしっかりと確認し、自身の資金計画を立てる必要があります。特に、つなぎ融資を使う場合、借入額や金利にも注意しましょう。
家の建て替え費用はどのくらい?土地あり注文住宅の費用相場やリフォームとの違いを紹介について詳しくはこちら
ここからは、建て替えで利用できるローンと補助金について解説します。使用できる補助金を理解し、家庭の返済計画にあった住宅ローンを選定しましょう。
住宅ローンの種類は固定金利型、変動金利型、そして特別金利型の3つです。それぞれのローンは、金利が異なるため総返済額が変わります。
たとえば固定金利型は金利が一定のため、長期的な返済計画が立てやすい特徴があります。変動金利型は市場金利に連動して変動するため、経済動向によって返済額が変わるリスクがあります。
建て替えに特化した住宅ローンを提供している金融機関もあるため、複数の金融機関を比較し、自分に合ったローンを選ぶことが重要です。
また建て替え時に使える便利な住宅ローンとして「つなぎ融資」「親子リレーローン」があります。つなぎ融資は、住宅ローン融資が下りるまでの費用を賄うためのものですが、金利が高めで住宅ローン減税対象外です。親子リレーローンは、親子で1つのローンを引き継ぐことで高額な融資が可能になりますが、加入制限などに注意が必要です。
建て替えに関連する補助金や給付金制度も、多くの地域で設けられています。これらの制度は、新築や耐震改修などに対して一定の金額が支給されるものが一般的です。利用する際には、対象となる条件や手続き、申請期限をしっかりと確認しましょう。
また、地方自治体によっては独自の補助金制度が存在するため、住んでいる地域の情報も十分に調べておくとよいでしょう。
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家の建て替えとリフォームは、住環境を改善するための選択肢です。どちらにも特徴があるため比較検討が必要です。本章を参考に自身のニーズや状況に合った方法を検討しましょう。
家を建て替える場合、仮住まいが必要です。
一方リフォームでは、住みながら工事を進めることが可能なケースもあります。たとえば部分的な改装や内装の変更であれば、居住空間を確保しつつ進められます。
リフォームの魅力は、愛着のある家を壊さずに気になる部分だけを改善できる点です。たとえばキッチンやバスルームの設備を新しくしたり、壁紙を張り替えたりすることで、快適な住環境を維持できます。
費用はリフォームの内容により異なりますが、全体的に建て替えするよりも抑えられることが多いです。家の構造に問題がない場合、劣化した部分を手直ししながら住み続ける選択もよいでしょう。
家族のライフスタイルや構成に応じて、最適な選択肢は異なります。
たとえば、子どもが成長して部屋を必要とする時期や、親の介護を意識した設計が必要になった場合、建て替えを考える家庭も増えています。リフォームによって手軽にスペースや機能を改善する方法も有効です。
築年数が古く、構造的な問題が懸念される場合には、建て替えを選ぶことで安心した住まいを手に入れられます。日本の住宅解体時の平均築年数は築30年程度といわれているため、耐震性や断熱性を向上させるために必要な建て替えやリフォームを検討しましょう。
家の建て替えは大きなプロジェクトであり、計画的に進めることが成功の鍵を握ります。希望する住まいのイメージや条件を明確にし、信頼できるハウスメーカーを選び、プランをしっかりと伝えることが重要です。
住宅ローンや補助金について十分に理解し、過ごしやすいマイホーム計画を進めていきましょう。