住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
ベランダは住宅の中で、意外と侵入者に狙われやすい場所の一つです。特に一戸建ての場合、1階の掃き出し窓やベランダからの侵入が多く対策が必要です。
窓やベランダの防犯を怠ると、窃盗犯にとっては大きなチャンスとなります。防犯意識を高め、しっかりとした対策を講じることで、リスクを大幅に軽減させることができるでしょう。
本記事では、ベランダの防犯対策について紹介します。
近年の調査では、ベランダから住宅へ侵入するケースが多く見られます。特に一戸建ての侵入窃盗では、窓やベランダからの侵入が53.5%を占めるため、これらの対策が重要です。
近隣の建物や樹木が足場となりやすく、密集した住宅地では隣家との距離の近さが侵入者にとって有利にはたらくことがあるため、事前のリスク分析が求められます。防犯対策は鍵の施錠だけでなく、周囲の環境を考慮した対策が必要です。
参照:警視庁ホームページ
窃盗犯が狙いを定める住宅には、特有の特徴があります。ここでは、狙われやすいベランダや住宅の特徴について解説します。
足場になるものがあると侵入が容易になり、狙われやすくなります。たとえばエアコンの室外機や物置が足場となり、塀を乗り越えて屋根にアクセスしやすくなります。さらに、雨どいや給排水管を利用することで、2階のベランダへも簡単に侵入できるのです。
このような状況を防ぐためには、しっかりとしたフェンスや障壁の設置が重要です。また、足場となるものを減らすことも効果的な防犯対策となります。
見通しが悪く雑然としたベランダも狙われやすい要因の一つです。たとえば植木や家具が無造作に置かれていると、外からの視界が遮られ、侵入者が身を隠すのに好都合な環境を提供することになります。
整頓されたスタイリッシュなベランダは、防犯意識が高い印象を与え、窃盗犯に対する抑止力となるでしょう。身を隠す場所が少ない状態にすることで侵入リスクを下げることができます。
周囲に公園や駐車場がある場合、窃盗犯にとっては非常に狙いやすい環境となります。近隣住民以外の人がうろついていても不自然ではありません。また、人通りが少ないところだと犯行が目撃されにくく、逃げる際にも隠れやすくなります。
このような立地では、特に防犯対策を強化することが重要です。センサーライトや防犯カメラの設置、または周囲の視界を遮る植栽を減らすなどの工夫が求められるでしょう。
ベランダの防犯は、さまざまな方法があるため、いくつかの方法を組み合わせることで防犯性を高めることができます。ここでは、効果的なベランダの防犯について紹介していきます。
外部からの侵入を防ぐために、フェンスや柵の設置が有効です。高めのフェンスは侵入者にとって、心理面でも大きな壁となり、侵入をためらわせる効果があります。また、フェンスは平面的なバリアとなるだけでなく、見えにくい場所でのアクセスを難しくする効果もあります。
忍び返しは、侵入者が塀や手すりを登るのを防ぐために設置される突起物です。具体的には、鋭利な刃物やトゲのような形状のものを取り付け、侵入を困難にします。忍び返しを設けることで、外壁を簡単に乗り越えられなくなり、侵入者が触れることでケガをし、血痕が残る可能性もあります。
このように、物理的な障害を設ける用途だけでなく、犯人特定の手がかりにもなるため、非常に効果的な防犯といえます。
センサーライトは、動きを感知して自動的に点灯する照明装置です。
侵入者が近づくと明るく照らされるため、その存在自体が効果的な抑止力となります。光を放ち警告を発するため、犯罪者は近寄りにくくなるでしょう。
窓は侵入経路として狙われやすいため、特に強化対策が重要です。防犯フィルムを貼っておけば窓ガラスの強度を高め、破壊されにくくなります。
補助鍵も、窓やドアのセキュリティを強化するためには重要なアイテムです。通常の鍵だけでは防げない侵入も、補助鍵を使うことでリスクを軽減できます。このように、窓やドアに対する対策を施すことで、住宅全体の防犯が一層向上し、安心して過ごせる住環境をつくれます。
防犯砂利を敷くことで、侵入者がベランダに足を踏み入れた際、砂利が音を立てるため、周囲に気づかれる可能性が高まります。特に、掃除機の音に近い音を出すタイプの砂利を選ぶと、より効果的です。
ただしマンションやアパートの場合、管理規約によっては使用の制限があるため、事前に管理会社や貸主に相談することが重要です。
ベランダの整理整頓は、防犯対策において重要です。散らかったベランダは、犯罪者にとって隠れる場所を提供してしまうため、定期的に掃除を行い不要なものを取り除くことが求められます。
また、ベランダを見通しの良い状態に保つことで、異常を早期に察知しやすくなります。整理されたスペースは、周囲に防犯意識が高い印象を与え、犯罪者に対する抑止効果も期待できるでしょう。
ベランダは、住宅の中でも侵入者に狙われやすい場所です。特に1階の掃き出し窓や周辺の足場となる樹木などがリスクを高めます。
防犯には、高めのフェンスや柵、防犯フィルム、補助錠の設置が効果的です。また、整理整頓を心がけ、周囲の環境に配慮することで、犯罪者に対する抑止力を強化できます。センサーライトなども活用し、家全体の安全性を高めていきましょう。
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