住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
お役立ちコラム
【目次】
新築やリフォームでスロップシンクの設置を検討される方の多くは、本当に必要かどうか悩んでいるのではないでしょうか。 スロップシンクは、設置する場所によっては新たに水栓工事が必要になることもあるため、施工費もそれなりにかかります。 この記事ではスロップシンクの基本的な役割や特徴を紹介した上でメリットやデメリット、さらに、後悔しないための判断ポイントをわかりやすく解説します。
スロップシンクとは、汚れたものを洗うために設置される深型の流しです。 用途は、設置場所によって異なります。 ここでは、設置場所別にスロップシンクの違いを解説します。
スロップシンクとは、掃除などに使う流し台のことを指します。 設置場所によってさまざまな用途がありますが、特に汚れが気になるものを洗うのに便利です。 屋内に設置されたスロップシンクは、モップや雑巾などの掃除道具を洗ったり、靴を洗ったりするのに適しています。 洗面台で洗うのに抵抗がある汚れものを扱う際にも便利です。
また、つけおき洗いやレンジフードなどの掃除にも役立ちます。 ペットを飼っているご家庭では、ペットのシャンプーに利用できます。
屋外水栓がある家は多いですが、スロップシンクが屋外に設置されていると、生活の幅が広がるのでおすすめです。 例えば、ガーデニングやバーベキューの際に道具を洗ったり、家庭菜園で収穫した野菜を洗ったりすることができ、アウトドアライフをより楽しめます。
また、サーフィンや釣りなどマリンスポーツが趣味の方にとっても、汚れたアウドドア用品を洗えるので便利です。 さらに、汚れた道具やペットを屋外で洗うことで、屋内に汚れを持ち込まずに済むため、掃除の手間やストレスを軽減できます。
スロップシンクのサイズは、一般的な洗面台よりも大きいのが特徴です。 深さがあり、洗っている最中に水や汚れなどが外に飛び散りにくい設計になっています。 スロップシンクの深さは通常20〜30センチメートル、幅は45〜60センチメートル程度となっており、大きなものを洗う際にも作業しやすいサイズ感です。 設置場所や用途に応じて、大きさや高さを調整すると良いでしょう。
スロップシンクの値段は素材やサイズなどによって異なりますが、一般的には5万〜15万円程度が目安です(本体価格)。 さらに、設置には給排水設備の工事が別途かかります。そのため、新たに配管工事が必要な場合は、設置箇所や施工工事の内容によって費用が高くなる点に注意しましょう。
スロップシンクには日々の暮らしを快適にするさまざまなメリットがあります。 ここでは、設置することで得られる具体的な7つのメリットを分かりやすくご紹介します。
家庭にはキッチンや洗面所など複数の水まわりがありますが、衛生面や汚れが気になり、これらの場所で洗うのをためらうケースも少なくありません。 その点、スロップシンクがあれば、汚れを気にせず洗いものができる点が大きなメリットです。 泥や油汚れ、ペットのシャンプーといった汚れの強いものを洗う際に役立ちます。
また、感染症の際に使用した衣類の洗浄など、衛生面でも安心です。 さらに、大型の道具を洗う際に周囲を汚してしまうおそれや、つけおき洗いによって洗面台が長時間使えなくなるといった不便も解消されます。
ペットを屋内でシャンプーする際、多くの方は浴室や洗面台、キッチンを利用しますが、抜け毛の処理や掃除に手間がかかることがあります。また、衛生面が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。スロップシンクは、ペットのシャンプーにも適しており、洗面台より深く広い設計になっているため、ペットが暴れて飛び出てけがをするリスクを抑えられるため、安心してシャンプーを行えます。
また、スロップシンクは水はねを防ぐ設計がされているため、周囲が水浸しになる心配が少なく、後片付けが楽になります。特に抜け毛の飛び散ることも軽減されるため、掃除の手間が省ける点もメリットです。
スロップシンクが屋外にあると、家庭菜園やガーデニングの水やりや手入れの際に非常に便利です。 家庭菜園やガーデニングでは、手や道具が土で汚れることがよくあります。 スロップシンクが屋外にあると、外で汚れを落としてから道具を屋内に持ち込めるため、床や壁を泥で汚す心配もありません。
また、収穫した野菜や果物、花などの泥を落とす際にも、一時的な置き場所としてもスロップシンクは役立ちます。 ホースを直接つないで水をまいたり、植木鉢を水に浸したりと、さまざまなお手入れにも活用できるでしょう。
近年のキャンプブームにより、休日にアウトドアを楽しむ方が増えています。 スロップシンクは、キャンプなどで使用したアウトドア用品のお手入れにも非常に便利です。キャンプ道具は、泥やすす、油などで汚れがちな上、サイズも大きいため家庭用のシンクでは洗いにくいことがよくあります。 スロップシンクは深さと広さがあるため、大きな道具でも効率的に洗えます。
また、通常のシンクよりも排水口が大きく、詰まりにくい設計です。そのため、泥や油汚れを気にせずに洗うことができます。 スロップシンクがあれば、大型のキャンプ用品も帰宅後にしっかりと洗って片付けることができ、次回も気持ちよく使用できるでしょう。
スロップシンクは、釣り道具のお手入れにも便利な設備です。 釣り道具には、釣り竿や網、魚を入れるケースや装具など、さまざまな種類があり、使用後に適切な手入れをしないと劣化や臭いの原因となることがあります。 特に魚に直接触れた道具は、放置していると臭いが気になることがあります。 また、大きな道具が多いため、洗面台などで洗うのは難しい場合もあるでしょう。
その点、スロップシンクであれば深さと広さがあるため、大きな道具でも洗いやすく、水はねを最小限に抑えながら清潔に保つことができます。屋外に設置すれば、臭いや汚れを屋内に持ち込むことなく、片付けることができます。
スロップシンクがあれば、大掃除も効率よく進められるのが大きなメリットです。 シンクに水をためておけるため、汚れた雑巾やモップをすぐに洗えて、拭き掃除もテンポよく進められます。シンクに深さがあるため、換気扇やコンロのパーツなど、頑固な汚れのつけおき洗いにも適しています。
また、カーテンや毛布などの大きな布製品を洗う際にも便利です。 エアコンやガスファンヒーターのフィルター、扇風機といった季節家電のお手入れにも活用でき、掃除の幅が広がります。
スロップシンクを屋外からも使いやすい場所に設置すれば、外部水栓を新たに設ける必要がなくなる場合があります。 外部水栓は、車の洗車や庭の掃除、花壇の水やりなどに便利ですが、手入れが面倒になることも少なくありません。 一方、スロップシンクにホースを直接つなげれば、外部水栓の代わりとして十分に活用できます。
また、外部水栓は地面に設置されていることが多いため、泥や落ち葉がたまりやすいというデメリットはありますが、スロップシンクを利用することで、そうした煩わしさからも解放されます。
スロップシンクの導入には、メリットが多い一方で、いくつかのデメリットもあります。 以下にスロップシンクを導入する前に考慮すべき4つの注意点を挙げます。
スロップシンクは便利な設備ですが、全ての住宅にも簡単に設置できるわけではありません。 設置には、十分なスペースの確保が必要です。 スロップシンクは一般的に大きめのシンクであり、前に立って作業を行うことを前提としているため、作業スペースも含めて広さが求められます。 さらに、給水・排水設備が整っていないと設置できないため、「この場所に設置したい」と思っても対応できないケースもあります。
無理にスペースのない場所にスロップシンクを設置すると、生活導線を圧迫してしまうこともあるため、事前の検討が大切です。
リフォームでスロップシンクを設置する場合、設置コストが発生する点はデメリットで、新築時に設置する場合も費用はかかりますが、最初から計画に含まれていれば、全体の工事費にスロップシンクの設置費用が組み込まれていることが一般的です。 スロップシンク本体の価格は2万〜5万円程度ですが、リフォームで後付けする場合は、本体価格に加えて設置工事費が別途必要になります。
特に、もともと設置を想定していなかった場所に取り付ける際は、排水や給水の配管工事が必要となるため、費用が高くなる可能性がある点に注意しましょう。
スロップシンクは一般的な洗面台よりも大きく、存在感があるため、デザイン性に欠ける点がデメリットの一つです。 おしゃれな洗面台はたくさんありますが、スロップシンクにはあまりおしゃれなデザインのものはありません。
そのため、家や部屋の雰囲気と合わない場合もあります。 設置する場所を目立ちにくい場所にしたり、専用のブースを作って見えないようにしたりするなど工夫をするのもデメリットを補う一つの方法です。
洗面台や蛇口など水回り製品には、さまざまな色や素材・デザインが展開されています。 しかし、スロップシンクは選択肢が少ないのが現状です。 黒を基調にした家やシャープなイメージの家など、家にはそれぞれのカラーがありますが、それに適したアイテムが見つけられないかもしれません。 選べてもサイズや深さ程度のため、「インテリアの一部として一体感をもたせたい」いった要望には対応ができないこともあります。
実際の施工事例を参考にすることで、スロップシンクの可能性はさらに広がります。 ここでは、住まいのニーズに応じて設置されたスロップシンクの施行事例を4つご紹介します。
小さな子どもは泥だらけになるまで遊ぶことがあり、靴や洋服がひどく汚れることがあります。 泥のついた靴や洋服などは、洗面所やキッチンで洗うのには少し抵抗を感じる方も少なくないため、外部水栓で靴の泥を流している方もいるのではないでしょうか。 このような場合でもスロップシンクがあれば安心です。
スロップシンクがあれば、汚れた靴や洋服もしっかり洗うことができます。 深さがある設計により、汚れた水で周りが汚れる心配もありません。
キャンプやフィッシングなどアウトドアが趣味なご家庭では、ガレージや車の近くにスロップシンクを設置すると便利です。 車のそばにスロップシンクがあれば、アウトドアで使用した道具を車から屋内に持ち込まず、その場で洗ってきれいにできます。 マリンスポーツが趣味のご家庭にもおすすめです。
水着やウェットスーツなどをスロップシンクで洗い、そのまま干せるため水にぬれた重たいウェアを家のなかまで持ち込む手間も省けるでしょう。
スロップシンクは、ペットとの暮らしをより快適にしてくれるアイテムです。 ペットが使う毛布やタオル、洋服などを洗濯機で洗うと、毛が洗濯槽についてしまうケースがあります。
そのため、できれば洗濯機を使いたくないと感じている方もいるのではないでしょうか。 スロップシンクがあれば、ペットのタオルなどを洗えるため、ストレスも軽減できます。 深さがあるので自分でシャンプーをしてあげたり、お散歩後に足をきれいにしてあげたりと何かと便利です。
本格的な家庭菜園を行なっている場合、スロップシンクがあることで、より快適に作業を進められます。 家庭菜園では、雑草取りや水やり、収穫作業など、と毎日のお世話が大切ですが、その際には使った道具のお手入れをしなければいけません。
スロップシンクがあればさっと簡単に汚れを落とせるでしょう。 また、収穫した野菜や果物についた土の汚れを落としたり、水を張って保管したりするなど非常に便利です。 泥のついた靴もすぐに洗えるため、玄関やその周辺が汚さずに済み、掃除の手間を削減できます。
スロップシンクは、注文住宅の設計段階でしっかりと準備しておくことで、使い勝手の良い理想的な設備になります。 満足のいく設置にするためには、施工前に押さえておきたいポイントをしっかり確認することが重要です。
ここでは、注文住宅でスロップシンクを設置する際に、後悔なく快適に使い続けられるためのチェックリストをご紹介します。
スロップシンクを設置する場合には、主にどのような目的で使用するのか、や、家事導線などを考慮して、設置場所を決めることが重要です。 家事で使用する場合には屋内の設置が適しており、洗濯機の横やテラスの近くなど日常の動きに沿った場所をイメージしておくとよいでしょう。
屋外に設置する場合には、例えば車から荷物を下ろした際に使用するのか、ガーデニングの際に使用するのかで具体的な用途を想定して設置場所を検討するとよいでしょう。
スロップシンクは、設置する目的に応じて高さを調整できます。 使用時のイメージをしっかり持ち、使いやすい高さに設置することが作業効率アップのポイントです。 スロップシンクは深さがあるため、高すぎる位置に設置すると作業しづらくなってしまいます。
逆に低すぎると、作業中に腰をかがめる必要があり、負担がかかるでしょう。 スロップシンクは中に入れて作業するのか、つけおき洗いがメインなのかによっても適した高さが変わります。 誰がどのような目的で使うのかをよく考え、設置計画を立てることが大切です。
スロップシンクには、一般的な蛇口が取り付けられていますが、用途に応じてお湯が出る仕様にしたり、シャワータイプの水栓を設置したりすることもできます。 例えば、ペットのシャンプーをする場合はお湯やシャワーがあると便利です。 また、油汚れを落とす際にもお湯が出る機能があると実用的です。 ただし、設置にはコストがかかるため、どのような機能が必要かをしっかりと検討しましょう。
スロップシンクは掃除などの際に便利ですが、それ自体も掃除が必要な点を忘れてはいけません。 掃除がしやすいかどうかもしっかりと考えましょう。 また、防水性に問題がないかも重要です。 防水や排水がしっかりしていないと、足元が水浸しになるなど使い勝手が悪くストレスになってしまうでしょう。 特に屋内に設置する場合には、防水はしっかり対策しなければいけません。
スロップシンクとは、洗面台とは別に、掃除やガーデニングなどの作業に使われる少し大きめの深型シンクのことです。 日常の家事にも便利で、ガーデニングやアウトドアが趣味の方、ペットを飼っている方にも便利な設備です。 使用目的に応じて屋内・屋外のどちらにも設置できますが、リフォームで導入する場合は、本体価格に加えて給排水設備や設備工事などの費用がかかります。
また、快適に使用するためには、設置する場所や高さを使用目的に合わせてしっかり計画することが重要です。 パナソニック ホームズでは、注文住宅に組み込みたい方も、リフォームでの増設を検討している方も、それぞれの状況に合わせた適切な設置プランをご提案しています。満足度の高いスロップシンクの設置には早めのご相談がおすすめです。