住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
セミオーダー住宅は、費用を抑えつつも自分の理想の住まいに近づける注目のスタイルです。 セミオーダー住宅とは、あらかじめ用意された基本プランをベースに、間取りやデザインの一部を自由にカスタマイズできる住宅になります。
設計の自由度が高いのに気軽に建てられる点が魅力です。 この記事では、セミオーダー住宅の特徴やメリット、後悔しないための選び方についてわかりやすく解説します。
セミオーダー住宅とは、ハウスメーカーがあらかじめ用意した間取りや仕様の中から、お客様の希望に合わせて設計する住宅プランです。 家族構成やライフスタイルに応じて、選択肢の中から選んだり、一部を変更したりして理想の住まいを作り上げられます。
間取りや仕様の基本プランをベースに、部分的なカスタマイズを行うため「半分オーダーメイド」という意味で「セミオーダー」と呼ばれています。 ハウスメーカーがすでに建築済みの建売住宅とは異なり、選択型の住宅プランを立てられるでしょう。
すべてのハウスメーカーがセミオーダー住宅に対応しているわけではないため、契約前に対応可否を確認することが大切です。
セミオーダー住宅を含む注文住宅の平均費用は、次のとおりです。
2023年 | 2024年 | |
土地付き注文住宅(建設費) | 3,405.8万円 | 3,512万円 |
注文住宅(建設費) | 3,861.1万円 | 3,932.1万円 |
セミオーダー住宅を購入する際は、初期費用や住宅ローンの借入額の目安をあらかじめ把握しておくことが重要です。 無理のない資金計画を立てることで、将来的な家計への負担を抑えられます。
ここでは、セミオーダー住宅の費用の特徴と、その内訳について解説します。
参照:住宅金融支援機構「フラット35 2024年度集計表」
セミオーダー住宅の費用は、基本プランをベースに一部をカスタマイズする形となるため、仕様やデザイン、使用する建材の選択、立地条件によって大きく異なります。 一般的に、カスタマイズの範囲が広がるほど費用は高くなる傾向にありますが、完全自由設計の注文住宅に比べると、コストを抑えやすくなります。
セミオーダー住宅の建築プランを検討する際は、地域の気候や自然災害リスクを踏まえた設計も欠かせません。 住宅の性能や耐久性に関わる部分になるので、必要な性能を備えたプランニングを心がけましょう。
本体工事費用とは、住宅の躯体や外装、設備など、住まいとして基本的な機能を備えるために必要な工事費用を指します。 本体工事費はセミオーダー住宅の建築費用の多くを占める、費用項目です。 主な内訳は以下のとおりです。
これらの費用は住宅の安全性・快適性に直結するため、コスト削減を優先しすぎず、品質や性能にも配慮しましょう。
別途工事費用とは、住宅本体以外に必要な工事にかかる費用で、住環境を整えるために欠かせないものです。 主に、ライフラインの整備や外構工事が該当します。 主な工事項目は以下のとおりです。
こうした工事は、快適で安全な暮らしを実現するための基盤ともいえる重要な要素です。 別途工事は土地の状況や周辺環境によっても発生する場合があるので、事前の確認と見積もりが重要です。
諸費用とは、セミオーダー住宅の建築そのものには直接関わらないものの、住宅の取得や所有にあたって必要となる各種手続き費用です。 主な項目は以下のとおりです。
これらの費用は契約や引き渡し時に必要となるため、事前にしっかりと予算に組み込んでおくことが大切です。
セミオーダー住宅は、フルオーダー住宅の自由度と建売住宅のコスト面をバランス良く兼ね備えている点が魅力です。 ここでは、セミオーダー住宅のメリットを詳しくご紹介します。
セミオーダー住宅は、ハウスメーカーが用意した基本プラン(仕様や間取り、デザインなど)をベースに設計するため、各項目の費用が明確に提示されます。 そのため、大幅な予算オーバーが起こりにくいのが特徴です。
一方、フルオーダー住宅は建材や設備を自由に選べる分、コストが膨らみやすく、資産計画をしっかり立てる必要があります。 住まいにこだわりを持ちながらも、コストバランスを大切にしたい方には、セミオーダー住宅がぴったりです。
セミオーダー住宅は、あらかじめ用意された基本プランをベースにカスタマイズするため、フルオーダー住宅に比べて打ち合わせの時間を大幅に減らせます。
フルオーダー住宅の場合、デザインや設備を、一から決めていく必要があるので施工会社と時間をかけて打ち合わせをします。 一方、セミオーダー住宅は基本プランがある程度決まっているため、選択肢から効率的に最適なプランを選べるのでしょう。
セミオーダー住宅は、建築に関する知識がなくても失敗しにくいのがメリットです。ハウスメーカーの豊富な実績と専門知識に基づいて、最適化されたプランをベースに設計されるからです。 建築の専門知識がなくても、安心して家づくりを進められるでしょう。
初めて注文住宅を建てる方にとっては、後悔しない家づくりができるのはメリットです。 理想やこだわりを反映していても、生活動線や収納のバランスが整っていないと、実際の暮らしで不便を感じることがあります。セミオーダー住宅なら、そうした点にも配慮されたプランが用意されているため、安心して快適な住まいを実現できます。
セミオーダー住宅は、ハウスメーカーが用意した基本プランをもとに建築を進めるため、工期を短縮しやすくなります。 特に、高性能でもまだ導入例の少ない資材や設備を選ぶ場合は、手配や配送に時間がかかることもあります。
一方、セミオーダープランで使用される資材であれば、あらかじめ在庫が確保されているため、スムーズに工事を進められます。 転勤や子どもの進学、親との同居など、入居の時期が決まっている場合は、セミオーダー住宅を選ぶとスムーズでしょう。
セミオーダー住宅は、コストを抑えながら理想の住まいをつくれるなど、多くのメリットがあります。 ただし、すべての人にとってベストな選択肢とは限らず、自由度や土地条件の面で注意すべき点もあります。 ここでは、セミオーダー住宅を検討する際に押さえておきたい主な注意点を見ていきましょう。
セミオーダー住宅は、特殊な形状の土地では、対応が難しい場合があります。一般的な整形地(四角形や長方形)を前提に設計されたプランが多く、旗竿地や異形地など特殊な土地では、プラン通りに建てられないことがあります。
土地の形状に不安がある場合は、早い段階でハウスメーカーに相談し、希望のプランが適用できるかを確認しましょう。 条件によっては、所有の土地に合わせてセミオーダー住宅に対応できるメーカーを選ぶことも大切です。
セミオーダー住宅は、あらかじめ設計された基本プランがあるため、すべての要望がそのまま反映されるわけではありません。 自由度の高いプランを用意しているメーカーもありますが、契約前に「どこまで対応してもらえるか」をしっかり確認しておくことが重要です。
理想を叶えるためには、あらかじめ譲れない条件を整理しておくと、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
セミオーダー住宅は、オプションを追加しすぎると予算が膨らむことがあります。より理想に近づけようとオプションを追加していくと、当初の予算を大きく超えてしまうこともあります。 オプションを選ぶ際は「今必要なもの」と「将来的に追加できるもの」を整理し、優先順位を明確にしておくことが大切です。 打ち合わせの際に施工会社に予算の上限を共有しておくと、無理のないプランを立てやすいでしょう。
注文住宅、建売住宅、セミオーダー住宅は、それぞれメリットや注意点があり、ライフスタイルや予算、希望に応じて選ぶことが大切です。 ここでは、セミオーダー住宅が向いている人の特徴について解説します。
セミオーダー住宅は、コストを抑えながらも、自分のこだわりを反映させた理想の住まいを実現したい方におすすめです。 セミオーダー住宅は、あらかじめハウスメーカーが用意した「基本の間取りや仕様」をもとにしながら、一部を自分の好みに合わせて変更できる住宅です。
建売住宅のようにベースとなるプランがありつつも、フルオーダー住宅のように自由にカスタマイズできる部分もある、ちょうど中間のスタイルです。 建売住宅では、希望の間取りや設備が見つからないこともあります。そんなときは、セミオーダー住宅の基本プランにオプションを加えて、自分好みに調整する方法もおすすめです。
マイホーム購入にあたり、部分的にこだわりを持ちつつも、住み心地やデザイン、機能性の調和を重視した家づくりを希望される方には、セミオーダー住宅がおすすめです。 ハウスメーカーの基本プランは、間取りや動線、外観デザイン、設備のバランスが考慮されているため、大幅な変更を加えずとも全体的にまとまりのある住まいが実現できるでしょう。
一方で、ゼロから設計する注文住宅は、ご家族のライフスタイルや好みに合わせて細部まで自由にプランニングできるのが魅力です。 理想の住まいを実現しやすく、全体のデザインや機能のバランスを意識することで、より快適で美しい住まいづくりにつながります。 セミオーダー住宅なら、基本プランをベースにしつつ、家族の希望を取り入れてデザインや機能のバランスが取れた住まいを作ることが可能です。
セミオーダー住宅は、フルオーダー住宅に比べて、打ち合わせの回数や内容を大幅に減らせます。 あらかじめ用意された基本プランをもとにカスタマイズする仕組みのため、打ち合わせの手間を省きやすくなります。 仕事や子育てにより、時間が限られている方は、打ち合わせの手間を抑えつつも自由度のあるセミオーダー住宅を検討すると良いでしょう。
セミオーダー住宅は、入居までのスケジュールがフルオーダー住宅よりも早く進みます。 また、資材や設備の在庫が確保されていることが多く、スムーズに着工できるからです。 転勤や子どもの進学など、引っ越しの時期が決まっているご家庭は、セミオーダー住宅を検討するのも良いでしょう。
セミオーダー住宅は基本プランがあるため、モデルハウスや展示場で完成イメージを確認できるケースがあります。 基本プランをベースに設計すれば、完成後のイメージとのズレを減らせるでしょう。
モデルハウスであれば、実際に目で見て内装の質感や生活動線、カラーバリエーションを確認できるため「思っていたのと違う」というトラブルを防げます。 実物を確認しながら計画を進められる、セミオーダー住宅は安心感があるでしょう。
セミオーダー住宅で家を建てると決めたのであれば、後悔をしない建築プランを立てることが大切です。 ここでは、セミオーダー住宅を建てて後悔しないためのポイントを解説します。 これらのポイントを押さえることで、満足度の高い住まいづくりが可能になるでしょう。
セミオーダー住宅で後悔しないためには、こだわりたい条件に優先順位をつけることが重要です。 「譲れないポイント」と「希望が叶えば嬉しいが妥協できるポイント」に分けて、優先度を考えてみましょう。 セミオーダー住宅は、自由に選べる項目と選べない項目があるため、すべての希望を反映できるわけではありません。 譲れないポイントを明確にすることで、ハウスメーカー選びや打ち合わせがスムーズに進むでしょう。
セミオーダー住宅は、基本プランの範囲を正確に把握することが大切です。基本プランの内容や範囲はハウスメーカーごとに異なります。間取りの変更制限や搭載できる設備があらかじめ決まっていることが多いため、事前にしっかり確認しておきましょう。
基本プランの見積もりは、オプションを多くつけると、最終的な費用が高額になる場合があります。 オプションを増やしすぎると、結果的にフルオーダー住宅と同等の価格になることもあります。セミオーダーならではのコストメリットを活かすには、基本プランの範囲をよく理解しておきましょう。
セミオーダー住宅の基本プランは、整形地(形が整った土地)を前提に設計されていることが多いため、不整形地では適用できない場合があります。 変形地や傾斜地、狭小地に建てる場合は、基本プランが利用可能かどうかを事前に確認することが重要です。
相続などで土地を所有している場合は、フルオーダー住宅での建築を検討する選択肢もあります。 これから土地を購入する場合は、セミオーダー住宅が建てられる土地をセットで選ぶと安心です。
セミオーダー住宅は、ある程度の仕上がりが決まっているため、モデルハウスや展示会で実物を確認できます。 図面やイメージ写真だけでは、内装の質感や色味、収納スペース、生活動線を正確に把握するのは難しくなります。
建ててから後悔しないためにも、モデルハウスや展示会に足を運び、実際の住まいを体感しましょう。 また、付帯設備にはいくつかの種類があるので、実際に使ってみることでオプションの必要性を判断しやすくなります。
セミオーダー住宅の購入時には、アフターサービスや保証内容の充実度も確認しましょう。 宅地建物取引業法では、新築住宅に対し引き渡し日から10年間の保証を義務付けており、その期間内に欠陥が見つかればハウスメーカーが責任を負います。
最近では、10年以上の保証を設けるハウスメーカーも多く、保証期間や内容は信頼性を測る重要な指標となります。 契約前に保証内容をよく確認し、安心して住める体制が整っているかをチェックしましょう。
「理想の家」と「プロが考える最適な家」は必ずしも一致しない場合が多くなります。そのため、担当者としっかり意見交換ができる信頼関係を築くことが、満足できる家づくりには欠かせません。
「素朴な疑問を気軽に相談できるか」「担当者が根拠のある提案をしてくれるか」といった点が大切なチェックポイントです。 複数のハウスメーカーで迷っている場合は、担当者の対応やコミュニケーションの取りやすさを重視して「この人に任せたい」と感じられるかを基準に選ぶのがポイントです。
セミオーダー住宅は、フルオーダー住宅と建売住宅のちょうど中間に位置する住宅タイプです。コストを抑えつつ、理想の住まいづくりが可能です。 ただし、フルオーダー住宅のようにゼロから自由に設計できるわけではないため、「譲れないポイント」を明確にすることがポイントとなります。
パナソニック ホームズでは、厳選された人気の建物シルエットから基本プランを選び、それをベースにカスタマイズできるセミオーダー住宅を用意しております。 お客様のご予算やご要望に応じて、十人十色の間取りを提案しておりますので、注文住宅を検討中の方はもちろん、リフォームをお考えの方もお気軽にご相談ください。