住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
インナーバルコニーは、屋根や外壁に囲まれた半屋外空間で、雨や風を防ぎながら開放感を楽しめるバルコニーです。植物を育てることや、趣味のスペースにするなど、さまざまな使い方ができるのが魅力です。
ただし、インナーバルコニーは形状や広さによっては延べ床面積に算入され、固定資産税の課税対象となる場合があります。 本記事では、インナーバルコニーのメリットや固定資産税の課税対象となる基準について解説します。 インナーバルコニーの設置を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
インナーバルコニーは、屋根や壁で囲まれたつくりの場合、延べ床面積に含まれると判断され、固定資産税の課税対象となることがあります。延べ床面積とは、外壁や柱で囲まれた部分の水平面積を指し、床仕上げやサッシなどが整い居室として利用できる仕様だと室内とみなされやすくなります。
ただし、課税の可否は自治体の評価基準によって異なるため、計画時には事前に確認しておくことが大切です。
※2025年9月現在
出典:総務省「固定資産税評価基準」
出典:国土交通省「床面積の算定方法」
インナーバルコニーには、室内の居住スペースにはない特有の魅力があります。 その特徴やメリットを理解しておくことで、より快適に暮らせる住まい作りのヒントが得られるでしょう。
インナーバルコニーは屋根や壁に囲まれた半屋外空間のため、天候に左右されにくく気軽に使えるのが大きなメリットです。庭や広いテラスをつくるほどの敷地がなくても、室内感覚で外の空気を楽しめるスペースを設けられます。 洗濯物干しやリラックススペース、子どもの遊び場など、用途に合わせて柔軟に活用できる点も魅力です。
インナーバルコニーは雨や風の影響を受けにくく、天候を気にせず家事を行いやすい点が大きなメリットです。洗濯物を干す際も、急な雨や強風の心配が少なく、安心して乾かせます。
また、室内に近い場所に設けられるため、洗濯物の出し入れや片付けもスムーズです。さらに、掃除やちょっとした収納作業など、家事全般を効率よく行えるスペースとしても活用でき、日々の生活の負担軽減につながります。
インナーバルコニーは、屋根や壁、サッシで囲まれているため、外からの視線を遮りやすく、プライバシーを確保しやすいのが魅力です。道路や隣家からも見えにくいため、洗濯物を干す際にも安心です。 インナーバルコニーは、外部を気にせずにリラックスできる空間としても活用できます。
また、窓の配置や目隠しパネルを工夫すれば、より快適で落ち着いた半屋外スペースをつくることが可能です。 家族だけの時間を過ごしたい場としても便利で、日常生活に安心感をプラスしてくれます。
インナーバルコニーは半屋外空間のため、植物を育てるスペースを確保できます。インナーバルコニーであれば、日当たりや風通しが良く、植物にとって育ちやすい環境になるでしょう。 植え替えや剪定、毎日の水やりもインナーバルコニーで行えるため、植物を育てるスペースとして最適でしょう。
インナーバルコニーとは、建物の内側に設けられた屋根付きの半屋外空間のことです。ベランダやバルコニーが家の外側に張り出す屋外スペースであるのに対し、インナーバルコニーは建物の内部に設置されている点が特徴です。 テラスとの違いは、設置場所や階数、屋根の有無にあります。
それぞれの特徴を、下記の表にまとめました。
| 設置場所 | 設置階数 | 屋根の有無 |
インナーバルコニー | 建物内部 | 2階以上が一般的 | あり |
ベランダ | 建物外側に張り出す | 2階以上 | あり |
バルコニー | 建物外側に張り出す | 2階以上 | なし |
ルーフバルコニー | 建物の屋根部分 | 2階以上 | なし |
テラス | 建物外側・1階または段差のある場所 | 1階が一般的 | なし |
インナーバルコニーは周囲を壁で囲まれ天井があるため、屋外の開放感を楽しみつつも天候やプライバシーに配慮しやすい空間となります。
注文住宅なら、インナーバルコニーを暮らしに合わせて自由に設計できます。洗濯物干しや子どもの遊び場、読書やガーデニングなど、用途に応じた快適な空間作りが可能です。 ここでは、インナーバルコニーを注文住宅に取り入れるアイデアをご紹介します。
リビングとインナーバルコニーをつなげた間取りは、家族のくつろぎ空間を広げつつ、半屋外の快適さを取り入れられる人気のアイデアです。リビングから直接アクセスできる設計にすれば、洗濯物を干す際や子どもが遊ぶ際の動線がスムーズになり、家事や育児の負担を軽減できます。
また、ガラス扉や大きな窓を設置すれば、光や風を取り込みつつ、外部からの視線も遮れます。家具やグリーンを置けば、リビングの延長としてくつろぎや趣味の空間としても活用できるでしょう。 こうした工夫により、日常生活の利便性と居心地の良さを両立させた、魅力的なインナーバルコニーが実現できます。
2つの部屋からアクセスできるインナーバルコニーは、生活の利便性と空間の広がりを両立できる間取りです。 例えば、主寝室と子ども部屋のどちらからも出入りできる設計にすれば、それぞれのプライベート空間と半屋外の共有スペースとをスムーズにつなぐことができます。
洗濯物を干す際の動線も短くなり、家事効率も向上するでしょう。 また、窓やガラスを工夫すれば、光や風を取り込みつつ外からの視線も遮れるため、快適さとプライバシーを両立できます。このように、2部屋からつながるインナーバルコニーは、日常生活をより便利で心地よいものにする工夫をしやすいでしょう。
インナーバルコニーを快適に活用するには、設計段階での工夫が重要です。位置や広さ、採光や風通し、プライバシー確保などを考慮することで、日常生活に便利で心地よい空間を作れます。 さらに、収納や家事動線とのバランスを意識すると、使い勝手の良い半屋外スペースとして暮らしに役立てることが可能です。
インナーバルコニーは設置する方角によって、日差しの入り方や風通しの影響が変わります。南向きで日当たりが良い場合は、洗濯物が早く乾くメリットがありますが、紫外線や熱による劣化に注意が必要です。 北向きや日陰になりやすい場合は、光が入りにくく湿気がたまりやすいため、通気や換気の工夫が重要です。
また、床材や手すりなどの素材選びもメンテナンスの負担を軽減するポイントになります。方角に合わせた日差し対策や掃除の工夫を取り入れることで、快適で長く使えるインナーバルコニーを実現できます。
インナーバルコニーは、屋外に近い半屋外空間であるため、柱や壁の構造計算をしっかり行うことが安全性確保のポイントです。土地の形状や階段・隣接部屋との配置によっては、設計に制約が出ることもあります。 また、床荷重や風圧に対する耐久性も考慮しなければなりません。
プロに設計を依頼すれば、美しいデザインと安全性を両立させたインナーバルコニーを実現できます。 メリットとしては、安心して家族が利用できる快適な空間が手に入り、耐久性や維持管理の面でも安心です。ただし、設計段階での調整や構造計算には専門知識が必要なため、信頼できるハウスメーカーや建築士に依頼することが大切です。
インナーバルコニーを設置する際は、建築基準法を満たす設計にすることが大切です。 居住スペースとみなされやすい仕様は、固定資産税の評価に影響する場合があるため、奥行きを2m未満に抑えるなどの工夫が推奨されるケースがあります。
また、建築基準法では、2階以上の屋外スペースには、高さ1.1m以上の手すりや囲い(防護柵)の設置が義務付けられています。インナーバルコニーは屋根や壁で囲まれた半屋外空間のため、場合によっては囲いの基準が緩和されることもありますが、最終的な判断は建築士や自治体に確認が必要です。
※2025年9月現在
出典:e-Gov法令検索「建築基準法」
インナーバルコニーは、外に面しているため花粉や雨が入りやすいことがあります。 屋根や壁で囲むことである程度防ぐことが可能ですが、開口部に可動式のサッシや網戸を設置すると、天候や季節に応じて調整できます。
また、植物や収納物をインナーバルコニーに置く場合は、防水性や汚れに強い素材を選ぶと掃除やメンテナンスが楽になります。周囲の環境を考慮した配置にすることで、花粉や埃の侵入を減らせるでしょう。 雨や風が入り込まない工夫により、洗濯物や趣味のスペースとしても安心して活用できるインナーバルコニーが作れます。
インナーバルコニーを設置する際は、隣家との距離や視線の関係に注意が必要です。プライバシーを守るために、窓の配置や手すり・壁の高さを工夫し、室内が見えにくいデザインを取り入れることがポイントです。 間取りを考える際には、隣家や周辺環境とのバランスを考慮し、適切なプランを提案してくれるハウスメーカーを選ぶことが大切です。
インナーバルコニーは、居室として使用できる仕様の場合、固定資産税の課税対象となる可能性があります。壁や柱で囲まれ、室内と同じように使えるつくりだと、評価の際に居住スペースとみなされることがあるためです。ただし、最終的な判断は自治体や検査機関によって異なる場合があります。
インナーバルコニーのある家づくりのパートナーを選ぶ際は、要望を十分に考慮した上で構造計算をしっかりと行い、デザインや間取りの提案もしてもらえるハウスメーカーを選ぶと安心です。
パナソニック ホームズでは、さまざまなお客様のご希望を反映したインナーバルコニーの実例が豊富にそろっており、間取りのアイデアや固定資産税への対応を考えた設計相談も気軽にできます。