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住宅メーカーならではの提案で、機能性とデザイン、環境に配慮した設計
大宮アルディージャのクラブハウス『オレンジキューブ』を竣工
〜地域と共に育つ「我家」として具現化〜

2013年2月18日

パナホーム株式会社(本社:大阪府豊中市、代表取締役社長:藤井 康照)は、このたび、サッカーJ1クラブ 大宮アルディージャ(エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社、本社:埼玉県さいたま市、代表取締役社長:鈴木 茂)のクラブハウス『オレンジキューブ』を竣工いたしました。当社がJリーグクラブハウスの施設建築を請負うのは、ガンバ大阪(大阪府吹田市・1997年竣工)に続いて2件目となります。

当社は『オレンジキューブ』の建設にあたり、“地域と共に育つ「我家」”をテーマに、クラブハウスとしての機能(=選手・スタッフの使いやすさ)をはじめ、地域のシンボルとなる美しいデザイン、自然エネルギーを活用する先進の環境配慮型施設として提案。さらに、クラブハウスを核として、地域貢献や社会に開かれたクラブを目指す拠点と位置づけました。この提案は、当社の設計思想“自然とふれあう開放的な空間と、家族一人ひとりが心地よく過ごせる居場所づくりで、心のつながりを育むこと”に基づくものです。

今回、大宮アルディージャは、新築請負先をプロポーザル方式で採択。当社は、住宅メーカーとして約50年間培った細やかな設計提案と、ガンバ大阪のクラブハウス建築の実績が評価され、採択につながりました。なお、『オレンジキューブ』は、2013年1月20日より正式オープンしています。

請負元である当社の埼玉支社では、約20年前より地元さいたま市への地域貢献を目的として、ママさんバレーの協賛や地元のお祭りなどの支援を継続的に実施しており、その活動の一環として、2007年より「アルディージャビジネスクラブ(ABC)」※1にも参画。他の参画企業とともに地域貢献に向けた交流・活動に取り組んでいます。


『オレンジキューブ』外観

  1. 住宅メーカーならではの細やかな設計提案で、効率的な動線と美しいデザインを実現
  2. ホームタウンさいたま市への地域貢献を目指す“開かれたクラブハウス”
  3. 太陽光発電・蓄電池システムや光触媒タイル、稚内珪藻土など、先進の環境配慮提案

■ 『オレンジキューブ』の概要

『オレンジキューブ』は、当社が提案した計画テーマ“地域と共に育つ「我家」”をベースに、クラブハウスとしての機能(=選手・スタッフの使いやすさ)をはじめ、地域のシンボルとなる美しいデザイン、自然エネルギーを活用する先進の環境配慮の提案を採用したクラブハウスです。構造は、優れた耐震性・耐久性と柔軟な設計対応力を併せ持つ重量鉄骨ラーメン構造。パナホームが、これまで戸建住宅事業で培った細やかな設計提案をはじめ、パナソニックグループの先進技術によるさまざまな環境配慮を施しています。

1. 住宅メーカーならではの細やかな設計提案で、効率的な動線と美しいデザインを実現

【1F】

クラブハウスは、選手やチームスタッフが練習において機能的に活動できることが第一要件となります。『オレンジキューブ』は、1Fのロッカールームを中心に、選手のメインゾーンとして動線を計画。ロッカールームからトレーニングルームやリラックスルーム、浴室などへの移動がスムーズにできるよう住空間の動線を参考に配置。さらに、マネージャーの作業性を重視してランドリールームや遠征準備室を隣合わせに配置し、当社が戸建住宅で提案する家事動線を配慮した設計提案“家事楽スタイル”のノウハウを活かしました。

トップ選手が使用するロッカールームは、個々のパーソナル空間を確保しながら、チームとして一体感を感じられるよう、アメリカのメジャーリーグ(ベースボール)などの施設を参考に設計しています。3層吹き抜け上部の天窓から光が注ぎ、床にある大宮アルディージャのエンブレムを照らすことで、トップ選手が使用するスペースとしてステイタス感のある雰囲気を醸し出します。

また、選手が練習の合間に身体を休めるリラックスルームには、ファイテンのアクアチタン技術を用いたトキワファイテン壁紙※2を採用しています。


ロッカールーム

【3F】

スタッフのオフィスやチームミーティングルーム、応接室を配置。チームミーティングルームは階段形式になっており、映像を観ながらの試合の分析や、話し合いがしやすくなっています。


チームミーティングルーム

なお、応接室の天井にはパナソニック製天井埋込形ナノイー発生機「エアイー」を設置し、微粒子イオン「ナノイー」が室内の気になるニオイを脱臭し、室内環境の快適性を保ちます。

【外観】

ファサードは、正面に向かって左から、大宮アルディージャのビジョン「地域の未来」「クラブの未来」「チームの未来」のイメージをデザイン。「地域の未来」は地域の家として木調格子を採用することで温かみを、「クラブの未来」は鋼板上にエンブレムを配置し、伸び輝くクラブを、「チームの未来」はカーテンウォールガラスで開放感ある空間を表現しています。異なる材質を用いながらも、美しく融合させると共に、クラブのシンボルとしてのイメージを高めています。

2. ホームタウンさいたま市への地域貢献を目指す“開かれたクラブハウス”

【2F】

2Fにはグラウンドが一望できる大きなビューテラスを設けた練習観覧スペースがあります。また、2013年4月から多目的会議室は地域コミュニティーの場として有料で貸出しを開始する予定で、災害時における地域住民の避難場所としても活用できるよう設計しています。建物の構造は、繰り返す地震にも強いパナホーム独自の耐震構造「パワテック」により、重量鉄骨構造の多層階住宅『ビューノ』と同等の耐震性能を確保しています。


多目的会議室

建物の強度を活かし、柱間隔が約8.5mのワイドスパンで設計した多目的会議室は、イベントをはじめ、さまざまな会議、地域住民の交流の場として活用が期待されます。

このほか、授乳室や、後援会室、プレスルームもあります。

3. 太陽光発電・蓄電池システムや光触媒タイル、稚内珪藻土など、先進の環境配慮提案

同クラブハウスにはパナソニック製の太陽光発電システムHIT233(9kW)と、リチウムイオン蓄電池システム(3.2kWh×3台)を導入。通常、太陽光発電システムで発電した電力は全量を売電しますが、災害時などの万が一の場合に、非常用電力としての使用や、リチウムイオン蓄電池システムへの蓄電も可能です。

また、外壁には、太陽の紫外線と雨の力でセルフクリーニング効果を発揮する光触媒タイル「キラテック」を採用。このタイルは、大気中の有害汚染物質NOx(=窒素酸化物)を分解し、浄化する機能も併せ持ちます。


パナソニック製
太陽電池モジュール「HIT233」


外壁に光触媒タイル「キラテック」を採用

スパイク庫の内装下地材には、吸放湿性に優れた稚内珪藻土を配合した調湿石膏ボードを採用。湿度をコントロールし、匂いもこもりにくい工夫が施されています。


スパイク庫

このほか、館内には省エネタイプのパナソニック製ビル用マルチエアコンやLED照明などの採用により、建物全体のエネルギー消費の低減に貢献します。

■ 『オレンジキューブ』フロア図

■ 建物の概要

名称 大宮アルディージャクラブハウス『オレンジキューブ』
所在地 埼玉県さいたま市西区大字高木849
交通 JR川越線「西大宮」駅より徒歩約15分
敷地面積 1,920.01m²
建築面積 940.42m²
延床面積 2,223.45m²
(1F:875.22m²、2F:627.79m²、3F:707.20m²、PH:13.24m²)
構造・階高 重量鉄骨ラーメン構造・地上3階建
1階:選手関連スペース、グッズショップなど
2階:多目的会議室、選手用食堂など
3階:チームミーティングルーム、スタッフ事務所など
太陽光発電システム パナソニック製HIT233(発電容量9kW)
施工:NTTファシリティーズ株式会社
蓄電池システム パナソニック製リチウムイオン蓄電池システム
(3.2kWh×3台)2013年2月末設置予定
空調 パナソニック製ビル用マルチエアコン
竣工 2012年12月
オープン 2013年1月20日
  1. ※1:大宮アルディージャを中心として地域企業の交流の場とする会員組織。
  2. ※2:トキワ工業株式会社製。アクアチタンとは、ファイテンの水溶化メタル技術によりチタンをナノレベルで水中に分散したもの。「ファイテン」「アクアチタン」はファイテン株式会社の登録商標です。


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