住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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がんと診断されたのちに決めなければならないことは無数にありますが、いちばん初めにしなければならないのが、どの医療機関で治療を受けるかの選択・決定です。また、医療機関探しは治療開始時だけでなく、治療中に行う必要が出てくることもあります。本記事では、医療機関探しの際に確認したいポイントや、情報収集のために知っておきたいサイトなどをHatch Healthcare株式会社にお伺いしましたのでご紹介します。
病理検査の結果がんと確定したのち、検査を行った医療機関でそのまま治療が行えるケースもありますが、治療に対応していない場合や通院の関係などで、医療機関を改めて探す必要がある場合もあります。
医療機関探しは、確定診断を受けた医療機関で相談することもできますが、ご自身でも情報収集をして検討する必要があります。とはいえ、突然のことだとどのように検討していいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで知っておいてほしいのが、「がん診療連携拠点病院」です。
がん診療連携拠点病院とは、全国どこでも質の高いがん治療が受けられるように厚生労働省が認定した病院で、全国に456か所(2023年4月1日時点)あります。
大学病院やがんセンターはもちろん、それ以外の総合病院などでも指定を受けているところがあります。
医療機関によって、対応しているがんの種類、病状、治療法が異なりますが、がん診療連携拠点病院で治療ができる場合は、候補として検討してみましょう。
国立がん研究センターが運営する公式サイト「がん情報サービス」の「がん診療連携拠点病院などを探す」のページで、近隣のがん診療連携拠点病院で診療を行っているがん種などを確認することができます。
手術・放射線治療・化学療法などの診療実績も、医療機関探しの際は確認しておきたいポイントです。
最近では、多くの医療機関がサイトで公表しています。必ずしも数が多いのがいいわけではありませんが、ひとつの目安にはなります。
ただし、治療の結果良くなったのかを示す「治療成績」の確認の際は、注意が必要です。医療機関によって、治療した患者の状態は様々だからです。難しい症例を多く引き受けている医療機関では治療成績がまるで低いかのように見えることもありますが、それが医療機関や医師の技量・知識と直結するわけではありません。
検討対象の医療機関で気になる数字があった場合、検査を受けた医療機関や、後述の「がん相談支援センター」で相談してみるのもひとつの手です。
ご自身だけでは医療機関探しが難しい場合、「がん相談支援センター」への相談も検討してみてください。
がん相談支援センターは各地のがん診療連携拠点病院などにあり、患者や家族への相談支援・情報提供を無料で行っています。
がん相談支援センターは、「がん情報サービス」の「病院一覧(全国)」のページで確認できるほか、「がん情報サービスサポートセンター」に電話して尋ねることもできます。
医療機関を探す際、適切な治療を受けられるかはなにより重要ですが、それ以外の観点も検討しておくと、治療開始後不本意な転院などを避けることができます。
特に考えておきたいのが、通院のしやすさです。治療法によっては、毎日の通院が必要になることもあります。また、副作用などで体調がすぐれないとき、長時間の通院は大きな負担となります。
治療中の生活を想定し、混み具合、待ち時間なども確認しておきたいポイントです。仕事をつづけながら治療できるよう、職場近くの医療機関にしたものの、待ち時間が長く両立が難しい……という事態を防ぐためにも、自身の状況と照らし合わせ現実的に通えるのか検討してみましょう。
治療が始まったのちも、以下のような理由で再び医療機関を探さなければならないことがあります。
病状への理解を深める、納得のいく治療法を選択するといった目的で、現在の主治医とは別の医師に意見を求める「セカンドオピニオン」というものがあります。
主治医からセカンドオピニオンが聞ける医療機関を紹介される場合もありますが、自分で探さなければならないケースもあります。そんな時は、がん相談支援センターで近隣のセカンドオピニオン対応医療機関の情報を確認することができます。
治療を受ける中で、臨床試験や治験といった言葉を耳にするかもしれません。
科学的根拠に基づき、その時点で利用できる最良の医療であることが示されており、多くの患者の治療として推奨されるものを標準治療と呼びます。
この標準治療確立のために行われている研究段階の医療が、臨床試験や治験です。誰でも受けられるものではありませんが、がん情報サービスの「がんの臨床試験を探す」のページ実施医療機関などを検索することができます。
緩和ケアと聞くと、終末期の方を対象にした医療と思う方もいるかもしれません。
実は、緩和ケアは生活の質(Quality of Life、 QOL)向上のため、がんと診断された際から受けられます。告知直後の精神的な症状をやわらげたり、治療中の痛みに対応したりするのも緩和ケアです。
治療を受けている医療機関で対応できるものもありますが、より専門性の高い緩和ケアが必要な場合は、がん情報サービスの「がん診療連携拠点病院などを探す」のページで、緩和ケア病棟がある医療機関を探すことができます。
本記事では、告知直後や治療中に医療機関を探す際、確認したい点や知っておきたいポイントをご紹介しました。
情報収集に際しては、がん情報サービスなどの信頼できる情報源を利用するとともに、必要に応じて主治医と話し合うことが大切です。
本記事の情報提供者:Hatch Healthcare株式会社
※本記事から、Hatch Healthcare以外の者が作成しまたは管理している他のサイトとリンクされることがあります。
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