遊休地となっていた社宅・独身寮跡地を有効活用するにあたり、オーナーの新聞社さまが最もこだわられたのは「地域社会の発展と福祉の向上につくす」という社是にかなった活用法でした。ご担当者さまによると、「高齢化が進む中、周辺には高齢者向けの施設が少ないので地域福祉に貢献できる高齢者住宅を考えました。デイサービスを併設すれば入居者以外の皆さんにも幅広くご利用いただけます。ただ、当社には介護事業の経験も免許もありませんので、建物をつくり運営事業者にお任せすることに決めたのです」。

六甲の緑に抱かれ、大阪湾まで一望する神戸の高台に、サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）『オリンピア鶴甲』が完成したのは2014年6月。神戸のおしゃれな街並みに調和するハイセンスな外観デザインや空間設計と魅力のロケーションが相まって、まるでリゾートホテルのような雰囲気を醸し出しています。

一般の賃貸マンションとは違い、サ高住の場合は高齢者の住まいとして一定の建築要件を満たし、自治体に登録することが義務付けられています。加えて『オリンピア鶴甲』は、設計・建設・運営を担当する法人がそれぞれ異なる難しさがありました。「オーナーの意向を踏まえ、それを全部まとめてくれたのがパナホームです。行政への登録や国への建設補助金の申請も含め、あらゆる面でサポートいただきました。パナホームの長年の福祉建築の実績と営業担当の水口さんの豊富な経験がなければ、これほどスムーズには進まなかったと思います。完成した建物も、当社の予算と敷地条件で“よくぞ、こんないいものができた”と非常に満足しています」と、ハード・ソフトの両面で高い評価をいただきました。

デイサービスやおしゃれな北欧風カフェを備えた『オリンピア鶴甲』は、ご高齢の入居者に安心の住環境を提供するだけでなく、地域の高齢者ケアの拠点としても期待されています。