住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
完全分離型二世帯住宅は独立タイプとも言われており、玄関からLDK、キッチン、浴室などの全ての空間を世帯間で分けるのが特徴です。空間の分け方には上下で分ける方法と縦に分ける方法があります。また、二世帯住宅にはこの記事で紹介する完全分離の独立型以外にも、融合タイプ・半融合タイプ・半独立タイプの4つが存在します。
これら4つのタイプに関する詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
二世帯住宅はデメリットが多い?建てた人の声や失敗しないポイントを紹介!
完全分離型二世帯住宅のメリットは、以下の通りです。
詳しく見ていきましょう。
完全分離型二世帯住宅では生活空間を完全に分けるため、お互いのプライバシーを確保できます。また、世帯間で生活リズムが異なる場合でも気を遣わずに済むため、お互いの生活スタイルを維持できます。
完全分離型なら玄関やLDK、洗面室なども2世帯分あるため、それぞれの好みに合った間取りやデザインを叶えられます。生活空間を共有するタイプのように、お互いの好みが異なる場合にインテリアや家具をどうするか、気を遣う必要もありません。
生活空間が分離する完全分離型なら、将来的に賃貸として貸し出すことができます。キッチンなど共有部分があるタイプでは利便性が低いため、借り手もつきにくいですが、そのような心配も軽減されるでしょう。
一定の条件を満たしていれば、税金面でもさまざまな優遇を受けられます。具体的に受けられる優遇措置としては、以下のようなものがあります。
完全分離型二世帯住宅のデメリットと注意点は、以下の通りです。
完全分離型では、玄関やキッチン・浴室などすべての空間や設備が二世帯分必要になるため、設備を共有する場合と比べると建築コストは高くなります。また、土地から探す場合は広さが必要になるため、土地代も高くなるでしょう。
完全分離型はそれぞれ独立して生活できるため、世帯間の交流が少なくなりがちです。せっかくの二世帯住宅なので、生活空間を分けたとしてもみんなで集まれる大空間をつくったり、週に一度は家族みんなで夕食をとったりするなど、交流が持てる工夫をするとよいでしょう。
暮らしの中でトラブルになりやすいのが、電気やガス・水道などの料金です。まとめてしまうと世帯ごとの使用量が分からなくなり、「あきらかに親世帯のほうが多く使用しているのに、自分たちが多く負担している…」などと、日常の些細な不満につながるかもしれません。不要なトラブルを避けるためにも、あらかじめ電気・ガス・水道のメーターは分けておきましょう。
メリット・デメリットが分かったところで、ここからは完全分離型二世帯住宅の間取り例を紹介します。
こちらは、1階と2階で世帯間の生活空間を分けた間取りです。1階はリビングを広く設けてテラスとつなげることで、二世帯が集まってもゆとりと開放感のある空間に仕上げています。
また、お互いの玄関はウォークスルーとなっているため、お互いの行き来も簡単です。1階には夫婦別の寝室を、2階には間仕切りできる子ども部屋を設けるなど、それぞれの生活に合わせた工夫がされています。
こちらは1階を親世帯、2階と3階を子世帯の生活空間で分けた間取りです。世帯ごとに専用の出入り口がありますが、世帯間出入口も設けることで、お互いの生活空間を自由に行き来できるつくりとなっています。
1階には広めのリビングや縁側感覚のテラスを、2階には広々としたバルコニーと和室を設けることで、どちらの世帯の生活空間にも二世帯が集まれるのが特徴です。
次に、完全分離型で二世帯住宅を建てた方の実例を紹介します。
玄関を2つに分け、1階を子世帯、2階を親世帯の生活空間にした二世帯住宅です。1階に広めのLDKを設けたことで、2世帯揃ってのにぎやかな食事を楽しむことができます。ダイニング上部には吹き抜けを作り、大人数が集まっても圧迫感を感じにくいよう工夫しました。また、ホームエレベーターを導入したことで、安全かつスムーズに世帯間を行き来できるのも魅力です。
2階を親世帯、3階を子世帯の生活空間にした3階建て住宅です。1階には共有のビルトインガレージに加えて、段差のない一続きの和室とセカンドリビングを配置し、来客や将来的な親世帯の生活にも配慮しました。各フロアはエレベーターで移動できるため、3階建てでも不便に感じることはほとんどありません。また、太陽光発電や蓄電池を備えるなど、災害対策も万全です。
完全分離型二世帯住宅は、プライバシーを守りながら同居できるのがメリットです。一方で世帯同士の交流が少なくなる可能性もあるため、交流を持つための工夫が必要です。
二世帯住宅は通常の住まいづくりに比べて、間取り・設備・仕様・内装などの決定には手間も時間もかかります。家族で話し合いながら家づくりを進めましょう。
完全分離の二世帯住宅の建築費用は、多くの要因によって大きく変動します。
土地の価格、建築する地域、使用する材料の種類、建物の規模、設計の複雑さなどが費用に影響を与えます。
一般的に、完全分離の二世帯住宅の建築費用は、約2,500万円から5,000万円程度が目安とされていますが、これはあくまで基本的な参考価格です。高級な材料を使用したり、カスタマイズを多く加えたりすると、費用はさらに上がる可能性があります。
正確な見積もりを得るためには、建築会社に具体的な要望を伝え、見積もりを取ることが重要です。
完全分離型の二世帯住宅の場合、一般的には40坪以上が目安とされています。
しかし、家族構成や生活スタイルによって必要な広さは変わるため、50坪から60坪程度を確保する場合もあります。
完全分離型では、それぞれの世帯が独立した生活空間を持つため、より広いスペースが求められる傾向にあります。
世帯分離型の二世帯住宅とは、二つの家族が一つの建物内で独立した生活ができるように設計された住宅のことです。
このタイプの住宅は、それぞれの世帯がプライバシーを保ちながらも、必要に応じて助け合うことができるように、共有スペースを最小限に抑え、入り口やリビング、キッチン、バスルームなどの生活空間を完全に分けています。
世帯分離型の二世帯住宅は、親世代と子世代が同じ敷地内で暮らしながらも、それぞれの独立性を保ちたい家族に適しています。