住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
自由に住まいづくりができて、理想の家を建てられると人気なのが注文住宅です。家は一生の間に何度も建て替えるものではないので、快適に住めるようこだわりたいポイントがある人も多いでしょう。
とくにリビングは家族が集うくつろぎの部屋なので、みんなの希望や意見を取り入れた間取りを専門家とじっくり相談しながら決めたいものです。今回は、注文住宅のリビングを作るときのポイントや失敗しないためのコツなどを詳しくお伝えします。
家族みんなで利用するリビングは、家の中で多くの時間を過ごす場所です。住まいづくりの中でとくにこだわりたい部分が多い部屋です。
リビングの間取りは、リビングとダイニングが一緒になった一体型とリビングとダイニングを分けたタイプの大きく2つに分けられます。どちらもそれぞれメリットがありますが、最近人気なのはリビングダイニングの一体型です。
リビングダイニングの場合、キッチンも同じ場所に作る間取りがほとんどです。リビングダイニングのメリットは、ダイニングとリビングの移動がスムーズな点です。
リビングとダイニングが分かれたタイプは、くつろぐ場所と食事をする場所を分けられるので、テレビを見ながらの食事などができない点がメリットと言えるでしょう。しかし、リビングとダイニングの移動が面倒と考える人もいます。
リビングの間取りを考えるときは、生活動線と家事動線を考えることが大切です。2つの動線を分けて人が集中しないような間取りにすると移動や家事がスムーズになります。
注文住宅は、間取りや広さを自由に設定できます。リビングの間取りを決めるときには、まず家族の人数を考えて広さを算出するとよいでしょう。リビングは家族みんなが長い時間過ごす場所です。移動のときや座っているときに体がぶつかってしまうようであればスペースが狭いことになります。
一般的な目安としては、居室が1部屋の場合リビングは8畳、2部屋ある場合は10畳以上の広さが必要と言われています。4人家族なら最低14畳以上のスペースが必要になるでしょう。人数だけではなく、荷物の量や家族それぞれのライフスタイルなども考えて広さを決めてください。
思う存分に自分たちのこだわりを活かせる注文住宅だからこそ、家族みんながお気に入りでコミュニケーションが取れるリビングを作りましょう。ほかの部屋の間取りをコンパクトにしてリビングを広くしたり、吹き抜けを作って開放感を演出したり、2階へ繋がる階段を設置したりすることも可能です。
限られたスペースをうまく活用して、快適な住まいを作りましょう。専門家に希望を伝えて、さまざまなアイデアやアドバイスをもらいながら間取りを決めるのがおすすめです。
リビングを広々とした空間にしたい場合は、他の部屋数を少なくするとよいでしょう。限られた面積を効率的に使って間取りを考えるなら、部屋数を減らせばその分リビングを広めに設置できます。
部屋数を決めるときは、家族の人数を考えて個室がいくつあればよいかを決めましょう。また、リビング以外に作りたい部屋は何かも考えてください。例えば、子ども部屋は広めの1部屋だけにして子どもが大きくなってきたら仕切りをつけるなどして区切る、床下収納を作ってキッチンをコンパクトにするなど工夫をしてみてください。
また、部屋数を減らしてリビングを広くした場合、冷暖房効率が下がり光熱費が高くなる可能性があります。さらにプライバシーを確保できる空間が少なくなることも理解しておきましょう。
リビングに吹き抜けを作ると明るさが増し、開放感が生まれます。
周囲の住宅環境や方角などによって、一般的なリビングにすると窓から光があまり入らない場合があります。吹き抜けを作れば、高い位置から光を取り入れることができます。また、吹き抜け部分に天窓をつけると、外からの新鮮な空気をリビングに入れることができます。
吹き抜けがあれば、家族が同じ部屋にいなくてもお互いに1階と2階の気配が感じられるでしょう。
吹き抜けのあるリビングのデメリットは、2階にデッドスペースができる、暖かい空気が上に上がってしまうのでとくに暖房の効率が悪くなるなどが考えられます。また、吹き抜けの天井に窓やライト、シーリングファンなどを取り付けると掃除が大変になる点もデメリットと言えます。
吹き抜けにつきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
後悔しない吹き抜けを作る、間取りの「成功ポイント」を紹介
リビングに2階と繋がる階段を設置するパターンは最近人気です。見た目がおしゃれな雰囲気になるだけではなく、独立した階段を作るスペースが確保できない間取りでも省スペースで階段を設置できる点がメリットです。
また、2階への行き来で必ずリビングを通るので家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りと言えるでしょう。吹き抜けと同様、リビングに階段があると上への視界が広がるので部屋が広く見えます。
ただし、冬場や冷たい空気が2階から降りてきやすく、暖房効率が悪くなる可能性があります。階段の入口を塞ぐ扉をつけたり、リビングに床暖房をつけるなどの工夫をするとよいでしょう。
リビングは家族がくつろぐ場所なので、収納スペースが少ないと散らかりやすく雑然とした印象になってしまいます。
例えば、テレビやゲームの機器やリモコン類、新聞・雑誌、子どものおもちゃなどは、リビングに収納があればすぐにしまいやすくなります。
壁面収納や座れるスペースの下に収納を作るなどすれば、リビングのスペースが狭くならずに収納スペースを確保できます。また、生活動線を考えてすぐにしまえる場所に収納を作ることもポイントです。リモコンや新聞などは使った場所からすぐ近くにしまえる収納を設置することで出しっぱなしを防げるでしょう。
注文住宅のリビング作りで失敗しないためのポイントをお伝えします。自分たちの希望やメリットばかりに目を向けずにデメリットも把握する、リビング以外の部屋や設備の配置も考えてリビングの間取りを決めることが重要です。
間取りを考えるときには、デメリットにもしっかり目を向けましょう。どのような間取りでもメリットだけしかないことはありません。イメージばかりが膨らんでメリットしか見ていないと、実際に暮らしてからさまざまな不具合や不満が出てきてしまうこともあります。
考えられるデメリットを把握し、間取りに合わせて改善策も考えておくとよいでしょう。設計の段階で、十分に専門家の意見も聞きながら決めてください。
リビングの間取りを考えるときは、周りの部屋の設備や配置も考える必要があります。とくに水回りの配置は必ずチェックしましょう。
例えば、リビングの上の2階部分に浴室やトイレがあると音が響きやすくなります。万が一水漏れがあった場合は、真下のリビングに直接被害が出てしまいます。またリビングのすぐ近くにトイレがあると流水音が響きやすく、トイレの場所もいつも目に入ってしまいます。来客の際にトイレを使いにくいなどの不便さを感じる場合もあるでしょう。
注文住宅でリビングの間取りを考えるときには、家族の人数に合わせて広さを決めましょう。狭すぎると、くつろぐ空間で体がぶつかって過ごしにくくなってしまいます。限られたスペースでリビングを設計する場合は、吹き抜けやリビング階段など広さを感じさせる間取りにするとよいでしょう。
どのような間取りにもメリットだけではなくデメリットもあります。良い面ばかりを見ていると住んでから後悔することもあるので、デメリットを把握した上でリビングの間取りを考えてください。