おしゃれなビルトインガレージ実例6選！メリットや注意点も紹介

【目次】

クルマ愛好家にとってビルトインガレージは憧れであり、狭小地であっても敷地を有効活用できるため、近年人気が高まっています。

本記事ではおしゃれなビルトインガレージの実例を紹介します。メリットや注意点も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

おしゃれなビルトインガレージ実例6選

おしゃれなビルトインガレージをつくるには、まず参考になる実例を見てイメージを固めることが大切です。ここでは、おしゃれなビルトインガレージの実例を6つ紹介します。

実例1　共用のビルトインガレージがある完全分離の二世帯住宅

はじめに紹介する事例は、完全分離の二世帯住宅に設置された共用ビルトインガレージです。親世帯、子世帯それぞれのプライバシーを守りながらも、子どもの成長を共に見守り、親のケアもできるのが完全分離の二世帯住宅の特長です。

居住スペースは世帯ごとに完全分離、ガレージは両世帯で共用することで敷地を有効に使えます。雨の日の乗降や荷物の積み下ろしにも便利です。

共用ビルトインガレージがある二世帯住宅の建築実例を見る

実例2　木目調のシャッターで温かみを感じるビルトインガレージ

次に紹介する事例は、ビルトインガレージの木目調のシャッターが、高級感溢れるクレイブラウンの外壁に温かみを添えるお宅です。木目調のシャッターがスタイリッシュな外観とマッチし、帰宅した家族や来客を優しく迎えます。

シャッターを開けると現れるのは、車を2台並べて停められる広いスペース。休日の愛車のメンテナンスが楽しみになる魅力的なガレージです。

木目調シャッターで温かみを感じるビルトインガレージの建築実例を見る

実例3　2台分のビルトインガレージでゆとりある住まい

自然石を彷彿とさせるブラウンの外壁が特徴的な邸宅は、2台分のビルトインガレージを備えた住まいです。ご主人の仕事場である書斎の窓からガレージの様子が見られるため、仕事の息抜きに愛車を眺めてリフレッシュできそうです。

ビルトインガレージには室内への直通ドアも併設しているため、雨でも濡れることなく車に乗り降りできて、荷物の積み下ろしの負担も軽くなります。

2台分のビルトインガレージでゆとりある住まいの建築実例を見る

実例4　広々とした居住空間を実現したビルトインガレージのある住まい

周囲に住宅が建て込んでいる関係で、光の届きにくい立地のお宅です。ビルトインガレージやバルコニーも諦めず、居住空間を広くしたいとの要望を叶える形で、1階に寝室、2階にLDKを配置しました。

後述しますが、ビルトインガレージに隣接する形で寝室を配置すると、エンジン音やシャッターの開け閉め音が、睡眠の妨げになってしまう場合があります。快適に暮らせるよう十分な防音対策をおこなったり、家族それぞれの活動時間などを考慮したりして、暮らしやすい間取りを考えることが大切です。

ビルトインガレージで広々とした居住空間を実現した住まいの建築実例を見る

実例5　ビルトインガレージと一体化した広々とした住まい

ご家族やご友人をゆったりとおもてなしできるようにと設計されたこちらのお住まいは、10名が着席できるダイニングや、バーカウンターなどが広々とした空間に設けられています。料理好きの奥様が多くの食材を買ってもすぐにキッチンへと運び込めるよう、キッチン奥の扉とビルトインガレージがつながっています。

ビルトインガレージからキッチン、ダイニング、リビング、寝室へとスムーズな動線が確保され、広々とした住まいに暮らしやすさへの配慮が行き届いています。

ビルトインガレージと一体化した広々とした住まいの建築実例を見る

実例6　オフィス空間も兼ね備えたビルトインガレージのある住まい

最後に紹介する事例は、限られた敷地の中でも理想の暮らしを叶えるため、4階建て住宅を選択されたお宅です。ご家族が集うLDKを4階に配置し、眺望も楽しめる空間となりました。

1階はビルトインガレージと奥様のオフィスです。後述しますが、ビルトインガレージは1階部分の間取りがガレージによって占められてしまうため、1階の部屋数が少なくなってしまう可能性があります。

奥様のオフィスを1階に設け、上の3階を住居スペースとした住まいは、自宅でお仕事をする方の参考になる間取りではないでしょうか。

オフィス空間も兼ね備えたビルトインガレージのある住まいの建築実例を見る

おしゃれなビルトインガレージをつくるメリット

家族それぞれの暮らしに寄り添うおしゃれなビルトインガレージの実例を6つ紹介しました。ここからはビルトインガレージをつくるメリットを見ていきましょう。

雨や風から愛車を守れる

ビルトインガレージは屋内に駐車するので、屋根のない青空駐車場や、壁のないカーポートと比較して、雨や風から愛車を守れます。汚れもつきにくく車をきれいに保ちやすいため、洗車の手間も軽減できるでしょう。

ガレージのスペースに余裕があれば、車のメンテナンス用品や、自転車などの格納スペースとしても役立ちます。

防犯性の高い環境で車を管理できる

ビルトインガレージは、防犯面でも有利です。住居から離れたところにある駐車場や、敷地内であっても音が聞こえにくいガレージでは、盗難や車上荒らしに気が付きにくく、用心していても被害に遭うリスクが高まります。

ビルトインガレージは家の中にあり、目が届きやすいところに車を置いておけるので管理が容易です。最近では防犯意識の高まりから、ガレージの周りに防犯カメラを設置する人も増えています。ビルトインガレージと防犯カメラを組み合わせれば、盗難や車上荒らしに遭うリスクを減らすことができます。

荷物の出し入れや移動がラク

ガレージから直接居室内に行き来できるドアをつくっておけば、天気の悪い日でも荷物の出し入れや移動がラクになる点もメリットです。たとえばビルトインガレージからキッチンへとつながるドアがあれば、大量に食材を買い込んでもスムーズに冷蔵庫まで運べます。

またガレージ内のドアを玄関ホールとつなげれば、雨でも濡れずに車の乗り降りができます。特に、小さな子どもやお年寄り、介護が必要な家族がいる場合、便利でおすすめしたいガレージです。

おしゃれなビルトインガレージをつくる際の注意点

ここまで紹介したように多くのメリットがあるビルトインガレージですが、注意点もあります。

• 間取りや予算とのバランスを考える
• 換気や照明の設備をしっかり用意する
• 音や振動が生活に影響しないよう工夫する

順番に見ていきましょう。

間取りや予算とのバランスを考える

ビルトインガレージは1階の大きなスペースを占めてしまうため、1階の居室スペースが小さくなります。住まい全体のことをよく考えて設けないと、後々後悔することになるかもしれません。

またビルトインガレージのある住宅を建てようとする場合、耐久性を考慮した特殊な設計が必要です。ビルトインガレージを設けない住宅より、建築費が多くかかる場合があることを知っておきましょう。

換気や照明の設備をしっかり用意する

ビルトインガレージは閉鎖的な空間であるため、車の排気ガスがガレージの中にこもってしまう可能性があります。窓や排気口、換気扇などの設備を整え、換気に配慮する必要があります。

また、採光が十分でない場合や夜間の使用を考えて、照明を設置しておきましょう。その他、排気ガスによる汚れを目立ちにくくするため壁色を濃くするなど、長期視点の配慮も必要です。

音や振動が生活に影響しないよう工夫する

ビルトインガレージを作る際は、音や振動が生活に影響しないよう工夫することも大切です。ビルトインガレージは建物内にガレージを組み込んでいるぶん、音や振動が家の中に伝わりやすい傾向にあります。

ビルトインガレージに隣接した寝室の事例も紹介しましたが、家族の生活時間が異なっていると、シャッター音やエンジン音が睡眠の妨げとなってしまう場合もあるため注意しましょう。ガレージに寝室を隣接するなら防音対策などが必要になります。ガレージの隣の部屋は、使い方を考えたうえで設計することが大切です。

実例を参考にしながら自分だけのおしゃれなビルトインガレージを手に入れよう

建物の1階部分にガレージを組み込んだビルトインガレージは、雨風から愛車を守れるだけではなく、防犯性も高く居住空間への移動もラクであることから、近年取り入れる家庭が増えている設備です。しかし間取りや音、振動などの注意点を考慮せず設計してしまうと、後悔してしまうかもしれません。

さまざまなビルトインガレージを見てイメージし、どのようなガレージが自分の家庭に合っているのか考えましょう。今回紹介した実例も参考にしながら、自分だけのおしゃれなビルトインガレージを叶えてください。