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【目次】
一連の洗濯作業をまとめてこなせるランドリールームは、共働き、子育て世帯に人気の間取りです。ここではランドリールームのメリットや、間取りのポイントをご紹介します。
ランドリールームとは、仕分け、洗濯、干す、取り込む、たたむ、収納するといった一連の洗濯作業をまとめて行うことができるスペースです。
ランドリールームには、洗濯機や室内干しをするための物干しユニット、除湿乾燥機などのほか、洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりできる作業台、手洗いのための洗面台なども設けるとより使い勝手がよくなります。広さは最低2帖程度必要ですが、作業台や収納棚を設置する場合、3.5〜4帖ほど確保できるとより使い勝手が良くなります。
室内干しすることを考えて、日当たりの良い南向きや西向きの方角にあるのが理想ですが、方角以上に風通しの良さと、湿気が溜まらない空間にすることが大切です。
ランドリールームには、以下のメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
ランドリールームのメリットは、洗濯にかかる手間が減らせることです。前述しましたが、ひと口に洗濯といっても、洗濯物の仕分けから収納するまで工程は多く、工程ごとに作業場所が違えば家の中を行ったり来たりしなければなりません。
ランドリールームを設置して一カ所で作業できるようになれば、移動がなくなる分、時短につながり身体的負担も減らせます。特に洗濯機と物干し場が近ければ、洗濯後の湿った重い洗濯物を持って家の中を移動する負担を軽くすることができます。
天気や時間を気にせず洗濯ができる点も、ランドリールームの大きなメリットです。物干しユニットを設置して室内干しができる環境を整えておけば、雨の日や風の強い日はもちろん、花粉や黄砂が多い日などでも、安心して洗濯ができます。
共働きや子育て真っ最中の家庭にとっては、仕事で帰りが遅くなってもその日のうちに洗濯したり、保育園での汚れ物をすぐに洗ったりできるので便利です。忙しい毎日の中で、天気や時間を気にせず洗濯できるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
家事動線が良い間取りにするためには?家事別のポイントや実例を詳しく紹介について詳しくはこちら
ランドリールームには前述のようなメリットがある一方、実際に検討する際にはいくつか注意すべき点があります。
順番に見ていきましょう。
ランドリールームの間取りで後悔しないためのポイントは、家事動線を明確にイメージすることです。ランドリールームを設置して、洗濯作業を一カ所にまとめることができたとしても、家事動線が適切でなければ、結局家の中をあちこち移動することになり効率化にはつながりません。
特に外干しと併用する場合、物干し場とランドリールームを同じ階にしないと、外干しの度に階段を上り下りすることになり、かえって負担が増える可能性があります。
洗濯物をしまう手間を減らすため、ランドリールーム内に収納を設けたり、ファミリークローゼットとつながる位置にランドリールームを設置するのもおすすめです。洗面所やキッチンなどの近くにランドリールームを設置し、水回りをまとめるケースも多く見られます。
あとでランドリールームの設置事例を紹介していますので参考にしてください。
洗濯物を乾きやすくするために、換気扇や除湿乾燥機などの設置も検討しましょう。湿気がこもらないよう風通しを良くしないと、洗濯物が生乾きになってしまったり、ランドリールームにカビが生えてしまったりする場合があります。
そのため2方向に窓を設置して風通しを良くしたり、ランドリールーム内に他の部屋のエアコンの風が入るようにしたり、換気扇や除湿乾燥機を設置したりして、洗濯物が短時間でしっかりと乾くように工夫しましょう。
家族の人数に応じた広さや収納スペースの確保も重要なポイントです。ランドリールームは最低でも2帖、場合によっては3.5〜4帖程度欲しいと前述しましたが、家族の人数によって必要な広さは異なります。
たとえば洗濯物が大量でランドリールームに干しきれず、結局室内干しと外干しを併用することになってしまっては、手間が減るどころか、かえって不便に感じてしまうことになりかねません。家族の人数だけでなく、寝具など大きな洗濯物を干す場合も考えておきましょう。
また洗濯に使う道具やアイロン、アイロン台などを収納するスペースも設けておくと便利です。ランドリールームで何をしたいか考え、必要な収納も考えておきましょう。
ランドリールームの間取りを考える際には、現在の暮らしだけではなく、将来のことも考えておきましょう。子育て期は洗濯物が多く洗濯回数も多いのでランドリールームは便利ですが、将来子どもが独立して洗濯物が減ると使わなくなってしまう可能性もあります。
せっかく設置した空間が将来デッドスペースにならないよう、趣味の部屋などとして活用できるよう設計の段階で考えておくなど、将来の家族構成を見越した間取りを考えておくことも、重要なポイントです。
ここからは実際に、ランドリールームのある家の事例を紹介します。ランドリールームを検討している方は参考にしてください。
最初の事例は、グレージュを中心にコーディネートされた上質なインテリアが印象的なお宅です。こちらのランドリールームは、LDKから洗面室、ランドリールーム、脱衣所と回遊できる間取りとなっています。
LDKと繋げることで、リビングでお子様と遊んでいたり、キッチンで料理をしたりしていても、合間を見つけて洗濯ができるよう配慮しています。脱衣所、ランドリールーム、洗面所は扉で仕切れるようになっているため、来客の際も生活感を感じさせないよう工夫しています。
次の事例は、存在感のある3階建ての外観がスタイリッシュなお宅です。1階には和室と浴室、2階に寝室、3階にLDKを配置、ランドリールームは、洗面室と脱衣所、浴室と繋げ、動線を短くしています。
洗濯物をしまう工程こそ2階や3階に行く必要がありますが、ホームエレベーターを設置して負担を軽くしています。
最後に紹介する事例は、緩やかな玄関アプローチが美しい平屋のお宅です。スキップフロアやテラスを設置するなど、空間を最大限に活用している様子がうかがえます。
ランドリールームに収納を設置することで、スムーズな家事動線に配慮しています。収納に毎日使うタオルや下着類をしまっておけば、洗濯の度にクローゼットまで片付けにいく必要がなくなります。
何を入れるかあらかじめ考え、量に合った収納棚を設置することで、すっきりとゆとりあるランドリールームになるでしょう。
こちらは、ゆとりのある敷地に、平屋のご新居を建てられたオーナー様の住まいです。共働きのご夫妻にとって、「家事がしやすい動線」は特にこだわったポイントで、洗面室の隣にはランドリールームがあり、洗濯して収納するまでもスムーズにしました。さらに、玄関土間の奥からはキッチンのパントリーへ直接上がれる動線を設けています。洗面室から続く、広いランドリールーム。ハンガーパイプをL型に配して室内干しスペースをたっぷりと確保。カウンターや収納も備えています。
洗濯して収納するまでもがスムーズなランドリールームの建築実例を見る
最後に紹介する事例は、暮らしやすく、家事がしやすい動線設計をした2階建ての住まいです。閑静な住宅地に立つ、洗練された外観で、バルコニーに出られる浴室や広々としたランドリールーム、洗面室とは別に設けたメイクルームなど、随所にこだわりが生かされています。さらに、ご家族共通の趣味であるゴルフのシミュレーションルームやトレーニングルームも実現しました。2階のランドリールームは広々と確保し、4本の室内物干しやアイロン用のカウンター、2台の洗濯機を備えた機能的なスペースとなっています。
ランドリールームは天気や時間を気にせずに洗濯ができるメリットや、洗濯にかかる手間を減らして家事の効率化につながるため、毎日の生活にゆとりを生み出します。しかしその一方で家事動線を明確にイメージしたり十分な広さを確保できなければ、使いにくいものとなってしまうかもしれません。
ランドリールームを取り入れたいと考えている方は、今回紹介した間取りのポイントや事例を参考に、自分たちの生活を具体的にイメージしながら、家づくりを進めてみてください。
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ランドリールームとサンルーム、どちらが使いやすいかは、家庭のライフスタイルやニーズによって異なります。
ランドリールームは、洗濯機や乾燥機、洗濯用品の収納スペースを備え、洗濯作業を効率的に行えるように設計されています。洗濯物を分類したり、アイロンがけをしたりするスペースも確保されているため、家事の効率化を重視する家庭には非常に使いやすいと言えるでしょう。
一方、サンルームは、多くの窓やガラス張りの壁を通して自然光を取り入れることができるため、明るく開放的な空間を楽しむことができます。読書やリラックス、植物の栽培など、多目的に使用することが可能です。また、四季を通じて自然光を楽しむことができるため、リビングスペースの拡張としても人気があります。
したがって、家事の効率を重視する場合はランドリールームが、リラックス空間や趣味のスペースを重視する場合はサンルームが使いやすいと言えます。最終的には、家庭のライフスタイルや優先順位に合わせて選択することが重要です。
ランドリールームの一般的な間取りは、約1.5帖から2帖程度です。
このサイズであれば、洗濯機と乾燥機を設置し、洗濯物をたたむスペースや洗剤などの収納スペースも確保できます。ただし、家族の人数や洗濯の頻度、収納したい物の量によっては、もう少し広いスペースを確保する必要があるかもしれません。
ランドリールームで洗濯物を干す場所を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮すると良いでしょう。
まず、換気が良い場所を選ぶことが重要です。湿気がこもりにくく、空気の流れが良い場所では洗濯物が早く乾き、嫌な臭いの発生を防ぐことができます。また、直射日光が当たる場所は、洗濯物が早く乾くだけでなく、紫外線による除菌効果も期待できます。
しかし、色あせや生地の劣化を避けるために、直射日光が強すぎる場所は避けた方が良い場合もあります。
ランドリールーム内での具体的な干し場所としては、窓の近くや換気扇のある場所が適しています。また、スペースが許せば、天井に吊る型の物干し竿や壁に取り付けられる折りたたみ式の物干しラックを設置するのも一つの方法です。これらの設備は使用しない時には場所を取らず、必要な時にサッと使えるため、ランドリールームをすっきりと保つことができます。
最終的には、ランドリールームのサイズや形状、家族の洗濯量など、個々の家庭の状況に合わせて最適な場所を選ぶことが大切です。また、洗濯物を干す場所を設定する際には、洗濯機からのアクセスの良さも考慮すると、日々の洗濯作業がよりスムーズになります。
ランドリールームで洗濯物を乾かす方法は、スペースや設備によって異なりますが、以下のような方法があります。
ランドリールーム内に設置された物干し竿や折り畳み式の物干しスタンドを使用して、洗濯物を室内で乾かします。これは、雨天時や外に干せない場合に便利です。
ランドリールームに乾燥機が設置されている場合は、洗濯物を乾燥機に入れて乾かします。乾燥機は時間を節約でき、天候に左右されずに洗濯物を乾かせるメリットがあります。
ランドリールームに換気扇や除湿機がある場合、これらを使用して湿気を外に排出し、室内の乾燥を促進します。特に湿度が高い日や、乾燥機を使用しない場合に有効です。
スペースを有効活用するために、天井に設置される引き上げ式の乾燥ラックを使用する方法もあります。これにより、床面積を圧迫せずに多くの洗濯物を同時に乾かすことができます。
ランドリールームの設計や家族のライフスタイルに合わせて、最適な乾燥方法を選択することが重要です。