住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
家を建てる際に、木造住宅と鉄骨住宅で迷う方が多くいらっしゃいます。鉄骨住宅には多くのメリットがありますが、後悔につながりやすいポイントもあります。
木造住宅との違い、鉄骨住宅のメリットやデメリットなどを紹介しますので、よく理解したうえで納得できる家づくりをおこないましょう。
住宅の構造にはそれぞれ違った魅力があり、日々の暮らしを大きく左右します。
まずは木造住宅と鉄骨住宅の特徴を説明しますので、構造を選ぶときの参考にしてください。
鉄骨住宅とは、柱や梁などの主要構造体に鉄骨を使用する住宅です。鉄骨は厚さの違いで、軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類に分けられます。戸建住宅で多く使われるのは厚さ6mm未満の軽量鉄骨で、厚さ6mm以上の重量鉄骨は高層の住宅やマンションなど、より大きな建物で使われています。
木造住宅は、柱や梁など主要構造体に木材を使用する住宅です。日本で古くから採用されている伝統的な住宅で、ヒノキやスギ、マツなど様々な種類の木材が使われています。
幅広い敷地条件や立地条件に対応できるというメリットがあり、設計の自由度が高いことが木造住宅の大きな強みです。
また新築時に木材の香りを感じられることも、木造住宅ならではの特徴と言えます。
鉄骨住宅ならではのメリットや魅力を紹介します。。
建物の主要構造を頑丈な鉄骨で支えるので、木造住宅と比較して建物を支えるための柱や壁が少なくてすみます。
そのため、広々としたリビングや大きな吹き抜け、大きな窓など、開放感のある間取りが可能です。
鉄骨をはじめ主要な部材が工場で生産されるので、部材の品質が安定しています。
組み立てに関しても、一定の部分まで工場で組み立てたものを現場で施工していくので、施工を行う工務店や職人の能力による品質のブレが生じにくいといえます。
火災保険料の算出には、構造の材質が影響してきます。
耐火性が同等である木造住宅に比べて、鉄骨住宅の方が保険料を抑えられます。
なお、火災保険の加入は義務ではありませんが、住宅ローンを組む場合は必須条件となるケースが大半です。一度に支払う保険料の差はわずかであっても、長期的な視点で考えると大きな差になってきます。
木造の法定耐用年数が22年であるのに対し、軽量鉄骨造は27年、重量鉄骨造は34年です。
法定耐用年数はあくまでも減価償却時に用いられる数字ですが、鉄骨住宅の方が品質をキープしやすいと考えてよいでしょう。
また耐震性に関しても、鉄骨住宅の方が優れています。
地震が起こると鉄がしなって、地震のエネルギーを吸収する構造になっているためです。
また、材質によって強度の異なる木材とは違い、一定の強度で安定した耐震性をキープできることも鉄骨住宅の利点です。
鉄骨住宅はメリットばかりではなく、デメリットも存在します。どちらも理解したうえで、採用を検討しましょう。
鉄骨住宅は、木造住宅に比べて建築費用が高くなりがちです。基礎工事や部材の運搬にコストがかかるほか、主な材料となる鉄が、木材よりも高額であることが主な理由です。
社会情勢の変化にともない鉄の市場価格が高騰すれば、いま以上にコストがアップする可能性もあります。
また、木造住宅より工期が長くなる傾向にあるので、その分コストに影響してきます。
鉄骨は熱の伝導率が高いので、外気温の影響を受けやすくなります。そのため、しっかりとした断熱対策を行わないと、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすい家になってしまいます。冷暖房の効きも悪くなり、その分光熱費がかかる可能性があります。
鉄骨住宅もリノベーションは可能ですが、木造住宅と比べるとリノベーションしにくく、コストも高くなる傾向にあります。
鉄骨住宅と木造住宅にはそれぞれ特徴があり、家づくりに対する優先順位や求める条件によってベストの選択肢は異なります。
たとえば広々とした空間をつくりたい、家の資産価値を落としたくないといった方には鉄骨住宅がおすすめです。
一方で建築コストを重視する方や、木のぬくもりを感じたい方には木造住宅が向いています。
記事の中で紹介した工法の違いなども参考にしながら、理想のマイホームを手に入れましょう。