住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
スケルトン階段は従来の階段とは異なり、壁や蹴込み板がないため開放的な印象を与えます。
本記事では、 スケルトン階段のメリット・デメリットや間取り例について詳しく解説します。スケルトン階段に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
スケルトン階段は踏板と手すり、そして骨組みだけで構成されるため、従来の階段に比べて面が少なく抜け感があるので、部屋が広く見える効果があります。
特に住宅のリビングスペースに配置されることが多く、視覚的な開放感を演出できるでしょう。
近年人気が高まっているスケルトン階段のメリットについて解説します。
スケルトン階段は、そのシンプルで洗練されたデザインが魅力です。
さまざまな素材や色の製品があるので、自分の好みやインテリアのスタイルに合わせて選ぶことができます。木材や金属、ガラスなど多様な素材を組み合わせることで、個人のセンスを反映した個性的な階段をつくれます。
スケルトン階段は一般的な階段に比べて壁面が少ないため、採光性に優れるのもメリットです。
日光が階段を通じて広がることで下の階も明るくなり、家全体の明るさを保てます。特に太陽光が差し込む場所に設けた場合、自然光が生み出す温かい雰囲気が居住空間をさらに魅力的にします。
採光のいい空間は明るく快適に過ごせるだけでなく、照明の使用をおさえ、電気代の節約の効果も期待できます。
スケルトン階段は、リビングに配置することで大きな開放感をもたらします。
視線が抜けることで上下の階につながり感が生まれ、空間の広がりを感じさせます。開放的でオープンな空間は、コミュニケーションしやすい雰囲気をつくります。
スケルトン階段のもう一つのメリットは、通気性の良さです。
従来の階段に比べて空気が通りやすいので、上下階の空気が循環しやすくなり換気の点でも有利です。
スケルトン階段には魅力的な特徴が多くある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、スケルトン階段のデメリットについて解説します。
スケルトン階段は材料費や施工費が通常の階段よりも高くなりがちです。
オープンな構造にするためには、強度を保つための高品質な素材や技術が必要になるためです。
また、オーダーメイドの階段を依頼する場合や、特注デザインを依頼する場合は費用がさらに高くなることがあります。
オープンなデザインのスケルトン階段は、安全面での配慮が求められます。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、転倒や落下のリスクが増すため対策が不可欠です。
手すりの設置や、落下防止の対策を行うことで潜在的なリスクを軽減することができます。
スケルトン階段の特性上、階段下のスペースを効率よく活用できない場合があります。階段下はオープンスペースになりやすく、物を置くと視覚的な美しさを損なう可能性があるため、収納機能をもたせる工夫が必要です。
本章では、スケルトン階段を用いた建築実例を紹介します。検討している方はぜひ参考にしてください。
団らんやくつろぎの時間を楽しむLDKは、日当たりの良い2階にプランニングしました。リビングの階段はスケルトン階段で、ダークブランのカラーがリビングのアクセントになっています。吹き抜けと組み合わせることにより、リビングの開放感をより増しています。
リビングに溶け込むスケルトン階段と吹き抜けのリビングの建築実例を見る
ウォールナット柄のフロアに、モノトーンでコーディネートしたリビングは、スケルトン階段がアクセントになっています。また折り返しタイプの階段のため面積を取らず、コンパクトに設置できました。
二世帯住宅のリビングに設置されたスケルトン階段の建築実例を見る
スケルトン階段を取り入れる場合、デザインや耐久性を考慮することが重要です。ここでは、スケルトン階段の取り入れ方について紹介します。
吹き抜けとスケルトン階段の組み合わせは、相乗効果で空間に広がりと開放感をもたらします。
吹き抜けに開口を設けることで階段を明るくするだけでなく、部屋全体に光を採り入れることができます。リビングから階段を見上げると、抜け感があり圧迫感を軽減できるでしょう。
リビングにスケルトン階段を配置する際は、いくつか考慮すべき点があります。
リビングやダイニングの面積を圧迫しないような階段の位置を検討しましょう。また生活動線が悪くならないような配慮も大切です。
踏板や手すりの素材や色を部屋のインテリアと合わせることで、統一感のあるおしゃれな空間になります。
ここでは、スケルトン階段の間取りで注意したいポイントについて解説します。
小さなお子様やペットがいる家庭でスケルトン階段を検討する場合は、落下防止対策が重要です。手すりのすき間に足を挟んだり落下したりする危険があるため、落下防止ネットやベビーゲートを設置することが一般的です。
一方で落下防止対策をすると、デザインを損ねる可能性があります。デザイン性も維持したい場合は、透明なクリアパネルを使用するとよいでしょう。
リビングに階段を配置する際は、冷暖房効率が悪化する可能性があるため断熱性を高める工夫をしましょう。
使用する断熱材やサッシの仕様、断熱等級を確認し、空間全体の断熱性を高められる住宅会社を選ぶことが重要です。
スケルトン階段は開放感がありますが、プライバシーに配慮することが大切です。たとえばリビングから見える位置に階段があると、来客時に移動しづらくなることがあります。
そのため階段の配置を工夫し、ゲストがいる時でも気兼ねなく上下階を行き来できる動線を設計することが大切です。
スケルトン階段を取り入れる際は、リビング全体のバランスを考えることが重要です。
たとえば大胆な色や素材を選ぶことで、階段をデザインのアクセントとして目立たせることができます。一方インテリアに馴染ませたい場合は、LDKのコーディネートに合わせ、柔らかなトーンやシンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。
スケルトン階段は、オープンで軽やかなデザインが特徴で視覚的な開放感を提供します。一般的にリビングに配置されることが多いですが、設計にはコストや安全面の配慮が必要です。
スケルトン階段で個性を表現したい方は、本記事を参考にして配置や安全面の対策を検討しましょう。
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