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屋上テラス付き住宅のメリット・デメリットは?後悔しないための設計と活用のコツを解説

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【目次】

土地を有効活用する「屋上テラス」が注目されています。都市部や狭小地など水平展開が難しい土地条件に対し、「上空を活かす」という立体的な住空間提案です。

本記事では、屋上テラスのメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、設計時の注意点や知っておきたいポイントを紹介します。理想の屋上テラスを実現するためのヒントとして、参考にしてください。

屋上テラスとは?

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屋上テラスは、建物の屋上に設ける開放的な屋外スペースです。庭の確保が難しい狭小地や都市部において、アウトドアリビングやリラックススペースなどに活用できることから注目されています。

屋上テラスとバルコニーの違い

屋上テラスとバルコニーは、いずれも外とつながる空間ですが、構造や使い勝手には明確な違いがあります。それぞれの違いを以下にまとめました。

屋上テラス

バルコニー

設置場所

建物の屋上

2階以上の壁面外側

広さの自由度

比較的広く設計できる

構造上の制限が大きい

使用目的

アウトドアリビングや家庭菜園など多目的

洗濯物干しやちょっとした休憩など

設置費用

やや高め

比較的安価

まずは「何のために外部空間を設けたいのか」を明確にし、予算も含めてしっかりと検討しましょう。

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屋上テラスのメリット

屋上テラスは、限られた敷地条件の中でも暮らしにゆとりをもたらす空間です。ここでは、屋上テラスがもたらす4つのメリットを紹介します。

開放感・眺望を楽しめる非日常空間になる

屋上テラスの最大の魅力は、開放感と高所からの眺望です。都市部でも、喧騒から離れて空や光といった自然とのつながりを感じながら、非日常の豊かな時間を過ごせるでしょう。たとえば、清々しい朝陽を浴びながらの朝食や、星空の下で過ごすリラックスタイムなど、時間帯によって異なる楽しみ方ができるのも屋上テラスならではの魅力です。

外からの視線を気にせずに屋外時間を楽しめる

屋上テラスは、外からの視線をあまり気にせず過ごすことができます。通行人や隣家からの視線を気にすることなく、のびのびと過ごせるのが魅力です。「庭やベランダでは周囲の視線が気になってリラックスできない」という方におすすめです。

都市部や狭小地でもスペースを無駄なく活用できる

都市部や狭小地では、建ぺい率・容積率の制限により広い庭や外構スペースの確保が難しくなりがちです。そんな場合でも、アウトドア空間に第2のリビングをプラスできるのが屋上テラスです。土地が狭いからと諦めていた家庭菜園や、友人を招いてのバーベキュー、子どものためのプールや遊び場なども、屋上を有効活用することで十分に実現できます。

子どもやペットの遊び場、家庭菜園にも活用できる

屋上テラスは、子どもが安全に遊べるスペースにしたり、ペットがのびのびと過ごせるドッグランにしたりと、家族構成やライフスタイルに合わせて多用途に使えます。日当たりの良さを活かして、家庭菜園やハーブ栽培を楽しむのもおすすめです。四季の移ろいを身近に感じ、家族で収穫の喜びを分かち合う貴重な体験ができるでしょう。

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屋上テラスのデメリット

屋上テラスは魅力的な空間ですが、事前に把握しておくべき注意点があります。ここでは、4つのデメリットについて具体的に解説します。

メンテナンスに手間とコストがかかる

屋上テラスは、フラットルーフ(陸屋根)に設けるスペースです。つまり、屋根部分に人が立ち入って利用する構造となるため、通常の屋根よりも防水・排水設計に高いレベルが求められます。陸屋根はわずかな設計ミスや施工不良で雨水が滞留しやすくなり、階下の部屋への雨漏りリスクが高まります。また、定期的に防水工事を行う必要があり、長期的なメンテナンス費用が必要になります。

季節の影響を受けやすい

建物の最上部に位置する屋上テラスは、直射日光や風雨を遮るものがなく、季節ごとの気候の影響を非常に強く受けます。特に夏場は強烈な日差しによって床の表面温度が急上昇し、コンクリートやタイル仕上げの場合は素足では歩けないほど熱くなることもあります。反対に、冬場は風の影響を受けやすく、屋上テラスで長時間過ごすのは難しいでしょう。快適に利用するためには、日よけやシェードの設置、床材の選定、断熱材の活用など、気候への対策を十分に検討する必要があります。

建築コストや固定資産税が上がる場合がある

一般的な屋根構造とは異なり、屋上テラスでは人が安全かつ快適に利用できるよう、より高い強度や防水性・耐久性のある仕上げ材が求められます。そのため、通常の陸屋根と比較して施工コストが高くなる傾向にあり、仕様によっては数十万〜100万円以上の追加費用が発生することもあります。

また、設計内容によっては屋上テラスが延床面積に算入され、固定資産税評価額に影響する可能性があるので注意が必要です。「屋上テラスをどのように活用するか」を明確にし、施工費用はもちろんメンテナンス費用、税負担の可能性などを総合的に検討する必要があります。

安全対策やプライバシーへの配慮が必要

屋上テラスは開放感が魅力ですが、その一方で転落や落下物といった安全面でのリスクが伴います。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、手すりの高さ・強度・形状の確保はもちろん、足元の段差をなくしたり、滑りにくい床材を選定したりといった配慮が必要です。

また、周囲の建物から見下ろされる立地の場合、屋上テラスで過ごすときに視線のストレスを感じるかもしれません。プライバシーを確保するためには、目隠し壁などを効果的に組み込んだ視線遮蔽設計の検討が必要です。

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後悔しないために!屋上テラスの設計で気をつけたいポイント

屋上テラスは、設計次第で「快適な特別空間」にも「トラブルのもと」にもなり得ます。ここからは、後悔しないために押さえておきたい屋上テラス設計の注意点を紹介します。

水を溜めない・侵入させない構造設計を徹底する

屋上テラスの設計において最も重要なのが雨水の対策です。適切な防水層の施工はもちろんのこと、雨水を確実に排出するための勾配設計や適切な排水口の配置が求められます。さらに、二重防水や通気層を設ける工法を採用することで、万が一の漏水リスクにも備えることができます。設計段階から「水を溜めない」「水の侵入を許さない」という構造を徹底することが、長期的な安心とメンテナンスコストの削減につながります。

安全性・プライバシーを確保する

屋上テラスからの落下を防ぐため、手すりの高さや強度は、建築基準法に則った安全基準をしっかり満たすことが重要です。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、転落防止フェンスの設置や、足元の段差をなくすといった配慮も欠かせません。また、周囲の建物から見下ろされる可能性を考慮し、目隠しパネルや植栽、パーゴラなどを効果的に配置して、プライバシーを確保しましょう。

水道(外水栓)と屋外用コンセントの設置は不可欠

プランターへの水やりや簡易清掃には水道が、ホットプレートや照明の使用には電源が必要です。コンセントがないと長い延長コードが必要になり、転倒のリスクや景観を損ねる可能性があります。外水栓や屋外用コンセントの後付けは、配線や防水処理が難しくなるため、屋上テラスの計画の初期段階で設置場所を検討しておきましょう。

定期的なメンテナンスも見込んでおく

屋上テラスは魅力的な空間ですが、残念ながらメンテナンスフリーではありません。一般的な屋根と同様に経年劣化は避けられず、10〜15年ごとに再防水工事が必要です。規模や採用する工法によって異なりますが、費用の目安は20万~50万円ほどで、場合によっては100万円以上かかることもあります。建築時に点検しやすい構造にしておくことや、メンテナンス費用を計画的に積み立てておくことが、長く安心して屋上テラスを使い続けるためのカギといえるでしょう。

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建築実例で見る!屋上テラスのある暮らし

屋上テラスの幅広い活用法と高い満足度は、実例を見るとよくわかります。ここでは、パナソニックホームズが手掛けた実例をご紹介します。

眺望を活かした「屋上リビング」で、家族の楽しみが広がる住まい

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四季の移ろいを感じられる眺望の良さを活かして、“外のリビング”として屋上テラスを設計した実例です。ウッドデッキやベンチを設けて、使いやすさと居心地の良さを追求しました。日中はお子さまの遊び場やご夫婦のくつろぎスペースとして、夜には満点の星空の下で家族団らんを楽しめます。

眺望を活かした「屋上リビング」で、家族の楽しみが広がる住まいの建築実例を見る

アウトドアも家庭菜園も!多目的に使える屋上空間のある住まい

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都市部の限られた敷地でも、屋上テラスがあれば”第2の庭”を実現できます。お子さんとの水遊びやBBQ、趣味のガーデニングなど、家族がのびのびと楽しむために、周囲の視線を気にせず過ごせる屋上テラスを採用しました。一部を芝生で緑化した、自然を感じられる憩いの空間です。

アウトドアも家庭菜園も!多目的に使える屋上空間のある住まいの建築実例を見る

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屋上テラスで広がる、わが家だけの特別な時間を

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屋上テラスは、空を身近に感じながら過ごせる“自分たちだけの特別な場所”です。アウトドアリビングとして寛ぐだけでなく、家庭菜園を楽しんだり、子どもやペットの遊び場にしたりなど、家族の時間を豊かに彩る想像以上の魅力があります。

設計やメンテナンスのポイントを押さえておく必要はありますが、暮らしの楽しみを広げたい方にとって、屋上テラスはきっと大きな価値をもたらしてくれるでしょう。

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