住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
初めは分譲住宅の設計に携わっていましたが、注文住宅を手掛けたかったので上司に直訴して設計させてもらえることになりました。担当して2~3軒目で社内のコンテストで最優秀賞に選ばれたのは、すごく嬉しかったですし、強く印象に残っていますね。幼少期に一緒に住みたいねと祖母に絵を描いて送って喜んでもらえたことがきっかけで建築に進みましたが、学生時代の設計してみて楽しいなと思ったわくわく感みたいなものを大切にし、プランづくりでは常にそこに住む人のことを意識しながら考えています。
お客さまとの打ち合わせでは、言われたことを否定せず一旦お話を伺ってから、自分が疑問に思ったことについて「それは何故ですか」と聞くようにして、ご要望を話しやすい、会話がしやすい雰囲気づくりを心がけています。初めは警戒心をお持ちのお客さまとも、お会いするたびに徐々に打ち解けて信頼関係を築き、お引渡しの時には「岡村さんが設計で良かった」と言ってもらえる。初めて言われた時は感動しました。それが一番嬉しいことですし、やりがいを感じますね。
最近ではこんなふうにしたいと、お客さまからSNSの投稿画像を提示されることがあり、それが実現可能かどうかを調べたり、お客さまから教えてもらって設計のヒントになることもあります。そのため、家づくりに関するSNSはよく見ていて、デザインの勉強や情報収集に役立てていますね。私の場合、手描きのパースや似顔絵を描けることが強みでもあり、実際に絵がきっかけで契約になった物件もありました。完成後その絵と同じようにしてくれて、新居での暮らしを楽しんでもらえているな、描いて良かったなと思いましたね。
今でも大切にしているのが「向きも不向きも前向きに」という高校時代の先生から言われた言葉です。線引きをせずに挑戦してみよう、自分は向いていないと終わるのではなく、他にいいところがあるはずだと思って、前向きに取り組むことを頑張っています。また、大学時代の先生に「学生なんだから法律に縛られず、とにかく楽しく設計しよう」と言われた言葉が私の原点になっているので、これからも楽しむことを大事にしながら、営業や建設の人とも協力して枠に捉われず経験を積んでいきたいですね。