住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
ワークス 021
モノトーンで統一されたLDKは、吹抜けと大きな開口部から光が降り注ぐ明るい空間。
オーナーさまは、ご両親と住まわれる二世帯住宅の新築を希望された方でした。一番のご要望は明るくしてほしいというもので、1階の方がボリュームが取れるだろうから1階は自分たちの生活の場にして2階を親世帯にしたい、また当社の全館空調エアロハスの採用も希望されました。敷地は南側の隣家との高低差が大きく、光が入りにくいという環境でした。1階南面の採光はもちろん、暗くなりがちな玄関の明るさも考慮したプランを考え、二世帯で快適に暮らせる住まいとしてご提案しました。
今回の計画である二世帯住宅は、玄関を二つ設けた完全分離タイプです。明るさを取り込むため、それぞれの玄関ホールに吹抜けを設けたのが特徴の一つで、⼆世帯住宅ではあまり⾒かけないかもしれませんが、1階のLDKにも吹抜けを設えて明るさを確保しています。また、子・親世帯で日々の暮らしのリズムが違うことから上下階の音の問題にも配慮。上下階の浴室や寝室の位置が重ならないよう配置に気を付け、お互いの生活音が響かないように設計しました。暮らしやすさへの設計的な工夫は、実感されたオーナーさまからも高い評価をいただいています。
外観デザインでは、閑静な住宅街の街並みにふさわしい重厚感、邸宅感を表現したものをご提案しました。吹抜けや二世帯分の荷物が置ける小屋裏収納を設けたこともあり、屋根が片流れ、寄棟、切り妻を合わせた複雑かつ個性的な形になりましたが、オーナーさまに非常に気に入っていただけましたね。オーナーさまご自身で1/50の模型をつくられ、楽しく打ち合わせをしたのは良い思い出です。インテリアは白系とダーク系でコントラストを効かせながら統一感を演出。ポイントに絵柄のクロスで遊びのアクセントをつけ、奥さまのこだわりにお応えした仕上がりとなっています。
コントラストを効かせたインテリアでまとめた開放感のあるダイニング・キッチン。
暗くなりがちな1階玄関ホールの上部に「光の筒」こと吹抜けを設置。
赤いキッチンが印象的な2階のLDKは、2面の窓から光が入る明るい空間。
吹抜けと、2階への行き来が安全にできるようエレベーターを設置した親世帯の玄関。
洗面・浴室の床材クッションフロアとテラスのタイルは同じデザインを採用。
個性的な屋根の形が印象的な重厚感が漂う外観。
光を導く吹抜けを設え、各空間に充分な明るさを確保。
