住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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オーナーさま専用サイト
[ 東京都 Tさま邸 ]
お母さまが住まれていたご主人のご実家での二世帯住宅を計画されたTさま。「同じ屋根の下でもスープの冷めない距離感で暮らしたい」というお母さまのご要望のもと、1階は親世帯と子世帯の一部、2階は子世帯専用にゾーン分けしました。
1階の西側はお母さまのスペースで、2つの和室の広さを見直し、新たにトイレと収納を設けています。新たな水まわりは既存のLDKとつながるように計画しました。
1階は引戸で仕切れる2つの和室の中央に廊下、トイレを配置。「上吊の建具よりレールのあるタイプを選びました」とお母さま。
奥の和室は3カ所に収納を設けました。木目調のドアからお母さま用のLDKがある既存部分へつながっています。
洗面室にはお母さまご希望の大型収納を設置。「家電から掃除用具、ストック品などが入れられる場所ができました」。
清潔感のある白でコーディネートしたバスルーム。鏡はあえてなくし、将来的に安心な手すりを取り付けています。
親世帯のトイレはタンクレスを採用し、お母さまのご希望でイエローのクロスを貼って明るい印象に仕上げました。
玄関は共有され、既存収納に加えて新たに子世帯用のシューズボックスを設けています。ホール正面のドアから奥まで子世帯スペースにしました。階段や水まわり、ワークスペースとファミリークローゼットへと続きます。
玄関ホール左手はお母さまのスペース、鍵のかかる正面ドアから子世帯へ。手前にそれぞれの収納を新設しました。
バスルームから洗面室は白で統一。「浴槽や洗面台の素材は汚れがつきにくく、スポンジでサッと掃除できます」と奥さま。
システム収納とカウンターを設けたご主人用のワークスペース。ギター演奏やジャズを聴いて楽しまれることも。
ワークスペースの下部と洗面室から出入りできる約3.5帖のファミリークローゼット。洋服からストック品まで入ります。
2階は日当たりのいい南側に子世帯のLDKと、それぞれの個室を設けました。 リフォームを機に耐震補強工事を行い外壁も塗り替え、断熱材を追加して窓の交換も実施しています。「ほどよい距離感はありつつ、上に家族がいるという安心感が生まれました」とお母さま。三世代で賑やかに暮らせるお住まいになりました。
昼間はLDKと和室をつなげてより広く。テレビボードを兼ねたシステム収納の前にはソファを置かれる予定です。
II型キッチンにしてシンク側は白でIH側は木目扉に。壁にはタイル、窓側はキッチンパネルを貼っています。
「IHは火力が思ったより強くタイマーやメニューボタンがあり、換気扇も連動しているので便利です」と奥さま。
ご長女の部屋は一部にピンクのアクセントクロスを使用。リビングとは異なるホワイト系の床が気に入られています。
ご長男の個室は鮮やかなブルーと白でまとめました。奥に広めのクローゼットを設けています。
階段を上がったところは、撤去できない柱部分を利用して家族共用の本棚に。「見やすく取り出しやすいです」とご主人。
2階のトイレは楽しい雰囲気のアクセントクロスを貼り、省スペースな折れ戸を。自動機能や掃除のしやすさが好評です。
リフォームポイント
●1階一部+2階は子世帯、ゾーン分けした分離型の二世帯住宅
●明るい2階南側にゆったりとしたLDKを
●耐震性能、断熱性能を向上
●大型収納、システム収納を配置して空間をすっきりと
オーナーさまの声
世帯ごとの希望を聞いていただき、みんなが快適に過ごせる間取りになりました。子どもたちは親に叱られた時やココアを飲みに行くなど、カフェ感覚で母のところに行くこともありますね。耐震性能が上がって安心できますし、断熱材の追加や窓の交換もしたので、冬の寒さが軽減されると期待しています。収納内部など細部まで用途をしっかり聞いて、使い勝手がよくなる提案をしてくださいました。
担当者の声
既存図面と耐力壁などの位置が異なっていたためスケルトン状態で解体し、より正確に耐震補強をすることができました。収納の使い方、建具の種類、設備機器まで一つひとつご納得いくまで吟味され、決めていただいています。ご家族皆さまのご要望を反映することができ、プライバシーを保ちながら三世代で仲良く暮らされているのを拝見しうれしく存じます。
榎本 理香(設計)、佐藤 清佳(営業)、平川 奨(建設)