住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
自分の理想の家が建てられる注文住宅は、内装や外壁、設備などすべて自由に選べるのが魅力です。しかし理想通りの家を建てたつもりが、実際に住みはじめてから不自由を感じたり失敗に気がついたりするケースも少なくありません。
せっかく注文住宅を建てるなら、失敗は避けたいものです。ここでは、注文住宅によくある失敗例と快適な住まいづくりのポイントについて解説します。
注文住宅を建てるときは、家族の生活スタイルをよく考えて間取りを検討する必要があります。また家事動線や生活動線への配慮も大切です。以下、注文住宅の間取りでよくある失敗例と対策を具体的に紹介します。
住みはじめてから思ったより日当たりが悪く、部屋全体も暗いと感じる場合があります。隣の家との距離が近いため窓から光が入りにくい、玄関の窓が小さく暗い印象になってしまった、などはよくある失敗例です。
日当たりは、窓の大きさや数、位置はもちろん、周辺の環境などによっても異なります。さらに季節によって日の入り方は変わるので、家の周りの環境をあらかじめよく調べたうえで、部屋全体に光が入るよう窓の配置を決めましょう。
天窓や吹き抜けを作って明るさを演出することもできます。
後悔しない吹き抜けを作る、間取りの「成功ポイント」を紹介について詳しくはこちら
図面上では十分な収納スペースを確保できたと思っていても、実際に物を入れてみると足りなかったという声もよく聞かれます。図面では実際に物を入れた状態をイメージしづらいので、住みはじめてから収納が少ないことに気付くのはよくあることです。
十分な収納スペースを用意しても、奥行きが足りない、収納スペースを高くしすぎて届かずデッドスペースになってしまった、という例もあります。収納スペースを作るときには、誰が何を収納するのかイメージをすることが大切です。
また暮らしていくうちに物は増えていくので、ゆとりを持った収納スペースを確保してください。
収納については以下の記事にて詳しく紹介していますので、こちらもご覧ください。
注文住宅の収納スペースはどのくらい用意する?失敗しないポイントを解説
トイレの配置で失敗するケースもあります。玄関やリビングから出入りが見える場所、または近い場所にトイレを設置してしまうと来客があったときにトイレを使いにくくなります。また、寝室の近くにトイレを作ると、夜中に家族がトイレを使う音で目が覚めてしまうことも考えられるでしょう。
トイレはプライバシーを考えて使い勝手のいい場所に設置するようにしましょう。
平屋にトイレ2つは必要?最適なトイレの数と間取り例について詳しくはこちら
コンセントの数が足りない、位置が悪いというのもよくある失敗です。使用する家電の数とコンセントの数が合っていない、コンセントの位置が悪く家具に隠れてしまったり、使いたい家電のコードが届かないといった失敗もよく聞かれます。
使う家電の数や家具の配置などもイメージしながらコンセントの数と設置場所を決めてください。あわせてテレビやインターネットの配線にも注意が必要です。
日当たりを考えて間取りを決めたのに、風通しが悪く室内がジメジメしてしまうことがあります。特に玄関や窓の配置が悪いと、風通しの悪い空間や部屋ができやすくなります。建築基準法では居室で2時間に1回以上(1時間に0.5回以上)の換気ができる換気設備の設置が義務づけられています。
日当たりだけではなく風の通り道を考え、換気しやすい間取りや十分な換気性能を持つ設備を取り付けることが大切です。
別の部屋の生活音が気になるケースもよくある失敗例です。例えば、寝室の上に子供部屋があると遅くまで起きている子供の足音や生活音が気になって眠れない場合があります。リビングと子供部屋が近い間取りも、くつろげないことがあるでしょう。
また寝室と水回りが近い場合も生活音が気になってしまいます。吹き抜けのあるリビングでは、周囲が静かになる夜は声が響くことも考慮しましょう。
子供部屋をゆくゆく分割して個室を作る場合は、それぞれの子供の生活音が気にならないような工夫も必要です。
家の防音性を高める対策│防音性向上のメリット・デメリットも解説について詳しくはこちら
部屋の中の間取りだけではなく、外との関係性も考慮して部屋の位置や向きを考えないと、外部からの視線が気になってしまいます。例えば玄関の正面にリビングを作ってしまうと、玄関を開けてそのまま家族のくつろぐ場所が丸見えになります。
また日当たりを考えて広い窓を設置したけれど、外の人通りや視線が気になり結局カーテンを開けられないなど、住みはじめてから気づく失敗もよくあります。失敗しないためには、眺望や街並み、生活など環境を十分に考慮した間取りにしましょう。
匂いや煙の問題は、吹き抜けのある家や、リビングに階段がある部屋でありがちな失敗です。仕切りの少ないオープンな間取りほど、キッチンの調理の匂いなどが家全体に広がりやすくなります。
吹き抜けやリビングに階段を設置するときは、間仕切りを設けると音や匂いが広がりにくくなります。また、キッチンとリビングの階段や吹き抜けの位置を離す間取りにするのもよいでしょう。
開放感や広い空間を重視すると、冷暖房の効率が悪くなる場合があります。日当たりを考えて大きな窓をつけたけれど日差しが強すぎる、オープンキッチンの調理中の熱がリビングまで広がるなどで、夏は冷房の効きが悪くなるケースもあります。
対策としては、吹き抜けにシーリングファンをつける、床暖房を取り付ける、リビングの階段に仕切りをつけるなどの工夫をすれば冷暖房効率を高められます。
さらに、全館空調の家なら、壁の少ない大空間や大きな吹き抜けをつくっても冷暖房効率を心配する必要がありません。
全館空調については、以下の記事にて詳しく紹介していますのでご覧ください。
全館空調とは?メリット・デメリットと建築実例を紹介について詳しくはこちら
全館空調の導入で後悔することはある?メリット・デメリットを徹底解説について詳しくはこちら
パナソニック ホームズの全館空調「エアロハス」について詳しくはこちら
部屋の形や大きさと家具のバランスが悪いと部屋が狭く感じます。また家具同士がぶつかってしまうなどの不具合が起こります。さらに階段や廊下が狭かったりドアが小さすぎると、せっかく新居のために準備したソファやベッドなどが、部屋に搬入できないこともありますので注意が必要です。
どの部屋にどんな家具を配置するかあらかじめイメージしておいて、廊下・階段の幅やドアの大きさもそれに合わせておけば失敗を避けられます。将来模様替えで家具を入れ替えるケースも考えて、可能な範囲でスペースにはゆとりを持ちましょう。
後悔しない家づくりのために押さえておきたいポイントを2つ紹介します。
まずは、現在の住まいで不便に感じているところをリストアップしましょう。そして、家族の生活スタイルに合った間取りを考えてみてください。人気の間取りや設備を取り入れるのもいいですが、自分達の生活スタイルに合っているかどうかを判断することが大切です。
また、失敗しやすいコンセントやスイッチの位置などは、間取りの検討の最終段階で決めることが多く手を抜いてしまいがちですが、細かいところも気を抜かずにしっかり打ち合わせしてください。時間にゆとりを持ったスケジュールを組むことで、焦らずにゆっくりと考えながら家づくりを進められ失敗も少なくなります。
理想の住まいづくりをするためには、素人の考えだけではなく経験豊富なプロの意見を聞くことも大切です。信頼して任せられる住宅会社を選ぶことも重要なポイントです。
注文住宅は、完成するまでに何度も担当者と打ち合わせを重ね、自分達の意見を伝えながら建てていきます。担当者と信頼関係を作れるかは相性にもよるので契約する前に見極めましょう。
注文住宅で失敗しないためには、家族の生活スタイルを把握し自分達に合った間取りを決めることが大切です。理想の家と実際に住みやすい家は違うこともあるので、完成するまで専門家と何度も話し合いをしながら住まいを建てていきます。
そのため注文住宅は、信頼できてなんでも話せる住宅会社選びがもっとも重要と言えるでしょう。
注文住宅の間取りの打ち合わせは、一般的に3〜5回程度行われることが多いです。初回の打ち合わせでは、施主の希望やライフスタイル、予算などをヒアリングし、基本的なプランを作成します。その後、詳細な間取りや設備、内装の仕様などを詰めていくために複数回の打ち合わせが必要となります。打ち合わせの回数は、施主の要望や変更点の多さ、建築業者の対応によっても異なるため、具体的な回数はケースバイケースです。
間取り確定後でも変更は可能ですが、変更のタイミングや内容によっては追加費用が発生することがあります。特に建築が進んでからの大幅な変更は、工期の延長やコストの増加につながることが多いです。そのため、間取りの変更を希望する場合は、できるだけ早い段階で建築業者と相談し、詳細を確認することが重要です。
注文住宅の耐用年数は、使用される建材や施工の質、メンテナンスの頻度によって異なりますが、一般的には30〜60年程度とされています。木造住宅の場合、適切なメンテナンスを行うことで50年以上の耐久性を持つこともあります。また、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅は、さらに長い耐用年数を持つことが多いです。定期的な点検や修繕を行うことで、住宅の寿命を延ばすことが可能です。
住宅に対する不満は個々の家庭や住環境によって異なりますが、一般的には以下のような点が挙げられます。まず、収納スペースの不足がよく挙げられる問題です。特に家族が増えると、物が増えて収納が足りなくなることが多いです。また、間取りや動線が生活スタイルに合わない場合も不満の原因となります。例えば、キッチンとダイニングの配置が不便だったり、部屋の配置がプライバシーを確保しにくかったりすることがあります。さらに、断熱性能や防音性能が低いと、快適な生活が難しくなることもあります。これらの不満を解消するためには、事前にしっかりとしたプランニングと、専門家との相談が重要です。