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玄関を吹き抜けにするメリットとデメリットは?吹き抜け玄関の事例も紹介

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【目次】

玄関は「家の顔」とも呼ばれており、住まいの印象を大きく左右する場所です。来客からおしゃれな家だと思ってもらえるような、こだわりの玄関を実現したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

デザイン性の高い玄関をつくるために、おすすめしたいのが「吹き抜け玄関」です。この記事では、玄関を吹き抜けにするメリットやデメリット、注意点を実例とともに紹介します。おしゃれな玄関を設計したい人はぜひご覧ください。

憧れの吹き抜け玄関とは

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吹き抜けはリビングやダイニングに設置するもの、と考える人は多いかもしれません。実は、住宅の第一印象となる「玄関」に吹き抜けを設ける間取りも人気があります。

玄関に吹き抜けを取り入れることで、扉を開けた瞬間に広々とした開放的な空間が広がります。おしゃれな玄関が家全体のイメージを向上させ、ワンランク上の住まいが完成するでしょう。来客時に良い印象を与えられるのはもちろん、家族が帰宅した際にも心地よい気分が味わえるのは嬉しいポイントです。

吹き抜けのある玄関のメリット​

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吹き抜けのある玄関の魅力は、デザイン性の高さだけではありません。

玄関に吹き抜けをつけるとどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。

おしゃれで個性的な玄関を実現できる

吹き抜けがある玄関の最大のメリットは、住まいの顔をおしゃれにできる点です。玄関戸をくぐった先に吹き抜けがあり、高所から自然光が差し込む様子をイメージすると素敵ではないでしょうか。

ペンダントライトなどのデザイン性が高い照明と組み合わせれば、夜間や悪天候の日もおしゃれな空間を演出できます。通常の天井高では難しい、高所から垂らすタペストリーや観葉植物を取り入れられる点も、吹き抜けのある玄関ならではの魅力です。

窓の大きさや配置によっても印象が大きく変わるため、家族の好みや要望を話し合いながら家づくりを楽しみましょう。

開放的な空間になり、家が広く感じる

都市部など限られた敷地に家を建てる際は、空間の有効活用が欠かせません。玄関に吹き抜けがあると視界が縦に広がり、空間全体が開放的で広々とした印象になります。特に狭小住宅を建てる予定の人は、吹き抜けのある玄関をぜひ検討してはいかがでしょうか。

必要な部屋の数や広さ、収納スペースの大きさや設備などを事前に確認したうえで、適切な大きさの吹き抜けを設置しましょう。

採光が向上する

高窓や天窓など、高い位置に窓を設置できるのは吹き抜けならではのメリットです。高位置に窓があると効率的に自然光を取り込めるため、玄関が明るい印象になります。窓の角度は、夏場の直射日光を避けつつ、冬の日差しを効率良く取り入れられるように配置しましょう。

特に北側に玄関がある場合など、日当たりの悪さが懸念される場合に適しています。併せて白い壁紙を採用すると、差し込んだ光が反射してより明るい雰囲気の玄関になりおすすめです。

明るい玄関で出入りすると、1日のスタートや終わりが気持ちよくなることでしょう。

風通しが良く高効率な換気が可能

吹き抜けには、風通しを良くして効率的に換気ができるという利点もあります。暖気は上昇しやすいという性質を利用するため、窓を開けておくだけで簡単に空気を入れ替えられます。

湿気が溜まりやすい玄関に吹き抜けを設置し、換気量を増やすことによって、匂いやカビの発生を抑えられるでしょう。夏場は玄関からリビング・ダイニングまでの窓を開放することで、住宅全体の換気量が増えて体感温度の低下にもつながります。風の流れ方は季節ごとに異なることを視野に入れて、適切な位置に窓を設けましょう。

高位置の窓を開けて換気できるため、防犯面の心配がいらない点も魅力的ではないでしょうか。

吹き抜けのある玄関のデメリット​

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吹き抜けのある玄関には、メリットだけではなくデメリットもあります。懸念点をあらかじめ理解したうえで、設置の必要性を検討しましょう。

温度管理が難しい

吹き抜けの一番のデメリットは、室温の管理が難しい点です。夏場は窓から差し込む日差しで暑さに悩まされ、天井が高ければ高いほど冬場は冷え込みやすくなります。

特に難しいのが、冬場の空調管理です。暖まった空気は高所に上昇するため、暖房器具を設置しても玄関はなかなか暖かくなりません。

空気を循環させるためのシーリングファンやサーキュレーター、玄関用ヒーターなどの導入を検討しましょう。

床面積が減り2階のスペースが小さくなる

吹き抜けの広さの分上階の床面積が減って、居住スペースが小さくなります。場合によっては、上階に希望の部屋数や収納スペースを確保できなくなるでしょう。

2階や3階に吹き抜けを設けることにより、希望の部屋数や広さを実現できない場合は、吹き抜けは不向きかもしれません。

また、床面積が減った分節約できると考える人もいるかもしれません。確かに建築費用は安くなりますが、足場の数量や職人の手間が余分にかかるため、費用が高くなる可能性もあることを理解しておきましょう。

掃除が大変

吹き抜けの天井や窓、照明などは、手の届きにくい高い位置にあります。そのため、日々の掃除に手間がかかるほか、専用の掃除用具の購入や清掃業者に依頼することになり、メンテナンスにコストが生じる可能性があるでしょう。

簡単な掃除や電球交換であれば自分でもできますが、高所からの転落リスクが懸念され、おすすめできません。

吹き抜け部分の照明には長寿命のLEDを採用するなどして、メンテナンスの頻度を下げる工夫をしましょう。業者に清掃や電球交換を依頼する予定であれば、必要になるメンテナンスコストを長期的な視点で計算しておくことも大切です。

プライバシーの確保が難しくなる

吹き抜けを設置すると縦の空間がつながり、別のフロアで過ごしている家族の気配が伝わりやすくなります。間取りによっては、プライバシーの確保が難しくなるでしょう。

玄関に吹き抜けを設ける際は、家族の個室を玄関から極力離したり、防音性の高い建材を取り入れたりしてプライバシーに配慮する必要性があります。来客があったときのことを想定し、玄関からの見え方にも注意しながら空間のレイアウトや設計を考えましょう。

吹き抜け玄関で失敗しないための注意点

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続いては、玄関に吹き抜けを設置する際の注意点を紹介します。

吹き抜け玄関をつくって後悔しないよう、ポイントを押さえたうえで家づくりに取り掛かってください。

照明の種類と位置を考え、寿命が長いLED照明を選ぶ

玄関で長時間の滞在や細かい作業をする機会は少ないため、照明選びの際に明るさを重視する必要はありません。上向きの照明や間接照明、ペンダントライトなどを高位置に取り付けて、空間全体が心地よく明るくなる程度に工夫しましょう。

スポットライトやブラケットライトを下向きかつ低位置に取り付けると、玄関だけが明るくなってしまうため注意が必要です。

2階から吹き抜けを見下ろしたときの照明の当たり方に配慮しつつ、照明器具のデザインや配置を慎重に検討してください。

あわせて注意してほしいのが、照明のメンテナンスです。高位置に照明を取り付けると電球交換が難しく負担もかかるため、長寿命のLED照明を選ぶのがおすすめです。業者に依頼する場合でも、手間やコストを最小限に抑えられるでしょう。

断熱性や気密性の高い住宅を選ぶ

吹き抜けによる暑さや寒さの問題は、住宅の性能や設備、間取りの工夫などによってある程度解消できます。

高気密・高断熱の家づくりを得意とするハウスメーカーを選ぶことで、外気に影響されにくい住宅を建てられるでしょう。高断熱のサッシを採用して日差しによる暑さを軽減したり、玄関周りの壁に断熱材を入れて保温効果を高めたりするのも有効な対策です。

いずれも住み始めてからの変更は難しいため、家づくりの段階で取り入れることが重要です。

プライベート空間が見えないように工夫する

開放感のある空間をつくりたいがために、玄関から2階が丸見えになるような設計をすると家族のプライバシーの確保が難しくなってしまいます。防犯上の問題も懸念されるでしょう。吹き抜けと家族の個室を離すなどして、2階の様子がわかりにくくなるような対策をとってください。

また、階段が玄関の真上を通る間取りの場合、下から見えるスケルトン階段は避けるのがおすすめです。家族が安心して生活できるほか、玄関の清潔さも維持できます。

2階の間取りや階段の配置に応じて、来客からの目線を遮る工夫を凝らしましょう。

玄関吹き抜けのある注文住宅の建築実例を紹介

最後に、玄関に吹き抜けのある注文住宅の建築実例を写真とともに紹介します。

ご自身が実現したい吹き抜け玄関のイメージと照らし合わせながら、設計のヒントをぜひ見つけてください。

階段下スペースを収納に活用した吹き抜け玄関

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こちらは白を基調とした、清潔感あふれる吹き抜け玄関の間取りです。

吹き抜けがある住まいでは収納スペースの確保が難しいですが、階段下の空間を活用してシューズインクロークが設置されています。また、玄関からリビングや2階が見えない間取りになっているため、窓が低い位置に配置されていても家族のプライバシーを確保しやすい設計です。

シンプルで使い勝手の良い吹き抜け玄関を実現したい人は、こちらの事例を参考にしてはいかがでしょうか。

階段下スペースを収納に活用した吹き抜け玄関の建築実例を見る

アイアンの階段と吹き抜けが調和したスタイリッシュな玄関

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こちらは、自然光に照らされたスケルトン階段が印象的な吹き抜け玄関の建築実例です。

デザイン自体はシンプルですが、アイアンの階段と奥のタイル張りになった壁が、吹き抜けと調和してスタイリッシュな空間に仕上がっています。

こちらの住まいも低い位置と高い位置にそれぞれ窓があり、換気性の高さが期待できる設計です。

アイアンの階段と吹き抜けが調和したスタイリッシュな玄関の建築実例を見る

吹き抜けの上部に採光窓を設けた明るい玄関

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こちらは、ダイナミックな吹き抜けが広がる玄関の建築実例です。

上部に採光窓が設けられており、自然光をたっぷりと取り込める設計になっています。下向きのスポットライトが設置されているため、夜間や悪天候の日も暗くなる心配がありません。

照明の位置がそれほど高くないため、専用の掃除用具などがあれば自力でメンテナンスしやすい点も魅力的ではないでしょうか。

また、一見コンパクトな玄関ですが、玄関を入って右に収納スペースが設けられている点も見逃せないポイントです。

吹き抜けの上部に採光窓を設けた明るい玄関の建築実例を見る

玄関吹き抜けでオリジナルのおしゃれな玄関を実現しよう

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玄関に吹き抜けを設置することで、おしゃれな雰囲気の開放的な空間を実現できます。窓を適切な場所に配置すれば、自然光を取り込みつつ効率的な換気ができる点も大きな魅力です。

ただし、吹き抜け玄関には空調管理や床面積、メンテナンス性や防犯性などの問題が挙げられます。

本記事で紹介した注意点や住宅実例を参考にしながら、快適に過ごせるおしゃれな吹き抜け玄関を手に入れましょう。

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