住まいづくり・住まい探しの情報ガイド

オーナーさま専用サイト

お役立ちコラム

パナソニック ホームズ トップ > コラム一覧 > 新築一戸建ての住宅におすすめな暖房設備とは?特徴や種類、選び方のポイントを紹介

新築一戸建ての住宅におすすめな暖房設備とは?特徴や種類、選び方のポイントを紹介

SU00196-01 (1).jpg

【目次】

新築の一戸建て住宅を計画する際、暖房設備の選定は重要です。適切な暖房設備を選ぶことで、快適性が高まるだけでなく、光熱費の節約にもつながります。暖房設備にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
本記事では、新築一戸建ての住宅に最適な暖房設備を選ぶためのポイントや、具体的な種類の特徴を詳しく解説します。

そもそも、なぜ一戸建て住宅は寒くなりがちなの?

一戸建て住宅が寒くなりがちな理由は、2つあります。主な理由をそれぞれ解説します。

外気に触れる面積の多さや間取り

一戸建て住宅はアパートやマンションと比べて、外気に触れる面積が大きいため、外の冷気の影響を受けやすいのが理由のひとつです。窓が多い場合、窓ガラス付近の冷えた空気が床面を伝って部屋全体を冷やすコールドドラフト現象が起きやすくなります。

建物の構造、気密性や断熱性能の弱さ

気密性と断熱性の弱さも、寒さの原因です。木造住宅は木材の特性上、気密性が低く壁や窓の隙間から外気が入り込みやすく、室温が下がりやすい傾向があるためです。断熱材が不足している場合、室内の暖気が外に逃げてしまい暖房効率が低下します。
一方、鉄筋コンクリート造は、木造に比べて気密性が高く外気の侵入を抑制できるという特徴があります。しかし「熱橋」と呼ばれる熱が逃げやすい箇所があったり、躯体の厚さによって冷え込んだり、別の要因で寒さを感じることがあります。

暖房器具を選ぶ際のポイント

新築一戸建ての家を暖めるためには、適切な暖房器具の選定が欠かせません。ここでは、暖房器具を選ぶ際の重要なポイントについて紹介します。

優先順位を決める

暖房器具を選ぶときは、家庭における優先順位を明確にしましょう。コストを重視する場合、初期費用が低く電気代も抑えられる機器が適しています。一方で快適性を最重視するならば、部屋全体を均一に暖められる設備や湿度の管理ができる機器がよいでしょう。
また、安全性も重要なポイントです。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、転倒や火傷のリスクが低い暖房器具を選定することが大切です。家庭の状況や個々のニーズによって、最適な暖房器具が変わるため生活スタイルをイメージしながら選びましょう。

地域や住宅の特性に適した選択

地域や住宅の特性に応じた暖房器具の選定も重要です。寒冷地に住んでいる場合、部屋全体をしっかりと暖められる暖房器具が必要です。一方、温暖な地域では、部分的な暖房器具で十分な場合もあります。
また、住宅の断熱性能も考慮に入れるべきポイントです。高断熱住宅ではエネルギー効率の高い暖房器具が効果的で、逆に断熱性能が低い住宅では短時間で部屋を暖められる機器が適しています。

部屋の広さと利用目的を考える

暖房器具を選ぶ際には、部屋の広さと利用目的も重要な考慮ポイントです。
大きな部屋を効率的に暖めるためには、広いエリアを均一にカバーできる暖房器具が求められます。たとえばリビングルームやダイニングルームなど家族が集まる広い部屋には、セントラルヒーティングや大型エアコンが適しています。一方、ベッドルームや書斎などの小さな部屋には、オイルヒーターや電気ストーブなどのコンパクトな暖房器具で問題ない場合もあります。部屋や利用目的に見合っていない暖房器具を選ぶと、電気代が高くなったり快適性に満足できなかったりするため、広さや利用目的に合った暖房器具を選びましょう。

おすすめの暖房設備の種類と特徴

SU267-03.jpg

ここからは、おすすめの暖房設備を紹介します。特徴もあわせて解説するので、暖房設備を選ぶ際、参考にしてください。

家全体を暖める暖房器具

始めに、家全体を効率的に暖めるのに向いている暖房器具を紹介します。

セントラルヒーティング

セントラルヒーティングは中央のボイラーやヒートポンプで温水や蒸気をつくり、各部屋にパイプを通じて熱を供給するシステムです。この方式は、全体を均一に暖めることができるため快適ですが、初期導入コストやメンテナンスが高額です。

全館空調システム

全館空調システムもセントラルヒーティング同様、家全体を均一に暖めることができます。メリットは、一つのユニットで冷暖房を両方とも賄うことができる点です。エネルギー効率も非常に高く、長期的なコスト削減が期待できます。ただし初期の導入費用が高めで、設計段階から計画しなければなりません。

全館空調とは?メリット・デメリットと建築実例を紹介について詳しくはこちら

全館空調の導入で後悔することはある?メリット・デメリットを徹底解説について詳しくはこちら

薪ストーブ

薪ストーブは、自然素材を使いたい方にはおすすめです。薪の香りや火のともりを楽しむことができ、暖かさが家全体に広がります。ただし薪を用意する手間がかかることや煙突の設置、定期的な清掃が必要です。また燃焼効率が悪いと、燃料である薪の消費が多くなることがあります。

部屋を暖める暖房器具

部屋ごとに快適な温度を設定できる暖房器具は、その部屋の用途や使用頻度に合わせて選べるため便利です。ここからは、部屋を暖める暖房器具を紹介します。

エアコン

エアコンは部屋単位で温度調節ができ、冷暖房を兼ね備えた便利な暖房器具です。設置も比較的簡単で、すぐに使えるのが利点です。エネルギー効率も向上していますが、長時間使っていると部屋が乾燥しやすいため、適度な加湿が必要です。 

オイルヒーター

オイルヒーターは放熱板に油を通じて熱を拡散する暖房器具で、部屋全体をじんわりと暖めます。音も静かで、乾燥や空気を汚さないのが利点です。電気代はやや高めですが長時間の使用でも安全性が高く、持ち運びが簡単で、どの部屋でも使えます。

石油ストーブ

石油ストーブは、寒冷地での暖房器具として広く利用されています。高い暖房性能を持ち、部屋全体を短時間で暖めることができます。ただし一酸化炭素中毒のリスクがあるため、換気に注意が必要です。燃料の確保や給油の手間もありますが、燃料コストは比較的安価で、設置しやすく、移動する際も便利です。

床暖房

床暖房は床下に電気や温水の配管を設置し、部屋全体を足元から暖める方法です。この暖房方法は、部屋の空気を均一に暖めることができ快適な室温を保つことができます。またホコリが舞い上がりにくく、清潔な環境を維持できる点も魅力です。ただし設置には初期費用がかかり、工事が必要となります。

部分的に暖める暖房器具

部分的に暖める暖房器具は、必要な場所や時間だけを効率的に暖めるのに適しています。ここからは、部分的に暖める暖房器具を解説します。

セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、小型でありながらパワフルな暖房能力を持ち、すぐに部屋を暖めることができる便利な暖房器具です。電気を使ってセラミックヒーターが熱を発し、ファンで温風を室内に送ります。安全装置が充実しており、比較的低電力で運転できるのが魅力です。特にデスク周りや、小さなスペースでの利用がおすすめです。

電気ストーブ

電気ストーブは、スイッチを入れるとすぐに暖かさを感じられる暖房器具です。小型で持ち運びがしやすく、特定の部分を瞬時に暖めるのに適しています。電気代はかかりますが、安全装置が搭載されているものも多く安心して使用できます。

ホットカーペット

ホットカーペットは、床に敷いて使用する暖房器具で足元からじんわりと暖まるため、冬場に重宝されます。カーペットの下にヒーターが内蔵されており、電気を使って温度を調整します。部分的に暖めることができるため、省エネ効果も高く柔らかな熱で快適に過ごせます。ただし、カーペット自体のクリーニングが必要な点は注意が必要です。

こたつ

こたつは日本の伝統的な暖房器具で、テーブルの下にヒーターが内蔵され布団で包んで使います。部分的に暖めるための効果が高く省エネ性能も高いです。ただし、他の暖房器具と比較して動きが制限される点と、長時間使うと睡眠を誘発する点には注意しましょう。寒い季節に、リラックスした時間を過ごしたい方に最適です。 

気密性や断熱性を高めるための窓や床の寒さ対策

SU00190-05.jpg

冬の寒さから自宅を守るためには、窓や床の断熱対策が重要です。適切な対策を施すことで暖房効率を向上させエネルギー消費を抑えることができ、家全体の快適性も大きく向上します。ここからは、窓や床における断熱対策を解説します。

窓への断熱対策

窓への断熱対策として二重窓や複層ガラスの導入は有効な方法です。
手軽に断熱対策をしたい場合は、断熱フィルムを貼ったりカーテンやブラインドを変更したりするのもよいでしょう。厚手のカーテンは窓からの冷気を遮るだけでなく、室内の暖気を保つ役割も果たします。

床下の断熱強化

床下の断熱強化には、断熱材を敷くことが効果的です。グラスウールや発泡スチロールなどの断熱材を使用することで、床からの冷気の侵入を防ぎます。また、床暖房システムを導入することも検討しましょう。床暖房は足元からじんわりと暖めるため、部屋全体が均一に暖まります。手軽に床を暖めたいならカーペットやラグを敷くのもよいでしょう。 

一戸建ての暖房設備を忘れずに

SU00252-1 (1).jpg

新築一戸建ての住宅における暖房設備の選択は、快適な住環境を実現するために重要です。高気密高断熱の住宅は、エネルギー効率を高め長期的なコスト削減にもつながります。新築を設計する段階で窓や床の断熱対策を徹底し、家全体を均一に暖められる設備を検討すると安心です。これからマイホームを検討されている方は、ハウスメーカーや工務店によって家の特徴が異なるため、適切な暖房設備を相談し選定するようにしましょう。

パナソニック ホームズの全館空調について詳しくはこちら

パナソニック ホームズの全館空調「エアロハス」について詳しくはこちら

▼関連記事

全館空調と床暖房はどっちがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを解説について詳しくはこちら

床下暖房とは?全館空調との違いやしくみなど後悔しないための知識を解説について詳しくはこちら

全館空調はやめたほうがよい?通常のエアコンとの違いやメリット・デメリットを解説について詳しくはこちら

全館空調の価格相場はどれくらい?メリット・デメリットも紹介について詳しくはこちら

シェアする

コラム検索

# ジャンル

# テーマ

新着コラム

パナソニックホームズ創業60周特設サイト いい毎日を、つなぐため。

公式SNS

パナソニック ホームズの事業紹介

注文住宅

分譲住宅・マンション

賃貸住宅経営

土地活用

リフォーム

中古住宅売買

企業情報

公式SNS

パナソニックホームズは、未来志向のまちづくりと豊かな地域社会の実現を目指す
プライム ライフ テクノロジーズ株式会社(PLT)のグループ会社です。