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【新築注文住宅】車椅子で快適に生活できるバリアフリー住宅とは?間取りの工夫や実例を紹介

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【目次】

車いすの利用者がいる場合、住まいづくりにはバリアフリーへの配慮が必要です。車いすの利用の有無にかかわらず、バリアフリーに配慮することで老若男女が快適に暮らせる住まいになるでしょう。

本記事では、考慮すべきポイントや具体的な実例も交えながら、住まいづくりの参考になる情報を紹介します。

車椅子でも暮らしやすいバリアフリー住宅の基本ポイント

バリアフリー住宅の基本ポイントは、誰もが快適に生活できる基準を設けることです。快適で安心できる住まいを実現するために、バリアフリー住宅の基本ポイントを紹介します。 

1階中心の間取りの工夫

平屋、または1階で生活が完結するような設計にすることで、上下階の移動を減らし、毎日の生活がスムーズになります。

各部屋へのアクセスのしやすさに配慮して間取りを検討することも重要です。リビングやトイレ、キッチンが近接していると、家事や移動が効率的に行えます。

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段差を極力減らす

段差がない暮らしは、車椅子の移動が非常にスムーズとなり、家の中での行動がしやすくなります。床面がフラットであれば、転倒の危険性も大幅に減少します。

高齢者にとって、階段の上り下りは大きな負担となるので、複数階建にする場合はエレベーターを設置したり、スロープを設けて段差を減らすことで快適に暮らすことができます。

廊下幅や駐車スペース幅に考慮した設計

車いすが通行しやすい環境を実現するには、廊下や通路の幅の設定が

重要です。通路は最低でも90cm以上の幅を確保することが推奨されており、車椅子での移動や、誰かに介助してもらう際の余裕ができます。

手すりの配置で高齢者も安心

手すりは、階段や廊下に設置することで、移動をしやすくし、安全性を高める役割を果たします。特に転倒リスクが高まる段階では、手すりの存在が大きな安心感を与えるでしょう。

適切な高さや位置に手すりが設置されていれば、使いやすく、支えとなってくれます。

高気密・高断熱で温度差をなくす

高気密・高断熱の住まいは、部屋間の温度差が少なく、ヒートショックなどの急激な温度差が引き起こすリスクを軽減することができます。

具体的には、断熱材を厚くし窓には二重サッシを採用することで、外気の影響を受けにくくします。また冷暖房設備を各部屋に設置し、温度管理を徹底することで、家全体の快適さを向上させることも大切です。

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高耐久性・高耐キズ性を備えた内装仕上げ材

車椅子で快適に暮らすためには、高耐久性・高耐キズ性を備えた内装仕上げ材の選定が重要です。たとえば、床材には耐キズコーティングされたフローリングが適していますが、最近人気の無垢フローリング材もおすすめです。無垢材は車椅子によるキズが付きやすいものの、補修が容易で美しさを保ちやすいというメリットがあります。

壁材には、耐キズ性のビニールクロスや、腰壁パネルを採用するとよいでしょう。腰壁パネルは壁の下半分だけを保護し、ぶつかりやすい部分をカバーします。

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生活空間ごとのバリアフリー設計の工夫

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ここからは各空間ごとの工夫についてご紹介します。

【玄関】段差解消と引き戸の玄関

玄関は、住まいの顔ともいえる重要な場所です。段差があると、車椅子や歩行補助を必要とする方には大きな負担となるため、玄関の段差を解消したり、スロープを設置するなどの配慮が必要です。

なおスロープの隣には、手すりを配置することで、出入りする際の安心感が増します。

【トイレ】広く手すりのある機能的な設計

トイレの設計においては、広さと機能性が特に重要です。まずは車いすが余裕をもって通れるスペースを確保しましょう。
また、手すりを設置は、立ち上がる際のサポートにもなります。トイレの便器の高さや設置場所にも気を配り、利用者が快適に姿勢を保てるような配置にするとよいでしょう。

廊下】廊下幅や通路幅を広めに確保

廊下や通路の幅は可能な範囲でできるだけ広くとりましょう。一般的に、廊下幅は90cm以上、通路幅はさらに広めに設計するとよいでしょう。

【キッチン・洗面台】高さと適切な空間で車いすでも使いやすい

キッチンの設計では、特に高さへの配慮が大切です。シンクは70cm程度に設定し、カウンターは一般的に使いやすい85cmを基準にします。また作業スペースは広めに確保し、車椅子がスムーズに移動できるようにしましょう。

洗面台については、横幅を75cm以上にし、側面を斜めにカットしたデザインを選ぶと、アプローチが容易になります。

さらに、シンク下に足が入る設計にすることで、座ったままでも快適に使用できるようになります。

【お風呂場】浴槽の底と洗い場の高さをそろえる

お風呂は、浴槽の底と洗い場の高さをできるだけ近づけることで、車椅子からの移動がスムーズになり、転倒のリスクを減らすことができます。また、滑りにくく割れにくい素材を選ぶことで、さらに安全性を高めることができます。

車いすのまま入浴したり、介助者が一緒に入れるような広さが理想です。洗い場の広さは2帖(1.25坪)を目安にするのがおすすめです。

【リビング】全館空調でヒートショックを回避

冬は特に、部屋を移動する際の急激な温度差が健康上のリスクになります。ヒートショックが懸念される高齢者がいる場合は、全館空調の検討をおすすめします。家の中の温度差が少なく、廊下や洗面所、トイレなどの非居室も快適に過ごせます。

さらに、断熱性や気密性を高める工夫も必要です。たとえば断熱材を適切に選定し、窓の気密性を向上させることで、室内温度を安定させることができます。

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新築バリアフリー住宅のメリットと注意点

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バリアフリー住宅のメリットと注意点を解説します。 

メリット①家族全員が安心・快適に暮らせる住まい

バリアフリー設計は、高齢者や介助が必要な方だけでなく、家族全員にとって暮らしやすい住空間を実現します。

特に段差や不便な動線が少なく、移動が容易であることが重要です。段差を解消し、広い通路を設けることで、車椅子や歩行器の使用が容易になります。家の中での安全性が高まることで、転倒などの事故を防ぐことも可能です。

また、水回りが使いやすい位置に配置されることで、日常生活がさらに快適になります。

メリット②高齢者や介護を必要とする方への配慮

高齢者や介護を必要とする方のために、通路は広めに、手すりを設置して移動のしやすさに配慮しましょう。こうした配慮によって、安全面が向上し、主体的な生活をサポートしやすくなります。

注意点:温度差や事故防止を考慮した設計の重要性

住まいにおける工夫として、温度差や事故防止を考慮した設計が挙げられます。特に、床暖房や断熱性の高い窓の設置は、室内環境を快適に保つ重要なポイントです。また、風通しや日当たりを意識することで、居住空間の質が向上します。

事故防止のために、滑りにくい床材や適切な照明、手すりの配置などの工夫が必要です。

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バリアフリー住宅を新築する際に利用したい補助金

バリアフリー住宅を新築する際には、さまざまな補助金を利用できるのでうまく活用しましょう。ここでは、バリアフリー住宅を新築する際に利用したい補助金を紹介します。

バリアフリー住宅に適用される補助金

バリアフリーの要件を満たすことで、国や地方自治体の助成を受けられる場合があるので確認してみましょう。

一例として、段差を解消するためのスロープ設置や手すりの取り付けをすれば助成を受けられます。

住宅購入における税控除もあわせて活用

バリアフリー住宅を新築する際には、補助金に加えて住宅購入における税控除も検討してみましょう。特定の条件を満たすことで消費税の軽減措置や固定資産税の優遇措置が可能です。
住宅の購入を検討している場合は、税控除の仕組みについて事前に確認しておくことで、予算計画に反映させることができます。 

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バリアフリー住宅の建築実例

快適に暮らせる住まいを実現するためには、いくつかの工夫が必要です。ここでは、快適に暮らせる住まいを実現するための建築実例を紹介します。

セカンドライフを楽しむバリアフリーの家

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ホワイトのキラテックタイルを採用した建築実例では、バリアフリーにも配慮して、スロープや手すり、大きく開く引き戸などを採用し、ホームエレベーターも備えています。玄関前は、お手入れがしやすいサボテンなどを配した自然石のロックガーデンに仕上げました。

セカンドライフを楽しむバリアフリーの家の建築実例を見る

安心して末永く暮らせるバリアフリーの家

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ご家族がくつろぐLDKはシックなインテリアで落ち着いた印象に仕上げ、ナチュラルなブラウンのフロア、ウォルナットの建具や下がり天井など、木の質感を随所に活かしています。手すりの設置や段差のないフラットなフロアなど、きめ細やかなバリアフリー仕様で安心して暮らせるお住まいを実現しました。

安心して末永く暮らせるバリアフリーの家の建築実例を見る

適度な距離感が心地良いバリアフリー仕様の完全分離型二世帯住宅

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世帯ごとに玄関やフロアを分けた完全分離タイプの二世帯住宅です。1階の和室とセカンドリビングは、お客さまの宿泊や法事の際にも重宝します。段差のないバリアフリー仕様にし、IHのミニキッチンも備えているので、将来も安心、快適に過ごせます。

適度な距離感が心地いいバリアフリー仕様の完全分離型二世帯住宅の建築実例を見る

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バリアフリー設計で理想の家づくりを

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車椅子で快適に生活できるバリアフリー住宅は、すべての人に優しい設計が特徴です。段差をなくし、広い通路やリビングの配置を工夫することで、移動がスムーズになります。間取りの工夫や生活動線を意識して、日常生活の負担を軽減し、家族全員が快適に暮らせる環境を整えましょう。

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