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キッチンの間取り、どう選ぶ?タイプ別の特徴と後悔しない設計ポイントを解説

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【目次】

キッチンの間取り選びは、日々の家事効率だけでなく、住まいの暮らしやすさに直結する大切なポイントです。「毎日使う場所だからこそ使いやすさにこだわりたい」と考える方は多いでしょう。キッチンにはいくつかの種類があり、自分たちのライフスタイルに合う間取りを選ぶことが大切です。

この記事では、キッチンの主なタイプを紹介し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。また、後悔しないための設計ポイントや注意点も紹介しますので、ぜひ理想のキッチンを手に入れるために役立ててください。

キッチンの基本動線を見直して効率的な間取りにしよう

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キッチンは毎日の家事の中心となる場所です。動線が悪いとちょっとした作業でも無駄な動きが増え、ストレスにつながりかねません。ここでは、調理の流れと設備配置のバランスに注目し、効率的な基本動線をつくるポイントを解説します。

調理の手順に沿って設備を配置しよう

食材の準備から片付けまで、キッチンでの作業には一連の流れがあります。

具体的には

1.冷蔵庫で食材を取り出す

2.シンクで洗う

3.作業台で下ごしらえ

4.コンロで加熱

5.盛り付け・配膳

6.片付け

というステップをスムーズにこなせるかどうかが重要です。

まず、冷蔵庫・シンク・コンロの3点は、できるだけ作業の流れに沿った自然な並び順を意識しましょう。シンクとコンロの間には、広々とした作業台(下ごしらえスペース)を確保する必要があります。さらに、料理後の配膳やゴミ捨て、食器洗いといった片付けの動線まで考慮することで、日々の家事負担を大きく減らすことができるでしょう。

ワークトライアングルを意識して効率を高めよう

キッチンの動線設計において、基本となるのが「ワークトライアングル(作業三角形)」です。これは、冷蔵庫・シンク・コンロを三角形の各頂点に見立て、それぞれを適度な距離に配置することを意味します。

三点の合計距離は、360〜600cmにするのが理想的です。さらに、三辺のバランスも大切で、各辺の長さを均等にすると機能性が高まります。

家族でキッチンに立つことが多いご家庭や、回遊動線を取り入れる場合にも、ワークトライアングルを意識した設計により、機能的で快適なキッチンを実現できます。

複数人でもスムーズに使える動線を確保しよう

共働き夫婦や子育て世帯では、複数人でキッチンに立つ機会も多いため、作業手順を意識した間取りが重要です。まず、通路幅は100〜120cm以上確保すると、すれ違いや共同作業がスムーズになります。

また、シンクとコンロを分ける「セパレート型」や、行き止まりがなく移動しやすい「回遊動線」を導入すると、複数人での作業効率が格段に向上し、配膳や片付けもスムーズに行えるでしょう。

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キッチンの間取りタイプは主に5種類

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キッチンの間取りには、主に5つのタイプがあります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

開放感&家族とのコミュニケーション重視の「アイランド型」

キッチンが壁から離れた「島」のように配置されるアイランド型キッチンは、リビングやダイニングと一体化した間取りで採用されるのが一般的です。最大の魅力は、そのスタイリッシュな見た目と、調理中も家族やゲストとの会話が弾むコミュニケーションのしやすさといえます。キッチン周りをぐるりと回遊できるため、配膳や片付け、複数人での同時作業もスムーズです。

一方で、設置には広いスペースを確保する必要があり、オープンな構造ゆえに、油はね・水はねや調理のにおいなどへの対策が欠かせないというデメリットがあります。

おしゃれなアイランドキッチンの間取りとは?レイアウトのポイントや建築実例を紹介

人気の“ちょうどいい”バランスの「ペニンシュラ型」

ペニンシュラ型キッチンは、キッチンの片側が壁に接し、片側が対面カウンターになっています。アイランド型に比べて設置に必要なスペースが少なく、マンションや比較的コンパクトなLDKでも導入しやすいのが特徴です。対面式なのでリビングやダイニングとのつながりを感じられ、開放感を保ちつつ、調理中のコミュニケーションも取りやすくなります。

ただし、片側が壁に固定されているため、アイランド型のような完全な回遊動線はつくれません。動線の自由度はやや制限されるものの、省スペース性と開放感を両立したい場合におすすめの選択肢といえます。

ペニンシュラキッチンとは?間取りや収納のポイントをわかりやすく解説

コンパクトで効率的な「I型」

I型キッチンは、シンク・コンロ・作業スペースが横一列に配置された、シンプルでコンパクトなレイアウトです。最大のメリットは省スペース性と、導入コストが比較的抑えやすい点にあります。壁に沿って設置できるため、リビングやダイニングのスペースを広く確保したい場合に最適です。

一方で、壁に向かって作業する形になることが多く、調理中に家族とのコミュニケーションが取りづらい点はデメリットといえるでしょう。また、食器棚や冷蔵庫をキッチンの横に並べる場合は、移動距離が長くなりやすいことに注意が必要です。

作業スペースが広く、家事がしやすい「L型」

L型キッチンは、シンクとコンロが直角に配置されるため、レイアウトがL字型になります。コーナー部分を有効活用でき、作業スペースや収納スペースを広く確保できるのが大きなメリットです。シンクからコンロへの移動距離が短く、調理中の動線が効率的なため、スムーズに作業を進められます。また、収納を増やしやすい点も魅力です。

ただし、L字のコーナー部分はデッドスペースになりやすいため、引き出し収納や回転式収納を導入するなどの工夫が必要です。また、間取りによってはコーナーでの動きが窮屈に感じられることもあるため、動線を考慮する必要があります。

作業・収納を分けて効率アップできる「Ⅱ型」

Ⅱ型キッチンは、シンクとコンロを壁側と対面側に分けて配置するレイアウトを指します。それぞれの作業台で役割を分けられるため、下ごしらえと加熱調理を別々に行うなど、効率が格段に向上します。複数人での作業にも適しており、作業性が非常に高いのが魅力です。

しかし、それぞれの作業台を行き来するために振り返り動作が必要となり、動線が長くなりがちな点がデメリットとして挙げられます。また、通路幅を含め、ある程度の広さの空間が必要です。

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後悔しないために!キッチンの間取りを成功させるポイント7選

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キッチンの間取りは毎日の家事効率に影響するため、ストレスを感じにくい設計を意識することが重要です。ここからは、後悔しない間取りを実現するために押さえておきたい7つのポイントを紹介します。

作業しやすい動線と広さを確保しよう

キッチンだけでなく、洗面所やパントリー、勝手口など関連スペースとのつながりを考慮しましょう。買い物~収納~調理~配膳~片付けまでの一連の家事動線をスムーズにするには、回遊性や短い移動距離を意識する必要があります。通路幅については、一人なら80cm以上、二人なら100〜120cm以上を確保するのが理想です。

収納は“使いやすさ”と“量”のバランスを意識しよう

キッチンの収納計画では、吊戸棚や引き出しだけでなく、パントリーやゴミ箱の置き場所なども初期段階で設計に組み込むことが大切です。収納物のゾーニングも重要で、「よく使うものは腰から肩の高さ」に、「使用頻度の低いものは上部や奥に配置する」と、無駄な動きが少なく作業効率が格段にアップします。

身長や調理スタイルに合わせた寸法を設定しよう

ワークトップの高さは「身長÷2+5cm」を目安に設定すると、無理のない姿勢で作業でき、腰への負担を軽減します。また、シンクやコンロ、冷蔵庫、家電棚などの配置は、無駄なくスムーズに移動できるかどうかを意識して考えましょう。

冷蔵庫やゴミ箱の配置は“動線の中”で考えよう

使用頻度の高い冷蔵庫は、調理・配膳・後片付けをスムーズにするため、キッチンカウンターから2〜3歩でアクセスできる位置に設置しましょう。また、ゴミ箱は引き出し収納に内蔵したり、パントリー内にゴミ箱専用スペースを確保したりすると、生活感が出ず動線を邪魔することもありません。

設備や家電の動線をシミュレーションしておこう

食洗機やオーブンレンジ、炊飯器などは、扉の開閉や蒸気の排出を考慮して設置場所を決める必要があります。複数の家電を同時に使う場面を想定し、お互いが干渉しない配置や十分な開閉スペースを確保することが、使いやすく効率的なキッチンを実現するポイントです。

におい・油はね・音への配慮を忘れないようにしよう

オープンキッチンでは、調理のにおいや音の広がりを防ぐための対策が必要です。換気扇の位置とパワーは、しっかり検討して選ぶようにしましょう。また、対面型の場合は、リビング・ダイニング側への油はねや水はねを防ぐ必要もあります。オイルガードやサイドパネルなどを設置する場合は、開放感と実用性のバランスを考えて快適なキッチン空間を実現しましょう。

コンセント計画は“今と未来”を見据えて準備しよう

キッチンでは思いのほか多くの電気製品を使用します。電子レンジや炊飯器などの調理家電はもちろん、スマホ充電や掃除機、今後のスマート家電の利用を想定して、必要なコンセントの数と設置場所を考えましょう。特に、アイランド型では床配線が必要になるケースもあるため、施工前にしっかりと確認しておくことが重要です。

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動線の見直しでキッチンはもっと快適になる

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キッチンの使い勝手は、見た目や設備以上に「動線設計」によって大きく左右されます。調理から後片付けまでの流れを意識した設備の配置、ワークトライアングルのバランス、ゴミ箱や家電の収納場所、家族とのすれ違いに配慮した通路幅など、少しの工夫で毎日の家事が格段にラクになるでしょう。新築やリフォームのタイミングで「暮らしに合った動線」をしっかりと見直して、ぜひ後悔のない快適なキッチンを実現してください。

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