住まいづくり・住まい探しの情報ガイド

オーナーさま専用サイト

お役立ちコラム

パナソニック ホームズ トップ > コラム一覧 > 全館空調の電気代は本当に高い?エアコンとの比較・節約のコツ・後悔しない選び方まで解説

全館空調の電気代は本当に高い?エアコンとの比較・節約のコツ・後悔しない選び方まで解説

SU00298-main.jpg

【目次】

全館空調は、季節に関係なく家全体を快適な温度に保てる空調システムとして人気です。しかし、基本的に常時連続運転を想定しているため「通常のエアコンを使った空調に比べて電気代が高いのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本記事では、全館空調の電気代の目安や節約のコツ、エアコンとの比較について詳しく解説します。導入前に知っておきたい全館空調のメリット・デメリットも紹介するので、今後家づくりを検討している方はぜひ参考にしてください。

全館空調とは?

SU00298-01.jpg

まずは、全館空調の仕組みや種類、混同されがちな24時間換気との関係など、全館空調についての基礎知識をわかりやすく解説します。

全館空調の基本的な仕組み

部屋ごとにエアコンなどの空調機器を設置する個別空調に対し、全館空調は1台もしくは数台の空調機で家全体の冷暖房を一括管理する空調システムです。空調機から天井裏などに張り巡らせたダクトを通った空気を各部屋の吹き出し口から給気することで、温度差の少ない快適な住空間を実現する仕組みです。

空調の操作はリモコンやコントローラーで集中管理できるうえ、エアコンの室内機がないので、すっきりとした見た目になる点も魅力です。

全館空調の種類

全館空調には、大きく分けて次の4種類があります。

(1)天井吹き出し型

天井や小屋裏などに設置した専用エアコンから、ダクトを通して各部屋へ送風するタイプ

(2)床下冷暖房型

断熱した床下に冷暖気を蓄え、そこからダクトなどを通して家全体を適温に保つタイプ

(3)壁掛けエアコン型

1台もしくは複数の壁掛けエアコンを設置し、その冷暖気をダクトなどを通して各部屋へ届けるタイプ

(4)輻射式

室外機で生成した冷温水を使って冷やしたり温めたりしたパネルの輻射熱を利用して、家全体を適温に保つタイプ

種類ごとに特徴や初期費用が異なりますが、ハウスメーカーの場合、会社ごとに選択できる全館空調の種類が決まっている場合もあります。ハウスメーカーで全館空調を検討する場合は、あらかじめ確認しておきましょう。

全館空調と24時間換気システムとの関係

全館空調とともに、家づくりにおいてよく出てくるのが「24時間換気システム」です。

2003年以降、すべての新築住宅に「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。これにより、新鮮な外気を取り込みつつ、室内の汚れた空気を排出しています。

参照:国土交通省快適で健康的な住宅で暮らすためにシックハウス対策のための規制導入

改正建築基準法は平成15年7月1日に施行されました。

 

「24時間換気システム」はあくまで換気を行うもので、冷暖房の機能はありません。「24時間換気システム」と全館空調を併用することで、家の中の空気をきれいで快適な温度に保つことができます。全館空調の中には「24時間換気システム」を統合して、換気と冷暖房の機能を持つものもあります。

全館空調.png

全館空調の電気代はいくら?エアコンと徹底比較

全館空調の仕組みがわかったところで、本題の電気代についてみていきましょう。

ここでは、全館空調の月額や年間の電気代の目安、通常のエアコンとの比較、地域や季節による差、費用を左右する要因について詳しく解説します。

全館空調の電気代の目安

全館空調にかかる電気代は使用状況や地域によって差があるので、あくまで目安になりますが、月に1万〜3万円程度、年間10万〜40万円程度です。この費用には、冷暖房だけでなく、換気などの空調全体の運転コストが含まれています。

なお、最近では省エネ性能の高いシステムを導入したり、ZEH(ゼッチ)と組み合わせたりすることで、目安より低コストに抑えられるケースも増えているので、導入を検討する際は事前によく確認しておきましょう。

エアコンと全館空調の電気代を比較

全館空調は連続運転が基本のため、エアコンを使った個別空調に比べ、電気代が一見高く見えがちです。ただし、以下のような違いがあるため「全館空調は電気代が高い」とは一概にいえません。

項目

一般的なエアコン

全館空調

管理する範囲

部屋単位

家全体

快適性

部屋ごとに温度差が出やすい

部屋ごとの温度差が少ない

電気代

部分的には安く感じる

全体管理で効率化しやすい

操作の手間

複数台の操作が必要

一括制御でラク

短期的に見ると、エアコンによる個別空調のほうが安く済むケースもあります。一方で、快適性やメンテナンスの手間、省エネ性などを含めたトータルコストで考えると、全館空調に軍配が上がるケースもあります。

地域・季節ごとの電気代の差

全館空調の電気代は、住んでいる地域の気候や季節によっても大きく変動します。

たとえば、寒冷地に住んでいる場合、冬場は暖房運転が長時間必要になるため、電気代が月額4万円前後になるケースもあります。反対に夏の暑さが厳しい地域は、夏場の冷房負荷が高まるため、通常の約1.2〜1.5倍にあたる、月額2万円程度の電気代を見込まなければなりません。

一方、比較的温暖な地域や、春・秋などの気候の良い季節であれば、月額8,000円〜1万2,000円程度で済むケースもあります。

同じ地域でも季節によって冷暖房の使用時間が異なりますが、一般的に暖房期の消費電力が大きくなりやすく、電気代も「夏<冬」の傾向にあります。よって、先述のとおり、特に寒冷地で電気代が高額になる傾向にあります。

電気代に影響する要因

全館空調の電気代は、気候や季節だけでなく、住宅性能や使い方にも大きく左右されます。主な変動要因と特徴についてみてみましょう。

変動要因

電気代の傾向

建物の広さ

建物が広いほど空調の範囲が増え、電気代も高くなる

断熱性・気密性

性能が高いほど外気の影響を受けにくくなり、電気代を抑えやすくなる

生活スタイル

日中の在宅時間が長い家庭ほど、電気代は高くなる

設定温度・利用時間

低温・高温設定で長時間使うと、電気代が高くなる

太陽光発電の有無

太陽光発電による自家消費分を利用することで、電気代負担を大幅に節約できる可能性がある

上記の要素を踏まえたうえで、ライフスタイルに合った使い方をすることが、全館空調にかかる電気代の最適化につながります。

全館空調.png

全館空調のメリット・デメリット

全館空調には多くのメリットがある反面、気をつけるべきデメリットも存在します。メリット・デメリット両面を比較したうえで、自分たちの家に合うかどうか見極めることが大切です。

メリット

全館空調のメリットとして挙げられるのは次のような点です。

  • 快適な室温と清潔な空気を年中維持できる
  • 室内の温度差が小さく、ヒートショックや室内熱中症のリスクを軽減できる
  • 個別にエアコンを設置しなくて良いので見た目がすっきりし、間取りの自由度も上がる
  • 使用条件によっては省エネ性が上がる

デメリット

一方、全館空調には次のようなデメリットもあるので、慎重に検討する必要があります。特に、家づくりにかかる初期費用がアップする点や、故障時の影響が大きい点などに注意しなければいけません。

  • 個別空調に比べて初期費用やメンテナンスコストが高くなりやすい
  • 故障すると、家全体の空調が止まってしまう
  • 部屋ごとの温度調整が難しい場合もある
    全館空調.png

全館空調の電気代を抑えるための5つのポイント

全館空調にかかる電気代を抑えつつ快適な室内環境を保つには、次の5つのポイントを踏まえた設計・運用を心がけましょう。

気密性・断熱性を高めた家づくりにする

全館空調は、家全体を一体的な空間として空調する仕組みのため、外気の影響を受けにくい構造にすることが大切です。

気密性や断熱性が低いと、室内外の熱の出入りが大きくなり、冷暖房効率が落ちてしまいます。高性能な断熱材や高断熱窓サッシを採用し、外気や熱の入りにくい高気密・高断熱の家にすることで、全館空調による効果を最大化でき、電気代の節約にもつながるでしょう。

適切なダクト設計で余分な抵抗を避ける

冷暖気をダクトで各部屋へ送るタイプの全館空調では、空気の流れをスムーズにする配管設計も、電気代節約につながる重要なポイントです。

ダクトが長すぎたり曲がりくねっていたりすると、送風時に余計なエネルギーが必要となり、冷暖房効率が下がってしまいます。ダクトの経路がなるべく効率的になるよう設計し、空気抵抗を小さくすれば、電気代を抑えつつ快適性を実現することが可能です。

風量設定は自動運転を活用する

近年の全館空調システムは、外気温や室温をセンサーで感知し、自動で最適な風量を調整する機能を備えたものが多くなっています。風量を常に「強」や「弱」に設定するのではなく、こうした最新機能を上手に活用することで、電力のムダな消費を防ぐことができます。

特に、日中や外出時などは「自動運転モード」に切り替えることで、電気代を効果的に抑えられるでしょう。

運転停止を上手に取り入れる

全館空調は連続運転が基本とされますが、必要に応じて運転を停止したり、部分コントロールを利用したりするのも電気代節約のコツです。

旅行や帰省など長期に家を空ける場合は、運転を停止した方が電気代の節約につながる場合があります。また、部屋ごとに温度を調整する機能がある場合は、あまり使わない部屋の空調を弱めることで電気代を節約することができます。

時間帯別の電気料金プランを活用する

電力会社によっては、電力需要の小さい夜間の電気代が安くなる「時間帯別プラン」を提供しているところもあります。

全館空調を導入する場合、深夜に稼働を増やして日中の室温を安定させるような使い方であれば、時間帯別プランによって大きな節約効果が見込めるでしょう。

さらに、太陽光発電システムと蓄電池を設置すれば、日中は自家発電分を空調に利用し、夜間は割安な電気料金で運転することも可能です。

全館空調.png

全館空調に関するよくある質問(FAQ)

最後に、全館空調に関してよく寄せられる質問について、わかりやすくお答えしましょう。

エアコンと全館空調、どちらがおすすめ?

どちらを選ぶべきかは、家の間取りや性能、ご家族のライフスタイルによって異なります。

エアコンによる個別空調は、初期費用を抑えられ、部屋ごとの温度管理がしやすいというメリットがあります。一方、全館空調は、家全体の室内環境が快適になり、温度差が小さくなるほか、見た目がすっきりとする点がメリットです。

高気密・高断熱な新築住宅であれば、全館空調が有力な選択肢となります。一方、中古住宅に後付けするケースや、新築でも部屋ごとの温度調整を重視するケースなどでは、個別空調のほうが適しているかもしれません。

全館空調の設定温度の目安は?

快適性と省エネ性を両立できる、全館空調の設定温度の目安は次のとおりです。

  • 冷房設定温度:26〜28℃
  • 暖房設定温度:20〜22℃

ただし、湿度によっても体感温度は変わります。湿度を夏は50〜60%、冬は40〜50%程度になるよう管理することで、必要以上に設定温度を上げ下げすることなく使えるでしょう。

外出時や就寝時は、スケジュール運転を活用するのがおすすめです。設定温度は冷房で28℃程度、暖房で18〜20℃を目安にしましょう。

全館空調のメンテナンス費用はどのくらい?

全館空調の種類によって変わってくるので一概にいくらとは言えませんが、定期点検、部品交換など、ある程度の費用が必要になります。導入する際には、初期費用だけでなく、メンテナンスの頻度やかかる費用についてもよく確認しておきましょう。保証やアフターサポート体制も重要なポイントです。

全館空調.png

全館空調は「住宅性能 × 使い方」で電気代が変わる

SU00291-01.jpg

全館空調は「電気代が高い」と思われがちですが、実際には、住宅性能や空調の使い方次第でコストは大きく変わります。冷暖房効率の上がる設計や設備選びを行うとともに、ライフスタイルに合わせた適切な運用を心がければ、快適な環境を保ちながら、電気代を低く抑えることは十分可能です。

特に意識したいのが、高気密・高断熱の家づくりとセットで導入することです。今後家づくりやリフォームを考えている方は、住宅性能との相性やライフスタイルとのバランスも踏まえて、全館空調を導入するかどうかを検討しましょう。

パナソニック ホームズの全館空調「エアロハス」ご採用者さまのインタビュー動画はこちら

パナソニック ホームズの全館空調「エアロハス」はこちら

 

▼関連する記事

全館空調とは?メリット・デメリットや注意点、建築実例を紹介

全館空調と床暖房はどっちがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを解説

全館空調の導入で後悔することはある?メリット・デメリットや対策を徹底解説 

床下暖房とは?全館空調との違いやしくみなど後悔しないための知識を解説

全館空調はやめたほうがよい?通常のエアコンとの違いやメリット・デメリットを解説

全館空調の価格相場はどれくらい?メリット・デメリットも紹介

防犯に強い家とは?狙われにくい間取りやポイントを紹介

家の中での熱中症対策!熱中症予防の対策ポイントを紹介

部屋の花粉症対策はどうする?家の中の掃除や除去方法などを紹介

新築一戸建てで太陽光発電は設置するべき?メリット・デメリットや費用について紹介

新築一戸建ての住宅におすすめな暖房設備とは?特徴や種類、選び方のポイントを紹介

パッシブデザインとは?メリット・デメリットを紹介

新築でも結露が出る?原因と家づくりで後悔しないための5つの工夫

一戸建ての防犯対策7選|空き巣から家族を守る家づくりのポイント

高性能住宅は快適さで選ぶ!冬暖かく夏涼しい家の性能・費用・後悔しない見極め方

レジリエンス住宅とは?災害に強い家づくりのポイントと後悔しないための備えを解説

全館空調.png

シェアする

コラム検索

# ジャンル

# テーマ

新着コラム

パナソニックホームズ創業60周特設サイト いい毎日を、つなぐため。

公式SNS

パナソニック ホームズの事業紹介

注文住宅

分譲住宅・マンション

賃貸住宅経営

土地活用

リフォーム

中古住宅売買

企業情報

公式SNS

パナソニック ホームズは、未来志向のまちづくりと豊かな地域社会の実現を目指す
プライム ライフ テクノロジーズ株式会社(PLT)のグループ会社です。