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【保存版】注文住宅のコンセント計画!部屋別の数・位置の目安と後悔しないコツを解説

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【目次】

注文住宅を建てた方からよく聞かれるのが「コンセントの数や位置の失敗」です。「想像よりも足りなかった」「家具に隠れて使えない」「延長コードだらけになった」など、実際に生活してから不便さに気づく方も少なくありません。不便さを解消するための追加工事には、余計な費用や手間がかかります。

本記事では、注文住宅で後悔しないためのコンセント計画について、基本的な考え方から部屋別の配置目安まで詳しく解説します。よくある失敗例や対策、将来を見据えた設計のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

注文住宅でコンセント計画が重要な理由とは?

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コンセントは見た目や収納などの設計と比べて後回しにされることが多い傾向にありますが、生活のしやすさを大きく左右する重要な要素のため、十分に検討することが大切です。

ここでは、注文住宅でコンセント計画が重要な理由を紹介します。

後から増設が難しく、コストがかかるため

コンセントの配置を後から変更する場合、壁や床を壊して配線をやり直す必要があります。

特に、屋外や水まわりなどの防水・防湿処理が必要な場所では、後付けが大がかりな工事になり、工事費用が数十万円〜数百万円ほどになるケースも珍しくありません。

だからこそ、最初から生活動線や使用シーンをしっかり想定し、必要な場所・数をよく検討してコンセントを設置することが重要です。

家具・家電の配置と直結するため

コンセントの位置は「家具や家電をどこに配置するか」で決まります。たとえば、ソファやベッドでコンセントが隠れてしまうと使えなくなり、延長コードに頼るしかありません。

基本的に、テレビや冷蔵庫は背面に設けた専用のコンセントにつなげるため、あらかじめレイアウトを考慮しておく必要があります。掃除機やスマートフォンを充電する場所など、日常的に使用するシーンを想定して計画しましょう。

暮らしの快適性・安全性・デザイン性に影響するため

必要な場所にコンセントが設けられていれば、家事や日常動作をスムーズに行えます。たとえば、調理中に家電も使える、洗面所でドライヤーと電動歯ブラシを同時に使えるなど、快適さを実感できるでしょう。

また、延長コードが少なくなれば、見た目もスッキリするだけでなく、足元の安全性も高まります。デザイン性を重視する注文住宅だからこそ、コンセントの配置も空間全体の印象に影響を与える要素として計画することが大切です。

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コンセントの基本知識

ここでは、注文住宅で知っておきたいコンセントの基礎知識を解説します。設置高さの基準から用途別の種類まで、設計段階で役立つ情報をまとめました。

一般的なコンセントの高さの基準

標準的なコンセントの高さは床から25〜30cmです。リビングや寝室など、多くの居室で採用されています。

ただし、すべての空間で同じ基準が適しているとは限りません。キッチンや洗面台まわりのように、立った状態で家電を操作する場所では、100〜110cmほどの高さに設置することで、調理や身支度をスムーズに行えます。

また、パソコンやプリンターなどを設置するワークスペースでは、机上での使いやすさを考えて60〜70cm程度の高さに設置するのがいいでしょう。

コンセントの種類と特徴

注文住宅では、用途に応じてさまざまなタイプのコンセントを選べます。代表的なものは以下のとおりです。

コンセントの種類

特徴

アース付き/200V対応

冷蔵庫やエアコンなど高出力家電には欠かせないタイプ。消費電力が大きい家電を安全に使うためには、専用回路とアース付きコンセントを備えるのが基本。

USB付き・マルチタイプ

スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなど小型家電を直接充電できる便利なコンセント。アダプターを差す必要がなく、ベッドサイドやリビングのテーブル付近に設置すると日常的に活用できる。

床用・家具内蔵タイプ

テーブル下やリビング中央に設けるタイプ。ホットプレートやノートパソコンの使用時にも配線が邪魔にならず、空間をすっきり見せられる。家具内蔵型はデザイン性も高く、インテリアを崩さないのが魅力。

屋外用・防水タイプ

庭の照明、防犯カメラ、電動工具、高圧洗浄機など、屋外で使用する電源として役立つ。EV車の充電用コンセントとしても必須であり、将来のライフスタイルを見据えて早めに検討しておくと安心。

生活環境や家族設計、将来性を考慮し、家庭に合ったコンセントを活用しましょう。

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コンセント配置で後悔しやすい失敗例と対策

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適切なコンセントの位置や数を設計段階で判断するのは難しく、暮らし始めてから「もっとこうしておけばよかった」と後悔するケースも珍しくありません。

ここでは、実際によくある5つの失敗パターンと、それぞれの対策を解説します。

【失敗例①】必要な場所にコンセントが足りない

コンセント配置で後悔しやすいのは、掃除機を使うのに延長コードが必須になったり、口数が足りずドライヤーと電動歯ブラシを同時に使えなかったりすることなどです。

対策として、部屋ごとに使用する家電をリストアップし、同時使用の可能性まで考慮して必要数を把握しておきましょう。

【失敗例②】家具で隠れて使えない

ベッドや大型の収納家具を配置し「コンセントがまったく見えず使えない」というケースも少なくありません。

失敗を避けるためには、図面上で家具の配置を事前にシミュレーションし、必要に応じてコンセントの位置をずらす・高さを調整するなどの工夫を施すことが大切です。

【失敗例③】掃除機のコードが届かない

コード付き掃除機を使う場合は、廊下にコンセントがないと不便です。特に、階段の掃除は延長コードが必須となり、差込口が足りない場合は負担に感じてしまうかもしれません。

対策として、1階と2階それぞれの廊下に1〜2箇所ずつ、さらに階段の踊り場付近にもコンセントを設置しておくと便利です。

【失敗例④】テレビまわりが延長コードだらけになる

テレビ周辺にゲーム機やルーター、録画機器などを集中させた結果、口数が足りず延長コードだらけになってしまうケースもあります。

このような失敗を避けるためには、テレビ背面に2〜3箇所(4〜6口)のコンセントを設けておくのがおすすめです。また、消費電力の大きい家電が集まる場合は、専用回路を設けておくと安心です。

【失敗例⑤】屋外や収納スペースの電源を忘れる

庭をライトアップしたいのに電源がなく工事が必要になったり、収納スペースで掃除機を充電できず不便を感じたりするケースも少なくありません。

対策として、屋外照明・防犯設備・収納内の家電など、実際の暮らしをイメージして家電をリストアップし、設計段階で電源を確保しておくことが大切です。

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【部屋別】今の暮らしを快適にするコンセント配置・数のポイント

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コンセントの数や位置は、暮らしやすさに直結する要素です。ここでは、リビングやキッチン、洗面所、寝室などの部屋ごとに、コンセントの必要数と適切な位置を解説します。

リビング・ダイニング

家族が長時間過ごすリビング・ダイニングは、テレビやインターネット機器専用のコンセント回路に加え、掃除機や加湿器といった日常家電用の壁コンセントも欠かせません。

さらに、ホットプレートを使う食事やノートPC・スマートスピーカーを使うシーンを想定し、ダイニング周辺にも電源を用意しましょう。床用コンセントを採用すると、配線が邪魔にならず見た目もスッキリします。

【コンセント数の目安】

  • 6〜8畳:3〜4箇所(6〜8口)
  • 10畳以上:5〜6箇所(10〜12口)

※AV機器や調理家電が多い家庭ではさらに追加を検討

キッチン

電子レンジや炊飯器、オーブントースターなどを使用するカップボードには、複数口のコンセントを確保しましょう。作業台やアイランドキッチンには、ハンドミキサーやコーヒーメーカーなど、小型家電用のコンセントがあると便利です。

冷蔵庫・食洗機・オーブンレンジなどの消費電力が大きい家電には、専用回路を割り当てるのが基本です。一つの回路にまとめると、ブレーカーが落ちやすくなるため注意する必要があります。

また、ホームベーカリーやエアフライヤー、IH調理器など、将来的に導入する可能性のある家電も考慮して、余裕を持ったコンセント計画を立てておくと安心です。

【コンセント数の目安】

  • カップボード側3〜4箇所(6〜8口)
  • 作業台/アイランド1〜2箇所(2〜4口)

寝室・子ども部屋

寝室・子ども部屋では、ベッドサイドに照明やスマホ充電用のコンセント設置が欠かせません。延長コードに頼らなくても、寝る前の読書やスマホ充電が快適に行えます。

また、学習机やテレワーク用のデスク周辺には、パソコン・プリンター・照明を同時に使えるよう複数のコンセントを確保しておきましょう。

空気清浄機や加湿器など、常設する家電の使用も考慮すれば、必要な数はさらに増えます。将来的にオンライン授業や電子機器の利用が増えることも想定し、余裕を持った計画を立てましょう。

【コンセント数の目安】

  • 6畳:3〜4箇所(6〜8口)
  • 8畳:4〜5箇所(8〜10口)

洗面所・脱衣所・トイレ

洗面所や脱衣所は家電を多用する場所のため、複数口のコンセントと専用回路の確保が必須です。

洗面台周辺では、ドライヤーや電動歯ブラシ、シェーバーなどを同時に使うことを考慮して、2口以上のコンセントを配置しておくと便利です。洗濯機や乾燥機は消費電力が大きいため、必ず専用回路を割り当てましょう。

脱衣所には、冬のヒーターや夏の除湿機用の電源を確保しておくと、季節ごとの快適さが向上します。トイレでは温水洗浄便座用のコンセントに加え、空気清浄機や小型ヒーター、収納内の照明などを将来的に使う可能性を考慮して、予備のコンセントを設けておくと安心です。

【コンセント数の目安】

  • 洗面台周り2〜3箇所(4〜6口)
  • 脱衣所1〜2箇所(2〜4口)
  • トイレ1〜2箇所(2〜4口)

玄関・廊下・階段

廊下や階段は、掃除機を使いやすいように1〜2箇所ずつコンセントを配置しておくと安心です。特に階段掃除では、電源の有無が快適さに直結するため、踊り場にも設置しましょう。

玄関には、宅配ボックスの電源や、電動自転車のバッテリー充電用コンセントを確保しておくと便利です。さらに、ロボット掃除機を充電するための専用スペースと電源を設けておくと、生活動線がスムーズになり、毎日の掃除も快適になります。

【コンセント数の目安】

  • 玄関1〜2箇所
  • 廊下(各階1〜2箇所)
  • 階段/踊り場1箇所

屋外

駐車場や庭では、高圧洗浄機や電動工具の使用、屋外照明や防犯カメラを設置するための電源が必要です。また、バーベキューや季節のイルミネーションなど、屋外イベントでも活用できるため、あらかじめ計画しておくと安心です。

なお、将来的にEV(電気自動車)を導入する可能性を見据えて、充電用の専用コンセントを確保しておくと、暮らしの幅が広がります。

【コンセント数の目安】

  • 外壁(前庭・裏庭)各1〜2箇所(計2〜4箇所)
  • 駐車場1〜2箇所共通.png

長く快適に暮らす!将来を見据えたコンセント計画の考え方

注文住宅を建てる際には、現在だけでなく10年後、20年後の生活にも対応できるよう、将来を見越したコンセント計画が欠かせません。

ここでは、子育て・在宅ワーク・高齢期など、ライフステージごとの視点で考えるべきポイントを解説します。

子どもの成長に合わせて使えるコンセントを確保する

子どもが成長するにつれて、学習机・パソコン・ゲーム機・スマートフォンなど、使用する機器が増加します。小さいうちは必要性を感じにくくても、中学・高校に進学する頃に、電源不足を実感する場面が増えていくはずです。

そのため、ベッドサイドや学習机周辺には余裕をもって複数のコンセントを設置するのが大切です。将来の用途変更にも対応できるよう1〜2箇所の予備を確保し、延長コードに頼らず安全に使える環境を整えましょう。

在宅ワークや趣味に便利なコンセントを用意する

テレワークや趣味のスペースでは、パソコン・プリンター・モニター・照明など、同時に必要となる機器が多くなりがちです。そのため、机まわりには最低でも2〜3箇所(4〜6口)を目安に確保するのがおすすめです。

さらに、インターネット環境を安定させるためにLAN配線も含めて準備しておくことで快適に過ごせる空間に仕上がります。後から書斎や趣味部屋を新たに設ける場合に備え、あらかじめ配線やコンセントを整えておくことが大切です。

高齢期や介護を見据えた安心のコンセント設計にする

年齢を重ねると、しゃがんだり立ち上がったりする動作が負担になることが多くなります。そのため、通常より10〜20cm高めとなる40〜50cm程度の位置にコンセントを設置するのがおすすめです。

介護用ベッドや医療機器を利用する可能性もあるため、寝室には複数のコンセントと専用回路を確保しておきましょう。さらに、廊下やトイレ、脱衣所などにも必要な数を配置しておくことで、バリアフリーで安全な暮らしにつながります。

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後悔しないコンセント計画は「数・位置・将来性」がポイント!

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注文住宅のコンセント計画では、何よりも数と位置を生活シーンに合わせて考えることが重要です。リビング・キッチン・寝室など、部屋ごとに使う家電や行動パターンを考慮し、よくある失敗を避ける工夫を取り入れましょう。

ポイントは「部屋ごとの必要数」+「将来の変化に備えた余裕」です。この視点を取り入れてコンセント設計を計画すれば、延長コードに頼らない快適で安心な暮らしを実現できます。

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