住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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2023年11月21日
パナソニック ホームズ株式会社の「くらし研究室」は、風邪やインフルエンザなどの感染症が蔓延しやすい冬の季節の、住まいにおける空気環境への意識や対策について生活者に伺う『室内の空気環境に関する調査』を2023年11月に実施しました。
同調査の結果、生活者の8割以上は「家で感染症対策をしたい」意向があること、また、その対策として7割以上が「手洗い・うがい」と「換気」をしており、大きな割合を占めることが分かりました。また、「換気」の具体的な方法について聞いたところ、「窓を開ける」が約8割で最も多く、次いで「トイレと浴室の換気扇を常時回している」が約3割で続いており、窓開け換気が圧倒的に多い結果となりました。
一方、厚生労働省は、ウイルス対策に有効としている換気方法として、「30分に一回以上、数分間程度、窓を全開する」(建築基準法での必要換気量の4倍に相当)ことを推奨しています。※1
今回の当社調査で、この推奨基準を知っている人は27.1%に留まり、多くの人には知られていないことが分かりました。さらに、「窓開け換気」をしている人の中でも、厚生労働省の推奨基準で換気を行っている人はわずか13.0%しかいないことが分かりました。推奨基準での窓開け換気が難しい理由としては、外の冷気が入ることによる寒さ(室内の温度低下)や冷暖房機器の運転増加に伴う光熱費増加への懸念、窓開閉の煩わしさ等が影響していることが伺えました。
今回の調査により、換気が感染対策に重要であることは認知されているものの、感染対策として有効なレベルでの窓開け換気※1が実生活で普及することには、生活者の意識課題があることが分かりました。
当社は、窓開け換気が難しい場合においても、住まいで可能な対策として、以下の二つが重要と考えています。一つ目は、ウイルスの室内への持ち込みを未然に防ぐこと。例えば、ウイルスの侵入を玄関から洗面室までに留める動線計画等です。二つ目は、換気不足を補完する工夫。具体的には換気に加え、ウイルス捕集に有効なフィルターでの室内循環を併用して換気不足を補うことが有効で※2、部屋単体はもちろん、住宅全体での対策にも必要と考えます。
当社は、創業以来60年にわたり、換気を中心とした空気質の向上にこだわり、健康快適な暮らしの実現に向けた研究・開発に取り組んでいます。「くらし研究室」は、生活者の声に耳を傾けながら、時代の変化、くらし方や価値観の変化を読み解き、今後もより良い住まいの提案に繋げてまいります。
https://homes.panasonic.com/kurashi-lab/
https://homes.panasonic.com/company/news/release/2023/0825.html
https://homes.panasonic.com/company/news/release/2023/1109.html