住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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埼⽟県さいたま市 住𠮷さんご家族
二世帯住宅で新しい幸せを手に入れたとおっしゃる、多趣味で活動的なご主人のご両親(60代)、人が集まる広いリビングとバルコニーにこだわったご主人と奥さま(30代)、幼稚園に通うご長女(3歳)、産まれて7ヶ月のご次女。さらに愛犬とくらす、6人+1匹のご家族です。
20年以上前からご主人の実家で計画のあった土地区画整理事業がいよいよ本格化したのをきっかけに、二世帯同居を前提として家づくりを開始。
土地区画整理事業をきっかけに、家づくりを始められたそうですね。
ご主人もともと20年以上前から土地区画整理事業の計画自体はあったのですが、2010年の7月に事業が具体的に動き始め、両親のくらしていた実家が道路になるということがわかりました。そこで本格的に家づくりを考え始めたんです。提供した土地の代替となる土地(換地)は、元の実家から徒歩1分程度の場所。ここなら幼い頃から住み慣れた感覚を大切にくらせると思い、家づくりを始めました。
建築会社はどのように選ばれたのでしょうか?
ご主人父の高校の同級生が電気店を経営していた関係で、パナソニック ホームズを紹介されていたんです。その後いくつか住宅展示場もまわりましたが、お願いするならパナソニック ホームズにと最初からほぼ決めていました。栃木県にある妻の実家が、ちょうど1年ほど先にパナソニック ホームズで建て替えをして、満足しているのを聞いていまして。いわばパナソニック ホームズの住まいづくりの先輩ですね。おかげでアドバイスをもらいながら家づくりができました。
奥さま家づくり全体の流れを把握できたのもすごくよかったですね。実家の建て替えを見ていて、後悔のない住まいにするには「建てる前のタイミングで、言いたいことはしっかり伝える」のが重要だということを学べました。
事前の話し合いが大切だと気付かれたわけですね。
そのことを意識してご自身の家づくりに臨めたのはよかったですね。
奥さま家族にも住宅メーカーにも「今ここで言いたいことをすべて言っておかないと」という意識をもって話し合いに参加していましたね。
そもそも二世帯住宅にしようと思ったきっかけは?
奥さま結婚してからずっと主人の実家の近くに住んでいて交流もあり、いずれは一緒にくらそうと主人とも話していたんです。ゆくゆく仕事に復帰することを考えても、子どもの面倒をみてもらえたりですとか、義父母との同居には助かる面が多いだろうと、上の子ができた頃から感じていました。そんな折に土地区画整理事業が本格化したことが、ちょうどよいきっかけになりました。
お母さま私自身もずっと仕事をしてきたので、子育てしながら働く母親の気持ちはよくわかるんです。お互いすぐに行き来できて、家事でも育児でも、ちょっと手を借りたいときには気軽に協力しあえる。そんな関係があると心強いだろうと感じていました。
二世帯住宅とひと口に言っても、生活空間の共有のしかたはさまざまです。
住𠮷さんのお宅は、1階が親世帯、2・3階が子世帯というように分離されたんですね。
ご主人親世帯と子世帯とでは食事や入浴などをする時間帯が異なることも多いですし、生活のリズムが違う。キッチンや浴室をはじめ、日々の生活を営む空間はそれぞれ独立して設けておいたほうが、余計な遠慮やストレスを感じることなく、くらしやすいだろうと思いました。ちょうどパナソニック ホームズの営業担当の方も、ご主人のご両親と奥さまという、私たちとまったく同じ同居スタイルで二世帯住宅を建てられていて。空間の一部を共有しつつ、独立した世帯を構えるくらしに満足されているというお話を聞きました。やはり実際の経験者の言葉は参考になりますね。
玄関まですべてを別々にされる二世帯住宅もありますが、
住𠮷さんのお宅は玄関をひとつになさっています。
お母さま玄関まで別にしてしまうと、せっかく一緒にくらしているのにお互いの気配を感じられないですし、二世帯とも留守にするときは2つの玄関を心配しなければいけないという防犯上の不安もありました。
奥さま独立した空間でそれぞれ気兼ねなくくらしながらも、2階の大きなリビングには二世帯みんなが気軽に集まってきてふれあったり、手伝ったりできるような家にしたいと考えたんです。
お母さま例えば息子夫婦とは起きる時間が違うから朝ごはんは別々に食べるけれど、2階から上の子の泣き声が聞こえてきたら私が行ってあやしてあげれば、その間ママが助かる、とかね。相手の状況に合わせて、そっとしておくこともそれとなく手伝うこともできるでしょう。
このあたりには同じように二世帯住宅にしたお宅も多いんだけど、ほとんど皆さん玄関まで2つに分けているのよね。でもそれだとこうはいかないわよねぇ。
奥さまそれからこれは実際に住んでみて気づいたメリットなんですが、玄関がひとつだと、どちらかが留守にしていても郵便物などを受け取っておいてもらえる。すごく便利です。
それぞれの世帯のプライベートは保ちながらも、
気軽にふれあったり行き来できたりする空間を残しておく。
そんな住まいづくりをすることが、二世帯住宅の満足度につながりそうですね。
実際の家づくりはどのようにスタートされたのでしょうか?
ご主人最初は家族全員で、それぞれ住まいに対する自分の希望を口にすることから始めました。夫婦や家族とはいえ、それぞれ異なる価値観を持った大人なので、一緒にくらすからにはお互いが何を求めているのか、まずは知る必要があると思いました。
お母さまみんなそれぞれ趣味も違うし、各々がプライベートな空間を欲しがる傾向にあったので、まずは全員の希望を洗い出して、どれを採用してどれを不採用にするか話し合って決めることにしたんです。
ご主人妻と私の希望は、広いリビング・ダイニングでした。親戚も同じ町内に住んでいて、以前はよく実家の駐車場を利用してバーベキューなどを楽しんでいたんです。20人ぐらいが集まるので、バルコニーとつなげて広い空間が作れればいいなと。それから私の書斎。家族からは反対されましたが、どんなに狭くなってもいいから欲しいと訴えました(笑)。
家族や親戚で集まれる広いリビング・ダイニングは、皆さま共通のご要望だったということですね。
その他のご希望は?
お父さま私たちの世帯では犬を飼っているので、1階はリビングとウッドデッキをつなげたいということと、私が趣味で蕎麦打ちをするので、蕎麦が打てる大きくて頑丈なテーブルが欲しいというのが希望でした。それから、長男の弟家族が遊びに来ることもあるので、気兼ねなく泊まれる和室があるといいということも伝えました。
お母さま本当は、ホームシアターが欲しかったのよね。
お父さまそうなんです。でも予算の面から他の家族に反対されまして…。大きめのテレビを置くことであきらめました(笑)。
最終的にはどうやってご家族のご意見をまとめられたのでしょうか。
お父さまパナソニック ホームズの営業担当の方や設計士の方に間に入っていただいて、最終的にうまく着地できました。打ち合わせには毎回、家族全員で出向いて。設計の方は苦労されたんじゃないでしょうか、私たちが言いたい放題だったので(笑)。でも、納得いくまで何度も打ち合わせを繰り返したおかげで、できあがりは思っていた以上。とても満足のいく住まいが完成しました。
はじめから3階建てになさるつもりだったのですか?
ご主人いえいえ、実家も2階建てでしたし。でも家族全員が希望を挙げたら、とても2フロアには収まらないということになって(笑)、3階建てのプランを提案されました。お陰で家族全員の希望がゆとりをもって実現できたと思います。
これから一緒にくらす家族だからこそ、お互いがどんなくらしを求めているのか、
徹底的に話し合って理解を深められた住𠮷さん。
お陰でその後の検討や取捨選択がスムーズにすすめられたと言えそうですね。
家づくりではどんなことに配慮されましたか?
お母さまなんといっても収納です。二世帯住宅は収納が少なくなりがちと聞いていましたし、とくに私たちの世帯は2階建てから1階分のスペースに移り住むわけですから、あふれるモノをどううまく収められるかが重要。おかげで我が家は収納天国と呼べるほど、収納スペースが多いんです。私の嫁入り道具だったタンスも入っちゃうぐらい大きなクローゼットもあるから、扉を閉めれば部屋がスッキリ、広くなります。和室にはお客さま用の布団や、アイロンをしまえる押入れを。使う場所に使うものを収納できるから、すごく使いやすいんですよ。
奥さま小さな子ども連れの友人たちが遊びに来るので、2階のトイレは子どもとお母さんが一緒に入れるようにスペースを広くとるなど、使う人を考えた家づくりも心がけました。
建築中に印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください。
お母さま元の実家から近いものですから、建築中はほぼ毎日工事現場へ足を運んで、住まいができあがっていく様子を見るのが楽しみでした。
そうすると現場の方がいろいろと提案もしてくださるんです。たとえば「1階のトイレにこんな収納を付けましょうか?」とか。私も考えて「ここだったら収納よりも、趣味の作品を飾れるようにちょっとした棚が欲しいわ」とオーダー。おかげでトイレが小さなギャラリーのような、素敵な空間になりました。
実際に生活するときにあると便利な細やかな工夫をプラスして、私たちのくらしをよりよくしようと考えてくださっているのが伝わってきて、とてもうれしかったですね。
ご新居の住み心地はいかがですか?
お母さま前の家と比べて、今の住まいはとても暖かいです。湯たんぽもストーブもガウンも必要なくなりました。冬でも朝起きると部屋の温度はだいたい15℃ぐらい。どんなに寒くても気温が1桁しかなかった記憶はないほどで、お布団からもすぐ出られちゃう(笑)。以前は日当たりもあまりよくなかったのですが、今は一日中光が入ってくる明るい住まいになったことも、大きくてうれしい変化です。
お父さま年齢的に、お風呂の給湯や防犯シャッターがボタンひとつで操作できるのもとても楽で助かりますね。
二世帯住宅にしてよかったと感じるのはどんなことでしょうか。
お母さま定年退職してから、夫婦で自由気ままに過ごしていたんですが、息子夫婦や孫と一緒にくらすようになって「まだこんな幸せがあったのか」と実感しています。朝、キッチンで太陽の光を浴びながらコーヒーを入れていると、2階から孫の泣き声が聞こえてきたりして、本当に理想の目覚めです。昔、私が使っていたピアノも調律し直して、あらかじめ子世帯のリビングに置けるように間取りを設計してもらったんですよ。今は孫が弾いてくれています。二世帯住宅のおかげで、こうして物まで世代を超えて受け継ぐことができるようになるなんて、とてもうれしいことですね。
これから二世帯住宅を建てる方に、アドバイスをお願いします。
ご主人とにかく家族の希望は全部出し切るということです。もちろん予算などの都合もあるとは思いますが、最初は家族全員が希望することをそれぞれ出し合って、そこから本当に大切なものを残していく。そういうプロセスを踏んだほうがみんな納得できるし、後悔しない。家族全員の希望がつまった家ができあがると思うんです。
ご家族全員で意見を出し合うことが大切だとおっしゃる住𠮷さん。
徹底的に話し合うことで、納得のいくプランが完成しただけでなく、お互いの理解が深まり、これから一緒にくらす家族としての絆を強めることができたと言えそうです。
その結果、全員が満足できる二世帯住宅が実現したのではないでしょうか。
建てる前に住む人全員でとことん話し合う
どんな住まいでどんなくらしをしたいのか、これから一緒にくらす家族全員が意見を言える場をもち、話し合って結論を出すこと。建てる前に意見を出しきっておかないと、建ててから後悔や不満を抱えて住み続けることにもなりかねません。
話し合いの際は住宅メーカーの営業担当や設計士など、信頼できる第三者にできるだけ早い段階から間に入ってもらうのが有効でしょう。家族とはいえ当事者間でははっきりと言いづらいことでも、第三者を緩衝材にすることで多少発言しやすくなることがあります。さらに、家族の希望や意見を調整して、それらを最大限に実現する提案をしてもらえたり、話し合いの様子などから客観的に二世帯間の心地よい距離感を見極めて、プランニングに反映してもらえたりするというメリットもあります。
生活のリズムを考えて、プライベート性を確保
食事、入浴、起床・就寝や仕事からの帰宅など、親世帯と子世帯では日常のさまざまな活動を行う時間帯に差がある場合が多いもの。それぞれの世帯が独立して使える生活空間を設けておいたほうが、余計な遠慮やストレスを感じることなくくらせると言えるでしょう。予算やスペースなどの都合で完全には分離できない場合でも、例えばメインのキッチン+ミニキッチン、共同のお風呂+シャワールームというような設け方を検討することもできます。
一緒にくらすメリットを最大限に生かしたプランニングを
一方で、「家事や子育てで協力できる」「にぎやかに団らんを楽しめる」「防犯・安全面で安心できる」…など、二世帯で同居するからこそ得られる魅力やメリットもたくさんあります。それらを最大限に生かせるようにプランニングに盛り込んでおくことで、二世帯同居ならではのくらしの満足感もうまく享受することができるでしょう。
二世帯の団らんはもちろん、バルコニーにつながる窓を開放すれば大勢の親戚を招いてバーベキューも楽しめる広めのリビング・ダイニング。アイランドキッチンだから調理やお手伝いをする人の出入りもスムーズです。
3階にある子ども部屋は、現在は大きなひとつの部屋。出入り口は2つ設けてあり、収納も兼ねた可動式の間仕切りで将来は2つの個室に分割する予定です。子どもの成長に合わせて空間を柔軟にレイアウトできます。
キッチンからリビング、トイレに至るまで段差をなくし、くらしやすさを第一に考えた親世帯の住まい。普段はアイロンがけなどの家事に便利な和室は、扉を閉めれば独立した空間になるので、客室としても活躍します。
1階は親世帯、階段を上がれば子世帯の住居。お互いに夕食のおかずを持ち寄ったり、協力して子どもの世話をしたりと、ほどよい距離感を保ちながら、便利に心地よくくらしています。