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集いの時間を楽しくするのが、ちょっとしゃれたデザート。
簡単につくれるデザートを萬田康文さんに教えていただきました。
東京・駒形の写真事務所「カワウソ」。ここの喫茶イベントで隠れた人気を誇るのが、萬田康文さんの手づくりデザートです。「お菓子の修業をしたわけではないから、凝ったことはできないんですよ」と言いますが、そのおいしさたるや。
コツは、スパイスを大胆に組み合わせること。焼き芋にシナモン、あんこに黒こしょう……。香りだけでなく独特のほろ苦さや辛みが加わって、奥行きのある味わいが生まれるのです。
「例えば、くるみをローストしたり、ピスタチオや黒こしょうを木ベラで粗く砕いたり。ひと工夫を加えることで違う表情を見せてくれるし、格段においしくなりますね」
つくって楽しい簡単デザート、今度、試してみませんか。
●さつま芋（好みの品種） １本 ●市販のアイスクリーム（ミルクやバニラ） 100g ●シナモン 適量
❶水でよく洗ったさつま芋をトースターかオーブンに入れ200℃で40分ほど焼く（焼く時間はさつま芋の大きさによるので、竹串がスッと入るまで）。市販の焼き芋を使えば、さらに手軽。❷皮ごと縦半分に切った①を皿に盛り、アイスクリームを添え、シナモンをたっぷりとかける。好みで粗塩や黒こしょうをかけてもよい。
●クラッカー（塩味） ６枚 ●あんこ（つぶかこしはお好みで） 適量 ●発酵バター 20g ●ピスタチオ 適量 ●黒こしょう 適量 ●粗塩 適量
❶発酵バターを室温に戻し、泡立て器でホイップしておく。❷クラッカーにあんこと①の発酵バターをのせ、皿に盛り付ける。❸ピスタチオと黒こしょうを粗く刻むか潰し、粗塩とともに振りかける。
●干し柿 ２個 ●くるみ（ローストしたもの） ４片 ●ココアパウダー 適量 〈A〉 ●マスカルポーネチーズ（もしくはクリームチーズ） 100g ●グラニュー糖 20g ●卵黄 卵１個分
❶ボールに〈A〉の材料を入れよく混ぜる。❷干し柿を縦に切り目を入れ、種があれば取り出す。❸②にくるみと①をのせ、サンドして冷蔵庫で１時間ほど冷やす。❹③を取り出し横半分に切り、断面を上にして皿に盛り付け、ココアパウダーをかける。
●むき栗 150g ●ラム酒 50cc 〈A〉 ●小麦粉 100g ●アーモンドプードル 20g ●ベーキングパウダー 小さじ１ 〈B〉 ●太白ごま油（米油でも） 100g ●グラニュー糖 80g ●卵 ２個
❶〈A〉をボールに入れ、よく混ぜ合わせておく。❷別のボールに〈B〉の材料を順番に入れ、泡立て器でよく混ぜる。❸②のボールに①を振るい入れて、ダマがなくなる少し前にむき栗の半量を加え、よく混ぜる。❹オーブンシートを敷いたパウンド型に③を流し込み、残りのむき栗をトッピングする。❺180℃に温めたオーブンで15分焼き、さらに160℃で30分ほど焼く。❻竹串に生地が付いてこなければ、オーブンから取り出し、粗熱が取れたらはけでラム酒を塗り、染み込ませる。❼完全に冷めたら冷蔵庫で一晩寝かせる。 ※パウンド型は、幅21.5cm×奥行8.7cm×高さ６cmを使用しています。なければ、ほうろうのバットでも。
1975年、奈良県生まれ。海・川を愛する釣り人であり、料理好きの写真家。東京・駒形の写真事務所『カワウソ』では、不定期イベントの調理担当として腕をふるう。近著『しみじみパスタ帖』（カワウソ 萬田康文・大沼ショージ誠文堂新光社）も好評。●インスタグラム @yasufumimanda
