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吹き抜けを作るメリット・デメリットとは?間取りの「成功ポイント」を紹介

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【目次】

2階分の空間を贅沢に使った吹き抜けはメリットも多く、導入を検討する人も少なくありません。一方で「空調面やメンテナンスが心配」といったマイナスの意見も耳にします。

吹き抜けを採用する前に、メリットとデメリットを把握しておくことをおすすめします。吹き抜けの住宅で後悔しないためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。この記事で詳しく紹介します。

吹き抜けとは?

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吹き抜けとは、2階分の高さのある空間のことです。1階の床から2階の天井までをひとつの空間としており、1階の天井と2階の床は設置していません。

天井が高くなり、縦に伸びやかな開放的な空間が実現できます。

吹き抜けが採用される場所はさまざまですが、個人用の住宅では、リビングや玄関への導入がよく検討されます。

【実例付き】吹き抜けのある間取りのメリット・デメリットは?について詳しくはこちら

後悔しない!吹き抜けの家を作る際に知っておきたいポイントについて詳しくはこちら

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吹き抜けのデメリットと対策

ここでは、吹き抜けのある家のデメリットと対策を紹介します。

冷暖房効率の低下する可能性がある

吹き抜けにより空間が広がることで、冷暖房効率が低下しやすくなります。​特に冬場は暖気が上昇し、足元が冷えやすくなる傾向があります。​対策としては、高気密・高断熱仕様の採用や、シーリングファンの設置、床暖房の導入などが効果的です。

音やニオイが他の部屋に伝わりやすい

上下階がつながることで、音やニオイが伝わりやすくなります。​例えば、キッチンの調理音やニオイが2階の寝室に届くことがあります。​対策としては、キッチンを半個室化する、換気設備を強化する、寝室を吹き抜けから離れた位置に配置するなどが考えられます。 ​

メンテナンスが必要になる

高所に設けた窓や照明器具の掃除・交換が困難になる場合があります。​対策としては、寿命の長いLED照明の採用や、電動昇降式の照明器具、長柄の掃除用具の活用などが有効です。

2階の床面積のが小さくなる

吹き抜けを設けることで、2階の床面積が減少し、部屋数や収納スペースが制限される可能性があります。​家族構成や将来的なライフスタイルを考慮し、必要な部屋数や収納スペースを確保できるか検討することが重要です。 ​

耐震性に考慮する

吹き抜けにより、建物の構造上、耐震性に影響を及ぼす場合があります。​特に大規模な吹き抜けを設ける場合は、構造計算を行い、必要な耐震補強を施すことが求められます。

吹き抜けのメリット

ここでは、吹き抜けのある家のメリットを紹介します。

圧倒的な開放感とデザイン性が上がる

吹き抜けは天井が高く、空間に広がりをもたらします。​リビングや玄関に設けることで、家全体に明るく開放的な印象を与え、来客時にもインパクトのある空間演出が可能です。​また、リビング階段や梁を見せるデザインと組み合わせることで、より個性的な住まいを実現できます。

採光・通風性能の向上する

高所に設けた窓から自然光を取り入れることで、室内が明るくなります。​特に都市部の住宅密集地では、1階に十分な採光が得られない場合でも、吹き抜けを通じて光を取り込むことができます。​また、上下階の空気の流れを促進し、自然な通風が期待できます。

家族間のコミュニケーションがしやすくなる

吹き抜けにより、1階と2階の空間がつながることで、家族の気配を感じやすくなります。​リビング階段と組み合わせることで、家族が顔を合わせる機会が増え、自然なコミュニケーションが生まれやすくなります。

将来的な空間の活用ができる

吹き抜け部分は、将来的に床を設けて部屋として活用することも可能です。​家族構成やライフスタイルの変化に応じて、柔軟に空間を活用できます。

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後悔しない吹き抜けの間取り

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住宅に吹き抜けを導入するのであれば、どこに、どのように配置するべきなのでしょうか。吹き抜けのメリットを最大限に生かした間取りアイデアを紹介します。

スキップフロアを作る

吹き抜けを作ると、必然的にその部分は2階の床面積が小さくなります。スキップフロアを作ると、床面積の減少をカバーできます。

スキップフロアとは、1つの階層に高さの違うフロアが設けられた構造のことです。例えば、リビングの一角に、床の高さを変えた小上がりを作るといった方法が挙げられます。

スキップフロアの上が利用できるのはもちろん、下も小部屋やウォークインクローゼットとして活用できるため、吹き抜けで狭くなったスペースを補うことができます。

吹き抜けと組み合わせるのであれば、階段の踊り場のような形でスキップフロアを設置するアイデアもあります。家族とのコミュニケーションを増やしたり、子どもの見守りにも役立ちます。

スキップフロアにつきましては以下の記事にて詳しく紹介していますのでご覧ください。

「スキップフロア」とは?メリット・デメリットと活用法、後悔しないポイントを説明

リビング吹き抜け&リビング階段を作る

リビングに吹き抜けを作ることで、共有スペースを明るく開放感のある空間にできます。リビングの一角に階段を設置し、前述のスキップフロアを導入することも可能です。

家の中心であるリビングを吹き抜けにすれば、1階と2階で声をかけ合いやすく、孤立しにくいことがメリットです。家族間の交流が自然と生まれやすい構造といえます。

ただし、空間が縦に広くなることから、室温の調節は難しくなります。とくに、リビングは家族がメインで過ごす場所であり、温度を合わせにくいことがストレスになることもあります。空調面は、対策が必要です。

玄関を吹き抜けにする

玄関は、家の第一印象を決める大切な場所です。玄関を吹き抜けにすることで、明るく開放感のある雰囲気を演出できます。

また、吹き抜けにすると音がよく聞こえるため、家族の出入りを感じることができます。たとえ2階にいても帰宅を察知できるでしょう。

一方で、吹き抜けに採光用の高窓を設置すると、掃除の負担が大きくなります。柄の長い高窓用の掃除グッズの用意をおすすめします。

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窓や照明もチェック!吹き抜けを建築する際の注意点

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前述のように、吹き抜けの設置にはメリットもありますが、デメリットも無視できません。実際に吹き抜けを作るときは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。抑えておきたいポイントを紹介します。

断熱性を高めて空調の効率をアップ

吹き抜けは上下に空間が広く、吹き抜けではない場合と比べると室温の維持・管理が難しくなります。そのため、住宅の断熱性を高め、かつ空気が循環するよう工夫が必要です。

建築時やリフォーム時に、家の断熱等級が高くなるよう工事することも可能ですので、吹き抜けによって快適性が損なわれないか確認してみましょう。室内用のファンの導入によって、空気の循環を促進することもできます。

また、全館空調を採用すると、部屋ごとの温度のムラを最小限にできます。ただし、相対的に電気代が高くなることも多いため、電気代が増加するかも考慮し、総合的な負担をシミュレーションすることをおすすめします。

全館空調につきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。

全館空調とは?メリット・デメリットと建築実例を紹介

トップライトやハイサイドライトで採光を確保

吹き抜けにトップライト(天窓)やハイサイドライト(高窓)を設置することで、採光を確保できます。照明をつけなくても明るい室内にしたい場合は選択肢のひとつとなります。また、はめ殺しでなく開閉できるタイプを選ぶと、空気の入れ換えにも役立ちます。

夏場は、窓から差し込む日光で室内の気温が上昇するため、ブラインドなど光を遮るインテリアを併用しましょう。手が届かない高所の場合は、電動にすることをおすすめします。

寒暖差によって結露が発生する恐れがある場合は、掃除の負担が大きくなります。メンテナンスが大変な上、衛生的にも良くありません。必要に応じて、断熱性の高いペアガラスを検討してみましょう。

おしゃれな照明やシーリングファンを設置

玄関のデザインになじむ、おしゃれな照明やシーリングファンを設置しても良いでしょう。採光が不足する場合は照明で補助できますし、ファンが付いているものは風通しの確保にも役立ちます。

照明の種類によって、光の加減や風の力は変わってきます。そのため、自分のイメージに合ったものを選ぶことが大切です。どのような照明を選ぶべきか、間取りを検討するタイミングで併せて考えておきたいところです。

モデルハウスや家電量販店で実物を確認すると、希望を具体化しやすくなります。想像と近いものがあれば、商品番号を控えて住宅の設計担当者に伝えてみましょう。イメージしている内容を共有できるため、類似のインテリアの提案や間取りのアドバイスを受けられます。

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吹き抜けのおしゃれな間取りの建築実例

建築イメージを具体化するために、実際に吹き抜けを採用した実例を見てみましょう。

成功例1:全館空調で快適な吹き抜けの二世帯住宅

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こちらの実例は、お子様とご夫婦、お母様の4人が暮らす二世帯住宅です。

家の中心に位置する明るいリビングは、2階廊下部分との吹き抜けになっています。お母様の私室がある1階と、ご夫婦の部屋がある2階を、ほどよい距離感でつなぐ空間です。

吹き抜けのある家は空調が懸念されますが、こちらの家には全館空調が導入されています。開放感がありつつも、暖かく暮らしやすい住宅になりました。

二世帯家族が自然と顔を合わせる、吹抜けのリビングの実例を見る

成功例2:吹き抜けリビングで家族の憩いの場に

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家族3世代が快適に暮らせるように計画されたこちらのお宅は、リビングに吹き抜けを採用しています。

南側の大きな窓と、2階部分の壁に設置された高窓があり、日中は照明をつけなくても光が柔らかく降り注ぎます。開放感抜群の家族の憩いの場です。

吹き抜けリビングで三世代家族の絆を育む家の実例を見る

成功例3:玄関に吹き抜けを設置して明るい印象に

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お父様とご夫婦の2世帯が居住するこちらの家は、エントランスに吹き抜けを採用しています。縦の空間を贅沢に使っており、外から一歩踏み入れると、光に包まれた明るい玄関が広がっています。

明るさの秘密は、2階部分の壁に設置したふたつの採光窓。高窓から採り入れた日光が、玄関ホール全体に降り注ぐ贅沢な空間となりました。

立地を生かした光あふれる住まいの実例を見る

成功例4:吹き抜けとスキップフロアを組み合わせた自由空間

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ご夫婦と二人のお子様が居住するこちらのお宅では、リビングの一角を吹き抜けにし、1階のスキップフロアから2階にアクセスできるようにしています。

スキップフロアはお子様のための遊び場となっており、いくら散らかしても良いとルールを設けているそうです。キッチンやリビングからは死角となっているため、急な来客でも慌てて片付ける必要がありません。

大人も子どもものびのびと暮らせる住まいを実現しています。

スキップフロアの楽しさが家族の心をつなぐ実例をみる

成功例5:吹き抜けから光が降り注ぐ心地いい団らん空間の2階建て

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こちらは、吹き抜けのあるLDKの実例です。

大きな吹き抜けと高窓からたっぷり光が注ぎ込む、明るく開放的なリビング空間。

ナチュラルカラーで統一されたインテリアが、心地よいくつろぎの時間を演出します。キッチンやダイニングとのつながりも良く、家族の会話が自然と広がる設計です。

吹き抜けから光が降り注ぐ心地いい団らん空間の2階建ての建築実例を見る

成功例6:ダイナミックな吹き抜けが開放感を高める3階建て

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縦に伸びる大きな吹き抜けと連窓が、光と開放感をもたらすダイナミックな空間。

ブラック×木目の階段やグレーのアクセント壁が、洗練されたモダンな雰囲気を演出。2階とのつながりも感じられる、家族の気配が行き交う住まいです。

ダイナミックな吹き抜けが開放感を高める3階建ての建築実例を見る

成功例7:吹き抜けの大空間が心地いい、セカンドライフを楽しむ2階建て

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大開口の窓と吹き抜けが、明るさと開放感をたっぷりもたらすラグジュアリーな空間。

アイアン階段や洗練された家具が映える、上質でモダンなインテリア。外とゆるやかにつながる設計で、四季の移ろいを感じながら心地よく暮らせます。

吹き抜けの大空間が心地いい、セカンドライフを楽しむ2階建ての建築実例を見る

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贅沢な空間を味わえる吹き抜けを間取りに取り入れよう

2フロア分の空間を贅沢に使った吹き抜けは、開放感や採光を確保できる設備といえます。とくに、敷地の広さにあまり余裕のない方や、家族のコミュニケーションを重視したい方は検討の余地ありと言えるでしょう。

ただし、室内の温度管理やメンテナンスなどの問題があり、万能とは限りません。導入を検討する際は、工事後の住宅のイメージとともに、施工会社に相談することをおすすめします。

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吹き抜けに関するよくある質問

「吹き抜け」とはどういう意味ですか?

吹き抜けとは、建物の内部で、床から天井まで垂直に開いた空間のことを指します。

一般的には、2階以上の建物で見られ、1階の床から2階以上の天井まで直接つながっている空間を作り出します。

この設計により、室内に開放感や豊かな光がもたらされ、視覚的にも広がりを感じさせる効果があります。

また、吹き抜けを設けることで、空気の循環が良くなり、自然換気を促進する効果も期待できます。

吹き抜けは、なぜ人気があるのですか?

吹き抜けが人気の理由は、その開放感と空間の広がりを提供する点にあります。

吹き抜けは、天井まで空いた空間を生み出し、自然光が室内にたっぷりと入ることで、明るく広々とした雰囲気を作り出します。

また、視覚的にも空間が大きく感じられるため、住宅の豪華さやモダンなデザイン性を高める効果があります。

さらに、吹き抜けを介して上下階のコミュニケーションが活発になることも、家族の絆を深める一因となっています。

これらの理由から、多くの人々に吹き抜けは魅力的な設計要素として捉えられています。

吹き抜けは、2階を狭くしますか?

吹き抜けを設けることは、2階の利用可能な面積を狭くすることになります。

吹き抜けは、1階から2階の天井まで開放された空間を作り出し、開放感や明るさをもたらしますが、その分、2階の床面積が減少するため、部屋数や収納スペースが限られることになります。

しかし、設計によっては、吹き抜けの周囲を効率的に活用することで、空間の狭さを感じさせない工夫も可能です。

例えば、吹き抜けの周囲にロフトや小さな書斎スペースを設けることで、限られたスペースを有効に使うことができます

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