住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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新築住宅で多くの人が選ぶ2階建て住宅ですが、住宅に自分らしさや家族らしさを取り入れつつ、おしゃれな空間にするにはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、そんな住宅をおしゃれにするためのアイデアや、広さと間取りの疑問について解説します。
2階建て住宅には、総二階建てと部分二階建ての2種類があります。どちらにもそれぞれメリット・デメリットがありますので、好みに合ったタイプを選ぶようにしましょう。以下では、具体的な特徴について紹介します。
総二階建てとは、1階と2階の床面積やつくりがほぼ同じになっている住宅のことです。外周がぴったりそろっているため、外側から見るとシンプルな形に見えるかもしれません。
同じ延床面積でも、総二階建ては部分二階の家と比べて基礎や屋根の施行面積が少ないため、建築コストやメンテナンス費用を抑えることができます。また、表面積が少ないため、断熱性を確保しやすく、耐震性の高い設計が可能です。
一方、外観のデザインが凡庸になりやすく、間取りが制約されやすい点はデメリットと言えるでしょう。しかし、階段の位置を工夫したり、吹き抜けやスキップフロアなどを取り入れたりすることで空間を有効活用し、メリハリのあるおしゃれな家にすることもできます。
一方、部分二階建てとは、1階よりも2階の床面積が小さい住宅のことです。一般的には、1階にリビングや風呂場などの生活スペースを設けて、2階に寝室や子ども部屋などのプライベートルームを設置するケースが多いです。
また、2階建てと平屋のメリット比較につきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
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ここからは、シンプルな2階建て住宅でもおしゃれな空間にできる、人気の間取りのアイデアについて紹介します。実際の家づくりで取り入れられそうなものはないか、探してみてください。
階段は、形状によって直階段、かね折れ階段、折り返し階段、回り階段、らせん階段の5つの種類に分けられます。踊り場があるものとないものもあり、住宅のイメージに合わせて取り入れる種類を選ぶとよいでしょう。
もし、階段をインテリアのようにおしゃれにしたい場合は、構造に木材ではなく、スチール材やガラス材を取り入れてみるのもおすすめです。温かみのある木材とは対照的に、スタイリッシュかつモダンな印象を与えることができます。手すりや柵を細くてシンプルなものにすれば、開放感を与えつつおしゃれさもプラスできるでしょう。
また、階段は目的に合わせた設置場所を選ぶことも大切です。効率的な空調やプライバシーを重視したい場合はホールに、階段を空間のアクセントにしたり家族のコミュニケーションを重視したりする場合はリビングに設置するとよいでしょう。
さらに、階段は窓や収納との相性も抜群です。階段の壁面に大きめの窓を設置すれば、光をたくさん採り込んで空間を明るくできるだけでなく、階段下や側面、踊り場などは収納しても活用できます。側面を棚のようにして本などの収納スペースにしたり、踊り場を広く設けて階段下に収納庫を設けたりする間取りも人気です。
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スキップフロアとは、同じ空間の中で上下階を半階ずつずらした段差やフロアを設けた構造のことです。住宅の中に段差が増えるため、必然的に半地下や中2階、ロフトなどの空間が生まれやすくなります。
スキップフロアを採用する大きなメリットは、空間を有効活用できることです。段差によって生じる空間は天井高が低く建築法上の容積率には算入されないため、延床面積を増やして効率的に空間を小屋裏収納や床下収納、ルーフバルコニーなどとして利用できます。土地の面積が限られる狭小地や、高さ制限や容積率の制限がある住宅では、とくに活躍するでしょう。
スキップフロアで区切られた空間にはドアがないため、取り入れれば開放的な空間になり、部屋を広く見せることができます。また、光を効率的に採り込みやすくなるので、家全体が明るい空間になるでしょう。立体的な構造のスキップフロアは取り入れるだけでおしゃれに見えやすく、活用法を工夫すれば個性を演出することもできます。
スキップフロアにつきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
「スキップフロア」とは?メリット・デメリットと活用法、後悔しないポイントを説明
吹き抜けも2階建て住宅で人気を集める間取りのひとつです。吹き抜けとは、天井を設けずに上下のフロアにつながりを持たせる間取りのことで、家全体を風通しがよく、光を採り込みやすい明るい空間にすることができます。
とくに人気なのは、階段部分に吹き抜けを組み合わせた間取りです。狭い壁に挟まれた階段は窮屈な印象になりがちですが、吹き抜けを組み合わせることで、開放感をもたらすことができます。さらに階段をリビングに設置すれば、階段をインテリアの一部のようにおしゃれに見せることもできるでしょう。
また、吹き抜けと大きな窓を組み合わせてアウトサイドリビングのようにしたり、天井にシーリングファンを設置したりする間取りも人気です。
さらに、吹き抜け階段の先に2階の廊下を設置すれば、1階にいながら2階にいる家族の気配を感じやすくなります。家族と顔を合わせる機会も増え、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
吹き抜けにつきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
ここからは、実際に人気の2階建て住宅の間取りを坪数別に7軒紹介します。検討している住宅の広さに合わせて、好みの間取りを探してみてください。
間取りの実例について紹介する前に、まずは住宅の平均的な建て坪数について理解しておきましょう。多くの人と同じくらいの坪数にすれば、快適に暮らしやすい住宅を作りやすくなるかもしれません。
一般的に、住宅の平均的な建て坪数は35坪~40坪程度といわれています。ただし、40坪以上の住宅の場合は、延床面積と敷地面積のどちらで見るかによって住宅の大きさがかなり変わることもあるため、注意が必要です。
まずは、平均よりもやや小さめの30坪~35坪の2階建ての住宅の間取りについて見ていきましょう。
延床面積115.09㎡(34.82坪)の住宅です。オール電化を取り入れ、2階の屋根を大容量発電ルーフに活用しました。片流れの屋根と腰高のバルコニーで、モダンかつスタイリッシュな外観が特徴的です。
1階に備えたリビングは25帖の広さで、キッチンにはオープンタイプを取り入れ、室内はもちろん、庭まで見渡すことができます。また、家族とのふれあいの時間を増やせるよう、リビング階段を取り入れました。
大容量発電を取り入れた、延床面積約111.5㎡(33.7坪)の2階建て住宅です。1階にリビングや浴室などの生活スペースを備え、2階にプライベートルームを配置しました。
21帖の広さのLDKではダイニングとリビングの南面にそれぞれ大開口の窓を設け、光があふれる明るい空間となっています。また、現在2部屋の2階の居室の一方にはドアを2ヶ所設置することで、将来的に部屋数を増やせるように工夫しました。
変化に富んだ内装設計が印象的な、延床面積約114.3㎡(34.5坪)の2階建て住宅です。団らんの中心となるリビングをダウンフロアにすることで、よりくつろぎ感のある空間に仕上げました。中2階のような通路でつなぐ印象的なリビング階段は、テレビコーナーやキッズスペースとしても活用できます。
全体的にオープンな間取りを採用し、家族に目が届きやすい点も魅力です。また、大容量の壁面収納や室内干し、収納までできる洗濯室など、利便性にもこだわりました。
次に、多くの住宅に当てはまる35~40坪の2階建て住宅の間取り実例について紹介します。
片流れ屋根と水平ラインが印象的な、約116㎡(35坪)の2階建て住宅です。1階と2階の間に設けた畳の大きなスキップフロアは、子どもの遊び場として活躍するだけでなく、下はウォークインクローゼットにすることで、無駄のない空間にしました。
また、ダウンフロアと吹き抜けを取り入れたリビングはのびやかで開放感があり、くつろぎのスペースとしてぴったりです。タイルやレンガ、無垢材などさまざまな素材を取り入れたデザインも、おしゃれで温かみのある印象を与えています。
リビングのダイナミックな吹き抜けが印象的な、延床面積約126㎡(38坪)の2階建て住宅です。全館空調を取り入れているため、吹き抜けがあっても常に家中が適温に保たれ、快適に過ごすことができます。
また、階段をリビングの中に設置することで、吹き抜けと合わせて家族の雰囲気を感じられるようにしました。2階には浴室と洗面所のほか、主寝室や2部屋に分割可能な子ども室を配置し、将来的な生活の変化に対する備えも万全です。
最後に、平均的な住宅よりもゆとりのある広さの40坪以上の2階建て住宅の間取り実例について紹介します。
リビングに大きな吹き抜けを取り入れた、延床面積約135㎡(40.8坪)の2階建て住宅です。吹き抜けの高い位置には大開口の窓を設置し、たっぷり光を採り込んだ明るい空間となっています。
2階には子ども部屋と夫婦の寝室を設置し、吹き抜けを囲む廊下の一角には小さな書斎を作りました。家族の雰囲気を感じながら、開放感のある空間で趣味の読書を楽しんだり、ちょっとした作業をしたりすることができます。
吹き抜けをぐるりと囲む2階の廊下には書斎コーナーがある実例を見る
片流れ屋根とフラットな屋根を組み合わせた、モダンなデザインの外観が印象的な延床面積約139㎡(42坪)の2階建て住宅です。1階にプライベートルーム、2階に水回りやリビングなどの生活スペースを配置しました。
キッチンのすぐ横に設置した畳コーナーは、子どもの昼寝スペースやちょっとした小部屋などとしても活用できます。また、アイランドキッチンをはじめ、水回りやバルコニーも機能的にまとめることで、家事効率のいい空間に仕上げました。
スキップフロアや吹き抜け、リビング階段などの間取りを取り入れると、家の中にメリハリが生まれておしゃれに見えやすくなります。2階建てのタイプや広さによっても取り入れやすい間取りは異なりますので、ぜひ自分の家にはどのようなものが合いそうか、じっくり考えてみてください。
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一般的な4LDKの2階建ての家の広さは、約30~50坪とされています。しかし、これはあくまで一般的な数値であり、家族構成やライフスタイル、予算などにより変動します。また、土地の広さや建築条件、地域の建築基準などによっても変わるため、具体的な数値は建築会社やハウスメーカーに相談することをおすすめします。
2階建ての家は、一般的に「2階建て住宅」または「2階建」などと呼ばれます。また、特定のスタイルや設計に基づいて建てられた場合、「2階建ての一戸建て」、「2階建てのマンション」、「2階建てのタウンハウス」などとも呼ばれることがあります。
3LDKの家に住む人数は、部屋の大きさや生活スタイルによりますが、一般的には4人から5人が適切とされています。LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と3つの個室があるため、親と子供2人、もしくは3人の家族に適しています。ただし、部屋の使い方やプライバシーの要望により、人数は変動することもあります。例えば、一部屋を書斎や趣味の部屋として利用する場合などです。
一般的に、同じ床面積の場合、二階建ての方が平屋よりも建築費が安くなる傾向にあります。これは、二階建ての方が基礎や屋根の面積が少なくて済むため、建築材料のコストが抑えられるからです。また、土地の面積を有効に活用できるため、土地費用も節約できます。ただし、設計や仕様によっては価格が変動するため、具体的な価格は建築会社に相談することをおすすめします。