住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
新築戸建てを購入し、新生活の期待に胸を膨らませている一方、将来のメンテナンス費用に不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。新築戸建てのメンテナンス費用は、一般的には年間で数十万円ほど、大規模な修繕では数百万になることもあります。
本記事では、具体的な修繕費の内容や費用を抑えるポイントなどを紹介します。メンテナンス計画を立てる際の参考にしてください。
新築戸建てを長持ちさせるためには、適切な維持管理が欠かせません。維持費は修繕費・税金・保険の3つに分類されます。詳しく解説していきます。
新築住宅でも経年にともない、屋根、外壁、給排水設備、内装などは徐々に劣化します。
特に屋根の修繕費は10〜15年ごとに10万円〜30万円程度かかります。外壁も定期的な塗装や補修が必要で、防水性能の低下や隙間からの雨水侵入を防ぐためのメンテナンスが必要です。
新築戸建てを所有すると、固定資産税や都市計画税などの税金が毎年発生します。
固定資産税は評価額に基づき、年間で一般的に10万円〜20万円程度かかります。都市計画税は固定資産税に加え、評価額の0.3%が課税されます。
住宅火災保険や地震保険は、新築戸建ての維持費として欠かせない費用です。
住宅火災保険の保険料は年間2万円〜5万円が一般的ですが、補償内容や保険会社により異なります。地震保険も同様に重要で、地震による損害から住宅を補償するための保険料は年間1万円〜3万円程度です。
これらの保険に加入することで、予期せぬ災害に対するリスクを軽減することができます。
家のメンテナンスには多額の費用がかかるため、計画的な準備が重要です。できるだけ早めに、将来のメンテナンス費用の計画を立てておくことをおすすめします。
築年数に応じたメンテナンスの必要性や、どの部分に費用がかかるのかを具体的に理解することで、無理のない計画を立てられます。
新築戸建ての修繕費用は、一般的には年間1%前後の予算が必要とされています。たとえば、家の外壁や屋根などの大きな修繕には数十万円から場合によっては百万円以上かかることもあります。
家のメンテナンスは築年数に応じて変わります。新築物件であれば、大規模な修繕は初めの数年間は不要ですが、築10年、20年と年数が経つにつれて外壁や屋根の塗装又は張替が必要になってきます。内装ではクロスの張替えや、水回りの機器の部品又は全面交換も発生します。
10年を目安に、これらのメンテナンス作業とその費用をあらかじめ計画することが大切です。適切な時期にメンテナンスをおこなうことで、長期的に見ると費用を抑えることができ、物件の価値も維持しやすくなります。
屋根や外壁の修繕は重要です。一般的に、屋根は15~20年ごと、外壁は10~15年ごとにメンテナンスが推奨されています。
大きな修繕になると、外壁の塗装には50万円~100万円、屋根の修繕には30万円~70万円程度かかることが一般的です。定期点検をおこなうことで劣化を早期に発見し、早めに対応することで、大規模な修繕を避けられます。
キッチンやバス、トイレなどの設備機器は、築20年を過ぎると交換の時期が訪れます。これらの設備が故障すると生活に大きな支障をきたすため、計画的なメンテナンスが重要です。たとえば、エアコンや給湯器などは10年~15年程度での交換が一般的です。
これらの費用を事前に見積もり、適切なタイミングでメンテナンスをおこなうことで、住宅の価値を長期間保てます。
新築住宅の10年の保証期間は、2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)によって定められており「住宅の躯体部分に瑕疵があれば、注文住宅の建築会社や売主(不動産会社)に補償を求められる」というものです。
住宅の躯体部分とは基礎、壁、柱、床、屋根、梁(はり)などで「住宅の構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」のことを指します。これらに瑕疵、つまり欠陥があった場合、原則住宅会社や施工会社が修繕してくれます。
新築住宅の10年の保証期間は、国土交通省「「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のポイント」をもとに執筆しています。(2024年6月時点)
注文住宅は自由に設計できるのが利点ですが、将来のメンテナンス費用も考慮して家づくりを進めることが大切です。設備の選び方によって、将来の負担を最小限に抑えられます。
メンテナンス費用は避けられないものですが、修理・交換がしやすい設備を選ぶことで費用を抑えられます。
費用を抑えたい場合は、標準規格の設備を選ぶことをおすすめします。規格外の特殊な設備を使用すると、修理や交換が必要な時に特注品を取り寄せる必要があり、コストがかさむことがあります。
また、シンプルな設計の設備を選ぶこともおすすめです。装飾が多いものや複雑な機構を持つものは、シンプルなものに比べて故障のリスクが高く、修理も難しい傾向があります。メンテナンスパーツが容易に入手できるかどうかも確認しておきましょう。
新築戸建ての長寿命化とメンテナンスコストの削減には、耐久性の高い資材や耐震性の高い工法を選ぶことが重要です。特に外壁材や屋根材には、金属屋根や樹脂サイディングなど、長期間使用できるものを採用することで、メンテナンスの頻度を少なくできます。
また、耐震性の高い工法を選ぶことで、地震による損傷を最小限に抑え、修繕費用を節約できます。さらに、バルコニーや玄関周りに高品質の防水資材を使用することで、水漏れなどの予期せぬ損害を防ぎ、長期的なメンテナンスコストを低く抑えることが可能です。
購入時の保証内容は、将来の修繕費を抑える重要なポイントです。保証が手厚く、長く信頼できる住宅会社を選びましょう。
まず、長期保証の提供は必須です。構造部分や設備部分の保証期間が長いハウスメーカーを選ぶと、問題が発生しても安心です。また、定期点検サービスが含まれているかどうかも重要です。定期的に点検をおこない、必要なメンテナンスを提案してくれるサービスがあれば、予期せぬ故障を未然に防ぐことができます。
さらに、アフターサービスの対応力を確認しましょう。緊急時に迅速に対応できる体制が整っているハウスメーカーを選ぶことは、安心感に繋がります。
修繕費を抑えるためには、住宅を長持ちさせることが大切です。業者に頼りきるのではなく、日ごろから、または計画的に自分でできるポイントを3つ紹介します。
住宅の寿命を延ばす基本は、日々の掃除と換気を欠かさないことです。湿気が溜まりやすい箇所やカビが発生しやすい場所を定期的にチェックし、速やかに対応しましょう。特にキッチンやバスルームは湿気がこもりやすいため、換気扇を使用して空気の流れを確保することが重要です。
注文住宅の完成後、定期点検は不可欠です。専門業者による外壁や屋根の状態、水回りの配管、電気系統の点検は必ずおこないましょう。専門業者から定期点検の連絡をしてくれる場合もありますが、予めどのくらいの頻度でおこなうのか確認しておくと安心です。
定期的なメンテナンス工事とその費用は、住宅を維持するために必要不可欠なため、計画的におこないましょう。外壁塗装は10~15年ごと、屋根の防水工事は20年ごとにおこなうことが推奨されています。これにより、外観を美しく保つだけでなく、構造の傷みを防げます。
家のメンテナンス費用は必ず発生するため、築年数ごとにかかってくる修繕箇所や費用の概算を把握し、資金は計画的に貯めていくようにしましょう。
修繕費を抑えるためには、家づくりの際に修理しやすい部品や設備を選ぶことがおすすめです。
また、日ごろから掃除や換気をおこなうことでも住宅を長持ちさせることに繋がります。保証が手厚く信頼できるハウスメーカーと共に、長く住める住まいを手に入れましょう。