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一戸建ての防犯対策7選|空き巣から家族を守る家づくりのポイント

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【目次】

一戸建て住宅は、構造上、マンションよりも空き巣に狙われやすいといわれています。警察庁の令和5年のデータによると、住宅侵入窃盗のうち約30%が一戸建てで発生しており、特に日中の留守中に被害が集中しています。家族の安全と財産を守るには、効果的な防犯対策を講じることが欠かせません。本記事では、一戸建て住宅の新築・リフォーム時に検討すべき防犯設計や、住んでからでも実践できる具体的な防犯対策を7つに分けて詳しく紹介します。

なぜ一戸建ては空き巣に狙われやすい?

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一戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅に比べて玄関や窓が地上に近く、侵入しやすい構造になっています。特に周囲の視線が届きにくい立地や、セキュリティ設備が整っていない住宅は空き巣にとって格好の標的です。

さらに、新築の家は「家を建てるほどの資産がある」「まだ防犯対策をしていない」と思われる傾向があり、標的になりやすい側面があります。警察庁の令和5年の統計でも、住宅侵入窃盗のうち約30%が一戸建てで発生しています。ちなみに「住宅侵入窃盗」には、留守中だけでなく、住人が就寝中や食事中に侵入して金品を盗むケースも含まれます。

ここでは、警察庁が公表しているデータをもとに、戸建てにおける空き巣の侵入手口と時間帯、侵入経路について解説します。

空き巣の侵入手口と時間帯

空き巣がよく使う侵入手口は以下の4パターンです。

  • 無締り:鍵のかかっていない玄関や窓から侵入する
  • ガラス破り:窓ガラスを破壊して解錠、侵入する
  • サムターン回し・ピッキング:ドアの隙間から工具を差し入れ、内側のサムターン(錠)を回して解錠、侵入する
  • 合鍵:ポストや植木鉢などに置かれた鍵を使って侵入する手口。中には盗んだ鍵を使って再侵入するケースも報告されている

空き巣の侵入が多い時間帯は、一般的に住人が不在になりがちな午前10時から午後2時とされており、日中ほど注意が必要です。

実際の侵入経路ランキング

警察庁の令和5年のデータによると、一戸建てへの侵入経路で多いのは以下の通りです。

  • 窓:7448件(55.2%)ベランダや縁側など。特に1階部分の窓からの侵入が多い
  • 表出入口:2728件(20.2%)玄関ドアからの侵入
  • その他の出入口:1990件(14.8%)勝手口やベランダなど

この結果から、特に窓や玄関の防犯対策が重要であることが明らかです。家の構造を理解し、脆弱な部分の優先的な強化を検討しましょう。

※参考:住まいる防犯110番|警察庁

防犯意識の低さが狙われる理由に

鍵のかかっていない窓や、人目の届かない庭など、防犯対策が不十分な住宅は空き巣にとって格好のターゲットです。たとえば、日頃から鍵の施錠を習慣にし、玄関周りや庭などの見通しがよい家は、侵入のハードルを高められます。日頃から防犯意識を高め、対策を徹底することが重要です。

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住む前にチェック!空き巣に強い家をつくるための3つの防犯対策

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ここでは、新築・リフォーム向けに防犯に強い家づくりのポイントを3つ紹介します。ちなみに、侵入盗犯は侵入に時間を要するほど、あきらめる傾向にあります。その目安が「5分」といわれているので、少しでも防犯対策を行い、被害を未然に防ぎましょう。

見通しのよい窓と玄関配置のコツ

新築やリフォームを検討する際は、防犯面も考慮して玄関や窓の配置を検討しましょう。たとえば、道路や隣家から視線が届きやすい場所に窓を設けると、不審者が近づきにくくなります。また、玄関を死角に設置すると、侵入されるリスクが高まります。玄関周りの防犯効果を高めるには、通行人の目につきやすい位置への配置を検討しましょう。

外構・フェンス・植栽で防犯力を上げる工夫

家の外構や庭の設計も防犯性に大きく影響します。高い塀はプライバシーを確保できる一方で、不審者が身を隠す場所にもなりやすいため注意が必要です。視界を確保できる低めのフェンスや透け感のある柵を採用すると、防犯性が高まります。また、茂りすぎた植栽は死角を作りやすく、侵入者が身を隠しやすくなります。定期的に剪定し、常に見通しの良い状態を保ちましょう。

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防犯ガラスや面格子など建材の選び方

防犯性能を高めるには、窓やドアに使用する建材の選択も重要です。たとえば、防犯ガラスは二重構造で破壊に時間がかかるため、侵入を思いとどまらせる効果があります。さらに、窓の外側に面格子を取り付けると、物理的に侵入を阻止できます。特に人目につきにくい場所の窓には、防犯性の高い建材を積極的に採用したいところです。

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住んでからでもできる!一戸建ての防犯対策5選

実際に住み始めたあとからでも防犯性を高める方法はたくさんあります。ここでは、すぐに実践できる5つの防犯対策を紹介します。

センサーライトと防犯カメラの設置で防犯意識の高さをアピール

センサーライトは、人の動きを感知すると自動で点灯するライトです。不審者を驚かせ、周囲の目を引くため、侵入の抑止力になります。さらに、防犯カメラを設置しておけば録画映像が証拠となり、事件後の捜査にも役立ちます。玄関前や勝手口、死角になる場所に取りつけると効果的です。これらの設備を目に見える場所に配置することで、防犯意識の高さを示せます。

補助錠&スマートロックで玄関・窓を強化

玄関ドアや窓には、既存の錠だけでなく補助錠を追加すると侵入の手間を増やせます。二重ロックによって侵入者に時間と労力を強いるため、犯行の抑止が可能です。またスマートロックを導入すれば、スマートフォンなどで施錠・解錠を管理でき、物理的な鍵の持ち歩きや合鍵の不正利用リスクも軽減されます。既存の設備にも取り付けやすいため、防犯性を手軽に高めたい人におすすめです。

防犯砂利で侵入を音で察知

防犯砂利とは、踏むと「ジャリジャリ」と大きな音が鳴る特殊な砂利のことで、不審者の侵入に気づきやすくなります。静かに行動したい空き巣にとって、音を立てる環境は大きな障害となるため、抑止効果が期待できます。大きな掃き出し窓の下をはじめ、勝手口や浴室周り、家の裏手や隣家との境界など、目が届きにくい場所に敷き詰めると効果的です。防犯砂利は雑草対策にもなり、定期的に手入れすれば美観の維持にもつながります。

タイマー照明や音声機器で在宅を演出

長時間の留守を周囲に悟られない工夫も、防犯対策として有効です。タイマー式の照明を使えば、決まった時間に照明を自動で点灯・消灯でき、在宅しているように見せられます。さらに、人の話し声やテレビの音を流せるスマート家電などを使用すると、生活感のある空間を演出できます。特に旅行や帰省などで家を空ける際には、在宅を装う工夫を取り入れておくと安心です。

ご近所との連携が防犯のカギに

地域のつながりは、防犯対策の重要な柱です。近隣住民と普段からコミュニケーションをとって良好な関係を築いておくと、不審者情報などをスムーズに共有できます。自治体や町内会が行う防犯パトロールにも参加することで、地域全体の防犯意識も向上しやすいでしょう。ご近所との連携は、設備だけでは補えない「目」による防犯対策になります。

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防犯対策の落とし穴!よくある見落としポイント

防犯対策をしていても、見落としがあると空き巣に狙われるリスクは高まります。ここでは、特に注意したいポイントを紹介します。

見落としがちな場所こそ要注意

空き巣は1階だけでなく、2階や裏口なども狙っています。勝手口は人目につきにくく、簡単な鍵しかついていない場合が多くあります。浴室の小窓も、換気のため開けたままにしていると絶好の侵入経路になりかねません。

対策として、2階の窓にも補助錠や防犯フィルムを設置しましょう。勝手口には明るい照明を設置し、補助錠を追加することが有効です。浴室には目隠しルーバーと防犯ガラスを組み合わせ、プライバシーと防犯性を両立させましょう。

防犯対策を続けるための習慣術

どんなに優れた防犯設備を導入しても、使い続けなければ意味がありません。しかし、継続するのは簡単ではなく、以下のような「ついやってしまいがちなこと」が空き巣にチャンスを与える場合があります。

  • 外出時に窓の鍵をかけ忘れる
  • センサーライトの電源を切ったまま放置
  • 防犯ブザーの電池切れを放置

防犯対策を習慣化するためには「帰宅後・外出前チェックリスト」を作成して家族全員で確認することが効果的です。また、毎月1日など定期的な点検日を設け、防犯設備の状態をチェックする習慣をつけましょう。防犯グッズを購入する際は「簡単・習慣化しやすい」ものを選ぶことも大切です。

SNS投稿で気をつけたい3つのこと

SNSの使い方によっては、空き巣にとって貴重な情報源となってしまいます。たとえば「今から海外旅行!」「〇〇ホテルに宿泊中」などリアルタイムでの外出情報、自宅の外観や間取りが分かる写真、個人情報が写り込む写真(表札や通学バッグなど)の投稿には注意が必要です。

対策として

  1. 旅行の写真は帰宅後に投稿する
  2. 位置情報をオフにする
  3. 背景に個人情報が写り込まないよう配慮する

以上のことが有効です。家族間でSNS利用ルールを共有し、「防犯もマナー」として認識を高めましょう。

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セキュリティサービスは必要?

防犯対策をさらに強化したいと考えたとき、ホームセキュリティの導入を検討する方も増えています。ここでは、ホームセキュリティの仕組みと選ばれる理由を見ていきましょう。

ホームセキュリティの仕組みと費用感

ホームセキュリティサービスは、センサーやカメラを自宅に設置し、異常があった際に警備会社が即時対応する仕組みです。たとえば、セコム・ALSOKなどをはじめ、一般的な初期費用は5万〜15万円程度、月額費用はプランによって異なりますが、一般的には3,000円〜6,000円程度が相場です。

導入の流れとしては、まず警備会社に相談してプラン設計を行い契約します。その後、必要な機器を設置して24時間体制の監視を開始します。最近では、スマートフォンで施錠操作や監視状況を確認できるIoT型ホームセキュリティも人気です。

防犯意識の高い家庭ほど選ぶ理由とは?

ホームセキュリティは、被害に遭ってからではなく、被害を未然に防ぐために導入する家庭が多く見られます。特に、共働きで日中不在が多い世帯や、小さな子どもや高齢者がいる家庭などは、犯罪リスクを想定して先に備える傾向があります。

「セキュリティは保険と同じ。使わないに越したことはないが、あるだけで安心できる」と考える方も少なくありません。ホームセキュリティサービスの加入が難しいと感じる場合は、1000円程度で導入できる市販の防犯グッズから取り入れてみるとよいでしょう。

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今すぐ見直そう!あなたの家の防犯対策

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一戸建ての防犯対策は「窓の補強」や「センサーライトの設置」など、日常生活に取り入れられる小さな工夫の積み重ねが大切です。まずは以下の点をチェックしてみましょう。

  • 窓に補助錠や防犯フィルムをつけていない
  • 2階の窓は開けっ放しにすることがある
  • センサーライトや防犯カメラは未設置
  • 旅行中の投稿をSNSにアップしている
  • 地域の防犯パトロールに参加したことがない

空き巣に狙われやすい家の特徴を知り、自宅の構造や暮らし方に合った対策を選ぶことが大切です。防犯は一度で終わりではありません。今一度、あなたの家の防犯レベルを見直してみませんか。

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